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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第18話 『分かれて、守る』

ニューヨーク本社。

上場準備会議は、最終局面に入っていた。

投資家からの要望。

・創業者ストーリーの前面化

・急速拡大

・高級ラインへの特化

小春は静かに言う。

「わたしは、顔にならない」

会議室が凍る。

優ちゃんが小さく息を吐く。

「理由は?」

「SweetSは“物語商法”じゃない」

「味で勝ちたい」

強い目。

数日後。

臨時取締役会。

小春が提案する。

「経営体制を分けます」

ざわめき。

SweetS本体は――

グローバル拡大・上場路線。

そして新たに設立する子会社。

SweetS Memories

小規模店舗、地域密着、物語と温度を大切にするブランド。

量ではなく“心”に残る店。

発表。

体制変更。

■ SweetS Holdings

会長兼任社長:一ヶ原小春

■ SweetS Memories(子会社)

会長兼任社長:優ちゃん

優ちゃんが驚く。

「俺が、Memories?」

小春は微笑む。

「あなたは人を見るのが上手い」

「大きくするより、守る方が向いてる」

核心を突かれる。

優ちゃんはしばらく黙り、そして笑う。

「やられたな」

二人きりの夜。

オフィスの灯り。

「距離、できるぞ」

優ちゃんが言う。

「うん」

「後悔しないか?」

小春は首を振る。

「一緒にいるために、分かれるの」

経営の方向性が違うなら、無理に合わせない。

それでも信頼はある。

それが今の二人の形。

メキシコ。

ルイはニュースを見る。

《SweetS 経営分離》

小さく笑う。

「らしいな」

無理に混ぜない。

壊れる前に構造を変える。

それが彼女の強さ。

ニューヨーク。

記者会見。

小春が言う。

「SweetSは“世界へ”」

「SweetS Memoriesは“あなたの隣へ”」

拍手。

株価は安定。

投資家は拡大路線を評価。

同時に、Memoriesは地域ブランドとして静かに支持を集める。

夜。

二人、別々のオフィス。

同じ街の空。

小春は世界地図を見つめる。

優ちゃんは小さな新店舗の設計図を見る。

道は分かれた。

でも、背中は預けている。

ラスト。

SweetSはグローバル企業へ加速。

SweetS Memoriesは心のブランドへ。

そして――

ニューヨークの空港に降り立つ一人の男。

龍星ルイ。

再び、三人が同じ都市に揃う。

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