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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第12話 『逆転の一手』

シンガポール店、苦戦。

新シリーズは一定の反応を得たものの、

爆発的ヒットには届かない。

資金は削られ、投資家からの圧も強まる。

会議室の空気は重い。

「追加融資は難しい」

「撤退も視野に」

数字が冷酷に並ぶ。

小春は唇を噛む。

理想だけでは、会社は守れない。

その夜。

優ちゃんは一人、ノートパソコンを開く。

彼は元々、地方で複数のカフェを立て直してきた再建屋。

数字とブランド価値を見る目は鋭い。

画面に映るのは――

経営難に陥っている現地の老舗スイーツブランド。

創業40年。

味はある。

だが、時代に取り残された。

「……これだ」

優ちゃんの目が光る。

翌日。

小春に提案する。

「買収する」

「え?」

「SweetS単体で戦うんじゃない」

現地で“信用”をすでに持っているブランドを取り込む。

そして――

コラボカフェを立ち上げる。

SweetSの繊細さ × 老舗のボリュームと甘さ。

「ハイブリッド戦略だ」

買収交渉。

相手は頑固な創業者一族。

「若い日本人にブランドは渡せない」

最初は門前払い。

だが優ちゃんは引かない。

数字、将来設計、従業員の雇用維持案。

三日三晩、資料を作り込む。

そして最後に言う。

「あなたの味を、世界に残したい」

その一言で、空気が変わる。

――買収、成立。

記者会見。

《SweetS、現地老舗ブランド買収成功》

株価回復。

投資家の評価が一変。

そして一ヶ月後。

新店舗オープン。

SweetS × Heritage Café

店内はモダンとクラシックの融合。

小春が開発した新商品。

“濃厚ココナッツ抹茶ケーキ”

“トリプルキャラメル・ボルケーノ”

甘さは大胆。

でも後味は繊細。

試食した客が目を見開く。

「This is different. But good!」

行列ができる。

SNSで拡散。

一週間で完売続出。

売上、V字回復。

深夜の店内。

小春が優ちゃんに言う。

「すごいね、社長」

優ちゃんは苦笑する。

「俺は土台を作っただけ」

「味は会長の力だ」

二人、静かにハイタッチ。

経営と職人。

初めて、完璧に噛み合った瞬間。

東京。

ルイはニュースを見つめる。

《SweetS、海外で再評価》

唇がわずかに緩む。

「やるな」

そして自分もまた、世界大会決勝を控えている。

彼も、負けていない。

ラスト。

SweetS、アジア展開加速。

優ちゃん、次はパリ進出を計画。

小春、世界基準の味覚をさらに研究。

ルイ、世界大会決勝へ。

舞台は、いよいよ世界規模。

恋は安定。

だが、成功の裏で“新たな影”が動き始める!

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