表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私が作るお守りは偽物らしいです。なので、他の国に行きます。お守りの効力はなくなりますが、大丈夫ですよね  作者: 猿喰 森繁


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/41

11

「お父さん。おじいちゃん」


墓石を見つめていると、朝の裁判や恋人の言葉を思い出し、悲しみや悔しさがこみあげてきて、思わず泣いてしまった。


「うっ…」


ぼたぼたと、涙があふれて止まらない。

あんな人たちに、私は負けてしまったのが、悔しい。自分の力不足が悔しい。今まで、おじいちゃんやお父さんのお守りを買ってくれた人たちは、喜んでくれていたのに。私のお守りは、力不足だったことが、悔しい。

悔しい。悔しい。苦しい。


「う、…ごめんね。お店もしかしたら、続けられないかもしれない」


少なくともこの国では、もうやっていけないだろう。

隣の国にでも行こうか。

もしくは、教会がある帝国にでも行った方がいいのかもしれない。

しかし、帝国は遠い。

港まで行かないといけないし、そこに行くまでに魔物を倒さないといけない。

まずは、ギルドに行って冒険者の人たちを用心棒に雇って…。


そうやって、考えているうちに思考が切り替わっていく。

さっきまでの悔し涙は、どこへやら。

今では、すっかりお金の心配とこれから先、どうしようか、と考えしかなかった。

元々、切り替わりが早いのだ。

長所でもあり、短所でもある。


「お金足りるかなぁ…」


冒険者は、ランクが上になればなるほど、料金も高くなる。

ただでさえ、冒険者は、雇うとなると、割高なのに。

魔物との戦いなどで、命がかかっているので、仕方がないのだが。


「仕方ない。これも必要経費よね」


生まれ育った国を出るのは、少し怖い。

まぁ、なんとかなるだろう。


「うん。お父さん。おじいちゃん。見守っててね。私、きちんとやってみせるから」


くよくよ悩んで、苦しんでもなにも変わらない。

まだまだ私は、元気なようだ。

よかった。

これで、また前を見て歩ける。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ