7話 隠していた力
これが俺とムイとの出会いだった。
俺は、昨日あった事を話した。
ムイは何も言わず、ずっと黙っていた。
「俺は何をすればいいんだ? 何も守れなかった
何も出来ず、ずっと泣いていた、俺に‥」
俺はもう死のうと思っていた。
「乾ちゃんが、小鳥遊くんを、助けたのも何か、
意味があるんじゃないのか。」
俺はあの時を思い出した。
(助けてと言ってる人がいたら助けてあげるんだよ、
能力はそうやって使うんだよ。)
そんなの言われても俺はもう能力を使いたくはない。
その時突然ムイが言った。
「乾ちゃんは、能力者保護団体を倒そうとしていたのかもね。」
俺はどう言う事か分からなかった。
たとえそうだとしても何故俺を助けたのか、
「君なら倒せると思ったんじゃないかな?、小鳥遊くんが言っていたよね、乾ちゃんは、他人をテレポート
させる能力だって、でも戦うには、とても難しい‥
でも君の能力なら、それが行ける、戦う事が出来る、
だから乾ちゃんは、小鳥遊くんに賭けて、保護団体を
倒して欲しかったのかもね。」
俺は忘れていた。
何故忘れていたのだろう。
俺は、乾のおかげで生きている。
俺は乾の為にも、家族の為にも、能力者保護団体に
立ち向かわないと行けない。
今も、七瀬さんを助け無ければ行けない。
原因者が七瀬さんを襲おうとした時、
俺は、凄い速さで七瀬さんの所に行き、原因者を
吹き飛ばした。
「た、小鳥遊?」
七瀬さんは驚いていた。
「七瀬さん、逃げて!」
俺は咄嗟に言っていた。
「う、うん」
俺は七瀬さんが避難したのを確認し、すぐに、原因者の所に見えない速さで後ろに回り込み、背中を蹴った
原因者は吹き飛び壁に激突した。
(俺にこんな力が)
長年使って来なかったのに、俺が成長する事に、
能力も強くなっていたらしい。
原因者が俺に走ってくる。
俺は拳を強く握りしめて、力を貯めた。
原因者が攻撃をしようとしてきた時、
俺は本気で殴った。
「頑張って。」
俺は殴る直前、乾の声がした。
殴った途端、原因者は灰のように消えて行った。
「乾、ありがとう」
俺は乾の為に、能力者保護団体を倒そうと誓った。
ようやく、メインストーリーが進んだ〜
(まぁ、回想も大切なんだけどねw)
あと、早めに回想終わらせたくて、すぐ作ったけど
誤字あったら許してねw