6話 守れなかった過去
お母さんがドア開ける。
そしたら耳が潰れるような悲鳴がした。
お父さんが大きな声で
「お父さんの後ろに隠れろ!」
俺は姉に抱きつき怖くて泣いてしまった。
涙で見えなかったが、黒いスーツを着ていたのは間違いない。
「子供達には、手を出すな!」
「おー、かっこいいね、子供達を守る為に、戦う姿、
感動するよ〜、でも俺には勝てない」
謎の男は喋った。
「うるさ‥」
喋る前にお父さんの頭は無くなっていた。
俺達は怖くて動けなかった。
だが謎の男は近づいてくる。
突然、姉が
「悠馬は逃げて」
と言いながら謎の男に向かった。
だか、意味もなく姉は吹き飛ばされてしまった。
俺はすぐ駆け寄り、
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!」
と、叫んだ。
俺はずっと泣いている。
謎の男がこう言った。
「君が、小鳥遊悠馬くん?、君を保護しに来たよ」
「俺の家族を殺しといて何が保護だ!」
俺は能力を使って吹き飛ばそうとした。
だか、効かなかった。
「君じゃ僕には勝てないよ、取り敢えず、
眠らせるね」
謎の男は魔法で俺を動けないようにした。
「おい、どうなってんだ!、お前を殺してやる!」
俺の言葉を無視して担ごうとした時、謎の男は誰かに蹴られ飛ばされた。
それは、乾だった
「乾、どうして!」
乾はすぐ動けない俺に近寄って
「ごめんね、間に合わなくて、」
「乾逃げろ!あいつには勝てない!」
俺は泣きながらも必死に言った。
「実は、小鳥遊くんに嘘ついてたの‥」
乾は突然俺の手に触れた。
「私ね、他人をテレポートさせる能力を持ってるの」
乾の言葉に俺は理解ができなかった。
したくもなかった。
「お、おい!ちょっと、待‥」
俺は気づいた。
俺の体が光っている事に、
「小鳥遊くん‥小鳥遊くんといる時はずっと楽しかったよ‥ もし、助けてと言ってる人がいたら助けるんだよ、能力はそう使うんだよ。」
俺は泣く事しかできなかった。
「もっと遊びたいけど、もうお別れだね、ごめんね、
嘘ついてて、 さようなら‥」
「俺も‥」
俺が何かを言う前にテレポートしてしまった。
気がつくと砂浜に居た。
俺は何も守れなかった。
お母さん、お父さん、お姉ちゃん、そして、乾も‥
俺はずっと泣いて泣いて‥何もできなくなっていた。
それから何時間がたったのだろう‥
俺は泣くのをやめ、ずっと座っていた。
お腹も空かない、眠くもない。
ずっと放心状態だった。
「ねぇ、君大丈夫?」
突然話しかけてきた。
これが俺とムイとの出会いだった。
すいません、ずっと小鳥遊の回想で、メインの方も早く
したいので、ここらで回想を、終わります
申し訳ありません