5話 隠したい過去
俺達はいつも通り公園に向かった
「早速なんか出して見てよ!」
そう言われたので、俺はとりあえず乾が持って来た
野球ボールを遠くに飛ばした。
「凄いじゃん!!小鳥遊くんの能力は風の能力かな?
なんでもできるじゃん!!」
そう言われ俺は少し嬉しくなり色々な事をしてみた。
何かをするたび、乾はずっと褒めてくれる
嬉しかった。
だが楽しい時間はすぐ終わってしまう‥
もう夕方の5時半になり乾と別れ、家に帰った。
「ただいま〜」
俺は家に帰りリビングに行った。
「おかえり悠馬」
お母さんがテレビを見ていた」
「悠馬、大丈夫だった?なんか異変が起こってるって
しかも1部の人に能力が現れたって言うのも聞くし、
そのせいでお姉ちゃんの試合延期になったのよ、本当
迷惑ねー」
異変のせいで姉の試合が延期になったらしい
それはそうだろう、重力が変わったらスポーツなんて
出来たもんじゃない。
俺は能力の事を自慢しようとした。
「ねぇ、お母さ‥」
言いかけた、途中だった、とんでもないニュースを
見た。
「現在、能力が現れた人は、危険として、緊急で出来た、能力者保護団体、によって保護します、なので、能力が現れた人は、警察に行って
保護してもらいましょう」
信じられないニュースだった。
「悠馬は能力なんて出てないよね?」
保護されるなんて嫌だ! この生活をずっと
していたい‥
「うん、俺は何も出てないよ」
俺は嘘をついた。
次の日の朝
俺はビビリながらもお母さんの作った目玉焼きを
食べて、学校へ、向かった。
乾が教室に入った途端、俺を見つけて、すぐ
駆けつけた。
「小鳥遊くん!、あのニュース見た?やばいよ!
小鳥遊くん捕まっちゃうかも!!」
「保護されるだけじゃないのか、俺は、
行かないけど‥」
「なんかね、聞いた話だとね、能力者保護団体は
やばい団体らしいの、保護した能力者をとんでもない
実験をしているらしいの‥」
「やばいじゃん、俺能力者だけど、大丈夫なのか‥」
「わかんないけど、能力者なのは隠した方がいいかもね」
やばい事になったのかも知れない、俺は能力を隠す
事にした‥
そして授業が終わり俺はビビリながらも家に帰った。
夜になり、みんなでご飯を食べている時、インターホンがなった。
「はーい」
お母さんがドアを開ける。
そしたら耳が潰れるような悲鳴が聞こえた。