表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

遊びたいだけだったのだ!

作者: ムウ

 久々の投稿です♪

どうか暖かく見守ってくださいまし。

 カン!キーン!  バン!バン!バン!  「クソ!何なんだ!」「死ねーっ」


 誰かと誰かの争いの音、剣を交える音、銃を放つ音…。    ここは戦場だ。

強力な武器。 …つまり剣ではなく銃をもっているものが強いとされる戦。


 だが、そんなものは関係ない。仕留めたもんが勝ちだろ?というしたり顔で味方に援護射撃をする者がいた。     「あ、あの矢は…!」 「まさか!!」


「姫…!?」 「え、姫が何故ここに…?」


 ざわつき始める者たちが出てきても、姫と呼ばれた者はお構いなしに矢を敵に放つ。味方の士気が上がる中、彼女は背後からやってきた何者かに殺され、呆気なく終わってしまった。

 「は、ハハ!やった!やったぞ!」


 「姫…!クソ!きっさまぁぁぁぁぁ!」

強力な仲間が殺され、醜い化け物のように敵を薙ぎ倒す者。

 「うそだ!そんな、あり得ない…!」

泣き崩れる者。

 「ちっくしょう!あいつは、そう簡単にゃぁ死ぬやつじゃぁねぇっ」

佇んで、戦闘を放棄し、中には自害をしてしまう者も居た。


だが、そんな仲間たちにある男が言った。

「なぁ、誰か”あいつ”の血が流れる所を見たのか?そんなことくらいで俺たちは弱っていて良いのか?!」

「おい!ジェラルド!お前も見ただろ!?姫が!口から血を吐いて死んだところを…!」

「ふぅん。それじゃ、俺は先に行ってるわ」「なっ、おい!」

自分の上司が亡くなったかもしれない状況下、ジェラルドと呼ばれた者は他の者と違い、生き生きとしている様だった。


「…。」

そして、その様子を上空から何者かが見ていた。


「…こうも生き生きとされちゃぁ、妾の計画が狂ってしまうじゃないか…」

どこからか鈴のような声がした。だが、辺りを見渡しても皆、戦に夢中で誰もそんな言葉を発していない。となると、新手の敵か!? そう思った彼は戦闘態勢になるが、誰も襲ってくる気配などない。ジェラルドも随分と先に行ったようで、姿も見えない…。気のせいか。 彼は、一旦武器を収め、片手を上空にかざした。

 そして…。



天光治療(エンジェルブレス)



彼は小さく呟くと、手から光が放たれて辺り一面真っ白に包まれた。 やがて、光が収まる頃には、敵、味方関係なく、皆、倒れていた。


「ク、ククク、アハハハ!バカな者どもめ!まさか、すべての元凶が私だとは知らずになぁ?…まぁ、知る頃にはもう何もかもが消えるがな!アハハハ!」 狂った様に笑う男を上空で冷めた目で見つめる者が居た。


「興醒めじゃ!…えぇい、皆の者!いい加減、倒れたふりをするでない!とっとと立ち上がるのだ!」


「ひ、ひめ…。申し訳ございません。身体が、軽すぎて、起き上がれぬのです…。」

「そんなもの如何だっていいわ!毎日妾が治癒魔法をかけてるではないか!」


駄々っ子のように喚く少女に対して、地に伏せている者たちは思った。


(あんたの掛ける魔法とは比べ物にならないくらい良すぎるから、上手く身体に馴染まないんだよ!)

と。


「姫、そろそろ…。」 「…オーギュストよ。その猿芝居はもう飽きたわ。笑っていないで、何しにきたのか一言で説明せい!」 それまで狂ったように笑っていたオーギュストと呼ばれた男はすっと姿勢を正し、説明を始めた。そしてその一言により、場の空気は一変した。


「兄の私が言うより、皆の上司である戦姫に説明してもらった方が、隣に居るジェラルドにも良いのでは?」

「ふん!相変わらず、気に入らぬ兄じゃ!」

「そうですか?私は普通に接しているだけですが…」

「…。」


周りの空気を無視して話をする兄妹。何とも似たもの兄妹だ。

その2人を止めたのは、他でもなく隣にいたジェラルドだった。


「姫…。一体全体如何言うことか説明をお願いしても?」


その雰囲気は魔王の如く。周りもあまりの威圧に耐えきれずに失神してしまう者も居た。


「うっ。そ、そう怒るでない!わ、妾はただ、みなの日々の成果が気になったからお兄様に頼んで、その、やっちゃっただけじゃ!」

「やっちゃったとは?」

「えぇと、隣国にジェラルドが云々とけしかけてだな…。だから、父上には…!」

「んなことだろうと思った」「…え?」


ジェラルドは、先程の魔王の雰囲気とは打って違い、優しい雰囲気に戻った。


「姫さん。この事は一応上皇陛下には、伝えておくからな。例え、どんな理由としてでもだ」

「そ、そんな!あんまりじゃ!」


喚く彼女をそっぽに彼は、オーギュストに迷惑をかけてすまないと謝る。



 そして、オーギュストの記憶操作で何事もなく幕を閉じたこの戦いで、戦姫は2度と皆を巻き込んで戦うということはしなくなったとか。

いかがでしたでしょうか?

またどこかで、天使の姫の長編物語を書けたらなと思っています。

本日もありがとうございました♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして 姫様、やりすぎです 楽しく読ませていただきました ありがとうございました
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ