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呪いの魔女と希望の聖者  作者: オータムン
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レイラ・ライテンの登場と女神のお告げ

聖典の準備をするホープ

そこにレイラ・ライテンとよばれる従兄弟の女性が現れる

アンヌの娘であるレイラは昔と変わっており戸惑うホープだった。

翌日アンヌに会いにいくと…


ホープはアンヌに会いに行こうとしたが道中で信者たちに声をかけられた。


信者「ホープ君。来てくれたんだね。いきなりで悪いけど荷物の運搬を手伝ってくれないか?」


ホープはわかったと言って荷運びを手伝う。

そんなこんなで2時間ほど作業した時にはすでに日が暮れ始めていた。

ホープは信者たちに挨拶をした後アンヌのところへ行った。


アンヌ「ふぅ。これでひと段落ついたかしらね。あらホープじゃない。相変わらず元気そうね。」


ホープ「アンヌおばさんお久しぶりです。作業を手伝っていたので遅れてしまいました。」


アンヌは首を横に振って「いいのよ」と言う


アンヌ「聖典は明後日ね。おそらくホープやシャイネも合わせて約15人程集まるわ。そこから女神様が選別を行われるのよ。」


ホープはまだピンときていないのかとりあえず相槌だけ打っている感じである。


すると扉の向こうから男たちと女が言い争ってるような声が聞こえる。


アンヌがため息をした後すぐにその扉は強く開けられた。


レイラ「やっぱりここだったわね母上!あれは一体何の真似!?どうして研究所にある私の設備に知らないセキュリティをかけたの!?今すぐ解除しなさいよ!」


この入ってくるやいなや怒鳴り込んだ女は

【レイラ・ライテン】といい、ホープとシャイネのいとこ。つまりアンヌの娘である。


アンヌ「あなたはあそこまでしないと聖典に参加しないでしょ。数日の辛抱よ。我慢しなさい。」


レイラは顔を真っ赤にして今にも怒りが爆発しそうな状態である。


レイラ「本当に他人のことがわからない人なのね!こんなことをしたら逆効果ってわからないの?わたしは聖者になんかなりたくないって何度言えばわかるわけ!?もういい。絶対聖者になんかならないから。」


そういうとレイラは扉を強く閉めて出て行った。


アンヌ「はぁ。ごめんなさいねホープ。」


アンヌはため息をつきながらホープに謝る。 


ホープ「気にしないでください!久しぶりの再会?がこんな形なのは驚きましたけど(笑)。でもレイラ姉も随分と変わりましたね。」


アンヌ「そうね。とても変わってしまったわ。聖者の一環だといってあの子に魔道具研究所を見せた時からまるで別人よ。今では一月のうちの20日以上は家に帰らず研究所暮らしなの。」


ホープは冗談混じりで変わったと言ったがそれを聞いて驚愕した。

レイラはアンヌの一人娘。なので親しい人となるとホープやシャイネがよく挙げられる。


ホープ「昔、遊んでいただいた時は室内で遊ぶよりも外で体を動かす方を選んでいたのに今では真逆ですね。」


アンヌ「そうね、でもまぁあの子が研究所の設備を触れるようになるのは聖典の後だけどね。」


ホープ「そういえばセキュリティがどうとか言ったましたね。何がレイラ姉さんをああも変化させてしまったのですか?」


アンヌは少しため息をついた後話し始める。


アンヌ「あの子は元々外で遊ぶのが好きな子だったのは知ってるでしょ?私も当時は元気でいてくれてとても嬉しかったわ。けどあの時から変わってしまったの。」


ホープ「あの時?一体何が?」


アンヌ「セーブタウンには学校が3つあるけどその3つの学校の理事長たちがね、もっと街の人々が行なっているお仕事に触れさせたいと言ってきたの。私もいいアイデアと思って許可したわ。そして色々な職場に生徒たちは参加したのよ。」


ホープ「なんだか楽しそうですね。色々な仕事かー。見てみたいです。」


アンヌ「みんながそうやって純粋な気持ちで楽しんでくれたらよかったのだけれど……」


ホープは急に声のトーンが下がっていったアンヌを不思議に思う。


アンヌ「まさかあの子が魔道具製作研究所にあれほどまで食いつくとは…。家に帰ってきた時のあの子はもう別人だったわ。」


ホープ「なぜその研究所に熱心になったかは聞いたのですか?」


アンヌはうなずきながら答える


アンヌ「えぇ。どうやら最初は魔道具の面白さに惹かれたらしいわ。でもそこから考えれば考えるほど魔道具の可能性や性能向上のための試行錯誤に熱中していったらしいの。」


ホープ「なるほど。外で遊ぶのも体を動かして風を感じたりするのが楽しいのが良いって言ってました。」


アンヌ「最初は私もそこまで熱心になれるものが見つかったのは良かったと思ったけどその次の日から家に帰っては来なくなるし帰ってきたと思ったら魔道具の試し撃ちを庭でやったりして散々だったわ。」


ホープ「それでそのままにしておくとあんな感じになってしまったと?」


アンヌはそうよと頷いた。


するとそこにシャイネが扉を開けてやってきた。


シャイネ「お兄様こちらにいらしたのですね。アンヌおばさま、お祈りが終わりました。」


アンヌ「2人とも今日はありがとうね。続きはまた明日行うことにするわ。帰っておやすみなさい。」


そういわれると2人はアンヌに挨拶をして教会を出ていく。

ホープがシャイネに「レイラ姉さんと会った?」と聞くと


シャイネ「会いました。けどすごく不機嫌だったから声かけるのを戸惑っている間に遠くの方へ走って行かれたので結局話すことはできませんでしたが」


ホープが先の一連の流れをシャイネに言うとやはり驚いていた。


そして2人は家に戻り休んだ。


翌朝、2人は改めてアンヌおばさんがいる聖護教会へ向かう。

しかし明らかに昨日の雰囲気とは違った。

2人が教会の中に入るとアンヌおばさんがぐったりとして机に伏している。

信者たちが看病らしきことをしているが状況がわからない2人は信者に聞くと


信者「昨日の夜に女神様からお告げがあったらしい。お告げを聞くだけならここまで披露することはないが今回は魔女との戦いのイメージを見られたらしいのだ。お告げが終わるやいなや吐き気がすると言ってしばらく体調を崩されたあと今に至るんだ。」


後々そのイメージを聞くと

始まりの魔女が2人の兄妹を惨殺するシーンから始まったと言う。

そこには当時のボレア・ベルージュもいたのだ。

アンヌおばさんは「これはイメージじゃなくて実際に起きた事だと思う。」と言ってまた体調を崩し、その場を後にした。


強い風が吹き続けるセーブタウン


なぜ女神はそのイメージを聖典前の今に見せたのか

そしてレイラ・ライテンは聖典に参加するのか

さまざまな問題をかかえたまま明日、聖典が始まろうとしている。


#6 end

女神により魔女のイメージを見たアンヌはあまりに酷い有様だったことにより体調不良を起こす。

2人は聖典の準備を終わらせて明日に備えるが果たしてレイラの参加や聖者の誕生は実現するのか。

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