表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

底なし沼の詩。

作者: アルマ



あなたは


わたしの好きな食べ物を知らない。


わたしの好きな歌を知らない。


わたしの好きな匂いを知らない。


わたしの名前は知ってる?


わたしの誕生日は……知らないよね。


昨日はわたしの誕生日でした。


きっと何回目の誕生日かも興味がないんだろうな。


あなたはわたしを知ろうとしない。


いつも質問するのはわたしばかり。


わたしはあなたを知りたくて仕方がない。


あなたのことを知れば知るほど苦しくなる。


知れば知るほど虚しくなる。


わたしの大切なあなたは、わたしを粗雑に扱う。


どれだけの笑顔を向けても、あなたは笑ってくれない。


それでもいいや。


だって好きなんだもの。


離れたくない。


セフレでも何でもいいや。


何でもいいや。


わたしは底なし沼に溺れていく。


どんどん光が見えなくなっていく。


浮上するつもりもない。


溺れて溺れて、眠る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ