賊の本拠地潜入任務
女の子「貴方が任務を妨害したんだから、手伝いなさいよね。」
ヨナ「まぁいいかやってやろう」
女の子「あら、決断が早いわね、もっと嫌だとか言うと思って居たけど」
ヨナ「どうせ嫌だと言ってもやらされるんだろ?」
女の子「ちゃんと分かってるじゃない」
ヨナ「それでアンタ何者なんだ?」
女の子「私?私は帝国、隠密部隊所属のアリナよっよろしくね」
ヨナ「ふむ、知らないなぁ」
アリナ「貴方、帝国を知らないなんて、どんな辺境の地から来たのよフフフ」
ヨナ「俺は旅人さ、国に仕えたことはない。」
アリナ「ふーん、じゃあ、この男の中に手がかりが、ないか探しましょ」
しかし、手ががりなんてものはなかったがヨナは人工衛星などで把握しているため場所はすぐに見つけた。
ヨナ「寝ぐらなら南の森の洞窟の中だぞ?」
アリナ「なんでそう言い切るの?」
ヨナ「コイツに聞いた。」
アリナ「ヨナ、貴方魔術師なの?」
ヨナ「は?」
アリナ「その顔は違うわね。」
ヨナ「俺が掃除してきてもいいけど?」
アリナ「だめよ、私の手柄にならないじゃない。」
ヨナ「…。」
アリナ「じゃあヨナ、ダメ元で行ってみますか。」
ヨナ「フッ」
〜洞窟〜
アリナ「じめじめしてるし、灯りが余り無くて何も見えないわね。」
ヨナ「洞窟だからな。」
アリナ「全く、これじゃなんも見えないわね。」
アリナは、ポケットから眼鏡を取り出す。
アリナ「どう?ヨナ」
ヨナ「ちょっと大人っぽくなったか?」
アリナ「当然よっ!私にはなんでも似合うんだから。」
ヨナ「しかしその眼鏡、なんでも見えるのか?」
アリナ「いいえ、地形と熱源を表示する眼鏡よ」
ヨナ(なるほど、暗視とソナーを兼ね備える眼鏡か)
アリナ「ヨナは見えるのよね」
ヨナ「ああ、そうだなぁ、」
ヨナは前方に賊達を発見すると一度止まる。
アリナ「どうするの?」
ヨナは適当に小石を拾ってそれを飛ばす。
シュッシュッ バタバタッ
アリナ「やるわねっ」
ヨナ「さてと、ふむ、」
賊達から服を調べる、動物の毛皮などをなめしたもので出来ていた。剣は鉄製、らしいとりあえず没収だな。
ヨナ「これは?通貨か?」
アリナ「そうね、通貨ね多分さらった少年少女達を売って得た金でしょうけど」
ヨナ「まぁ、金としての価値はありそうだ、もらっておこう」
アリナ「そうね、奴らに残しておくのも勿体ないし」
そしてヨナは次は監禁場所に到着する。もちろんこれも石で倒す、数人の子供達がいた。
女の子「児童趣味の貴族に売るためよ、まぁ、貴族のする事なんて、大体そんな感なのよ」
ヨナ「フッいつの時代もそんな感じか、」
二人で少女達を助けようとするが開かない
アリナ「専用の鍵が無いと無理ね。」
ヨナは、鍵開け用の器具を取り出して
ヨナ「僕が開けるよ。」
一応全自動だが、手で持つことにした。
カチャカチャガチャッ!
ヨナ「開いたよ。」
アリナ「貴方、意外と上手いのね。」
女の子達「ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
アリナ「帝国国民を守ることそれが貴族の努めよ!」
女の子「お兄ちゃんも貴族なの?」
ヨナ「俺はただの旅人だ!というか、アリナが貴族とはな、」
アリナ「なによ、貴族らしくないって言いたいの?」
ヨナ「いや、実に貴族らしい振る舞いだから驚いてないよ」(ツンデレお嬢様みたいでな)
アリナ「なによっそんな事言われたって嬉しくないわよ…」
アリナはちょっと赤くなる。
ヨナ(やっぱりツンデレか、いいぞ)
アリナ「さぁ次行くわよ。」
ヨナ「待て、まず、この子供達を外に出す。
アリナ「その前に奴らを倒さないと」
ヨナ「お前の任務はなんだ?」
アリナ「子供達を助けることよ」
ヨナ「そうか…じゃあ子供達に聞くが、」
子供達「なぁに、お兄ちゃん」
ヨナ「これで子供は全部か?」
子供達「ううんまだいっぱいいるよぅ」
ヨナ「ふむ、ではとりあえず子供達は森まで送ろう。」
ヨナは、転送装置を出してみんなで森まで戻る。
子供達「すごーい魔法みたーい」
子供「お兄ちゃん魔法使いなの?」
ヨナ「いや、ただの旅人だ!」
アリナ「ただの旅人に転送魔法なんてできないでしょ普通」
ヨナ「では、魔法の使える旅人という事にしといてくれ」
ヨナ(とりあえず、ここに家を建てるか、石と、木が余っているなぁ)
ヨナは、掘削した素材、石と、基地設営の為にすっぽ抜いた木材を使って、
ヨナ「ふむ、この下には粘土もあるなぁ、それも使って、うむ、とりあえず、家でいいか。それで文明レベルを調べよう」
ヨナはとりあえず、日本建築しかも19世紀レベルで作った。
粘土と多少の鉄で作った釜戸、古風な木造建築、襖、そして、蝋燭だ!
しかし、畳の原料になるものがないので、木で代用した。ちなみに、屋根は瓦を使った。
これで驚くなら、それ以下、まぁそれはなさそうだ!
アリナ「へぇ〜あんたの国の建築かしら、」
ヨナ「そうでもないが、どう思う?」
アリナ「うーん、普通?」
ヨナ「ふむふむ」
まぁ、あれだ、コレが普通となると、文明レベルは中世から、現代より2世紀前20世紀レベルだと思われる。
アリナ「でもこんな建築見たことないわね。ちょっと見てきていいかしら。」
ヨナ「だめだ!子供達を全て助けてからだ。」
アリナ「それもそうね。」
ヨナとアリナは再び、洞窟に入るのだった。