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似てるよ?



 あれから日にちが経つのは早いもので、とうとう、理衣亜と出掛ける休みの、日曜日がやって来た。

 この1週間は本当に碌でもなかった。



 悠里が親に理衣亜の写真を親に見せたせいで、写真の都合上盗撮かと疑われた。ま、まぁ訳ありな本を、見られなかったのは良かった所だが、朝一番にテーブルの上に置いとくのはやめて欲しかったな。

 写真を見せられなかった俺が悪いとしてもだ。



 理衣亜の方は、理衣亜の下着姿を見たせいで、登下校が来週まで伸びた上に、手を繋ぐのは電車から降りるまでになった。

 こ、これを誰かに見られたらと考えたら、彼女を本当に作れるのか不安でしょうがない。



 おまけに後藤さんとのツーショット写メを頼み込んで、またお願いが増えたのは言うまでもないだろう。

 お願いを聞くのが4つになってしまった。この調子で増えて言ったらどうなるんだよ。



 と、まあ細々としたのはまだ別であるけど、大まかにはそのぐらいの1週間。

 本当にとんでもない1週間だ。来週も不安でしょうがないが、今はそんな事を考えている場合じゃない。



 今日は理衣亜と2人きりで、水族館に行く予定だ。見方によってはデートに見られるかもしれないが、これはデートではなく、理衣亜に許される為のお詫びだ。

 断じてデートじゃない。



「はぁ……水族館か……行きたくないな」



 理衣亜を駅の前で待っている時、思わず溜息とともに言葉がでる。

 俺の行きたくない嫌いな所で、TOPを苛烈に争っているぐらい嫌いな所だ。



 それから、しばらく待っていると理衣亜が遠目に見えてきた。

 理衣亜の姿が見えてきた所で理衣亜の方に向かって歩いて行く事にした。



「おはよう健人」


「おはよう、じゃあ行くか、遠慮せずに他の所でもいいぞ?」


「す、水族館だよ! 水族館に行きたい、そ、それと、ど、どうかなこの服」



 ダメ元で他の所を勧めようとしてみたがダメだったか。

 ネカフェとかゲームセンターとか本屋と、言われるのを期待していた訳じゃないけど、予定に変更はないみたいだ。



 服については必殺の言葉を投げるとしよう。



「その服、可愛いんじゃないか?」


「え、ほ、本当!? に、似合ってる!? 髪の毛染めたりして雰囲気も変わったよね、とか考えてたからどうなんだろうって思ってたんだけど……」


「問題なく可愛いと思うぞ?」


「そ、そうかなあ、ありがとう健人」



 理衣亜は俺の言葉を聞き笑みを浮かべた。

 理衣亜の服装を、と言うかまず間違いなく可愛いと言っとけば問題ない。

 理衣亜達と服を買いに行った時の俺の経験は伊達じゃない。



 まあ、褒めたところで買い物時間が短くなったりとした事は無いけど、今ここで褒めなかった場合、帰るとか言われたら時間の無駄でしかないしな。

 実際問題普通に似合っていて、可愛いと思うから嘘は言ってないし問題は無い。



「よし、じゃあ行くか」



 理衣亜は「はい」と言って手を伸ばしてきた。

 も、もう流石に慣れてきたな……1週間で慣れるもんなんだな。



 伸ばされた手を繋ぎ、俺達は水族館に向かうことにした。



――――――――――――――――――――――――――――



「け、健人! ペンギンだよペンギン! 可愛いね!」


「そうだな、ペンギンだな」



 水族館に着いて、まず最初に俺達2人はペンギンを見ている。ペンギンを見ているだけで理衣亜は楽しそうだ。



「なんか健人に似てるね」


「どこがだよ! 全然違うだろ!?」


「え? 健人が熱があった時とか、ああやってぺたぺたって感じで歩いてるよ」



 理衣亜の言葉に、反論する気力がなくなってしまう。

 熱がある時に誰がまともに歩けるんだよ、誰だって似たような歩き方になるんじゃないのかよ。



「ねぇ健人?」


「なんだよ」


「あれだね、健人よりペンギンの方が歩くの早いね!」


「……熱がある時限定でな」



 困った様に俺が言うと、理衣亜がそうだねと言いながらクスクスと楽しそうに笑う。

 さ、流石にペンギンに歩く速さは負けないと思いたい、思いたいけど本当に思っていたより早いんだな。



「健人! 次行こ!」



 理衣亜が元気よく言って、次に行こうと俺の手を引き歩き始め、俺もそれに合わせて着いていく。



 「健人! 亀だよ! 亀! ボーッとしてるよ!」


「そうだな、亀だな。もっとカメカメ」


「…………け、健人! あのボーッとしてる亀、健人に似てるよ!」



 渾身のギャグをスルーかよ、今のはウケると思っていた俺がバカみたいだ。

 なかった事にしてくれるのはありがたい、ありがたいけどだ。



「どこが似てるんだよ! それは言い過ぎだろ!?」


「え? 中学生の頃に、授業中ボーッとしてる時とかあったでしょ? その時と一緒で眠そうな顔だよ!」



 な、何で理衣亜が俺の授業中の態度を知っているんだよ。

授業中に前を見てないで何で横をみているんだ。




「な、なあ理衣亜」


「何?」


「何で俺が授業中ボーッとしてるとか知ってるんだ? 席離れてたよな?」


「……け、けけ健人! か、亀だよ亀! 思ったより大きいね!」


「そうだな亀だ、それで理衣亜は授業中何してたんだ?」


「健人次に行こ! 他も見ないと!」



 こたえる気がないって事か……なんなんだよ気になるだろ、これを中学生の時に聞いていたらもっと……いやいや、ちゃんと俺が授業を受けているか見ていたんだろうな、そうだそうに違いない。



ご無沙汰してますゆーりです←



水族館になってしまいましたが←

色々な所の水族館がごちゃ混ぜになりそうですがすみません_:( _ ́ཫ`):_



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