ぶっ飛んでる?
「おにい、どうしたの黙ったままじゃわからないよ? 私は見たんだから、喋った方が楽になるよ?」
黙る黙らないじゃなくて、悠里が何を見て俺を正座させて、何を喋った方がいいのか、意味が分からないからだろ。
おかしすぎるだろ、全く笑えないおかしさだけどな。俺が悠里を、怒らないといけない所のはずなのに、何で俺が正座までさせられて、怒られる形になってるんだよ。
「何をだよ? 俺は本当に何もしていないぞ? それよりな、理衣亜に早く連絡をしてくれないか?」
「とぼけなくていいんだよ、おにい? ちゃんと見てたから、だからね、早くごめんなさいをしようよ? どうして本当にそんなことをしたの? おにいがちゃんと反省をしているなら、リアねえに連絡をするのを考えるよ」
だから本当に何をだよ! 悠里に見られて困る何かをした、心当たりが無さすぎて、驚くほど反省ができる所がない。
「いや、本当に俺が何をしたんだ? そんな事より本当に早く理衣亜に……」
「まだとぼけるの、おにい? 私は見てたんだよ? フォローだってしてるんだから、もう、とぼけないで!」
理衣亜のフォローの事だったのか? た、確かにそうだよな、泣いていたって言ってたぐらいだ、その後、悠里が色々とフォローしてるよな。
元々悠里のせいな訳だから、自業自得な気がしてならないが、勿論俺も悪いのは分かっているけど……
「あ、ああ、それは本当に助かったよ、悪かったって思ってるよ」
「おにい、思うってなに!? 思うじゃダメだから! 思ってるだけとかダメだから、何も助かってないからね、現在進行形で本当に、助かってないからね!?」
何でこんなに悠里が怒っているんだよ、そ、そりゃ泣いてる理衣亜を、慰めたりなんか色々としたんだろうから、悠里に迷惑を掛けたかも知れないが、自業自得なんだから、そこまで怒る事じゃないだろ。
「悪かったって、本当にごめんなさい、これでいいだろ? だからそろそろ理衣……」
「リアねえ、リアねえってしつこいすぎだから、これでいいだろって、全然良くないから、全くいいことなんかないから! 反省してないよね!? 本当に悪いと思ってるなら、何が悪いのか言ってみてよ」
「悠里に迷惑を掛けた事とか、色々と悪かったって」
「本当にリアねえの顔を、見ていられなかったからね、色々との方が本当に悪すぎるからね!?」
顔を見てられないほど、理衣亜は泣いていたのか……そ、そうだよな、色々と言いすぎたからな、ただ遊びに来ただけの理衣亜は、俺に一方的に言われて、訳も分からないだろうし、本当にどうするんだこれ、許してくれる気がしないぞ。
「本当ににごめんなさい、本当に悪気は無かったんだって」
「おにい、悪気がなかったって、本気だったって事だよね、頭大丈夫なの、気でも狂ってるでしょ!?」
頭大丈夫とか、気が狂ってるでしょとか、流石に言いすぎだろ。理衣亜に少し、言いすぎたとは言わない、泣かしたぐらいだから、だからってそこまで言う言葉じゃないだろ。
「しっかり正気だし、な、流れと言うか……あるだろ?」
「ないから、流れとか余計悪すぎるよ!? どんな流れでそんな事になるのか知りたいから! リアねえの気持ち分かってる!?」
理衣亜の気持ちか……どんな気持ちだったんだろうな、泣くぐらいだから、かなり傷つけたんだろうな。
理衣亜は本当に俺を仲のいい幼なじみとして……そ、それを俺は……悠里のせいとはいえ、理衣亜の話をちゃんと聞いていれば……
「そ、そうだな……本当に俺が悪いな」
「おにいが悪すぎて本当に困るから、悪いって知っててやったんだよね、どうしてそんなことしたの!?」
どうしてって、初めて出来た友達と、遊ぶ邪魔をされて? される前か、遊べなくなるのがわかって、少し……? かなり……か、イライラして出来心でって事だよな。
言えるわけないだろ! 今までなも友達がいるって言っといて今更どの口が言えるんだ……
言わないとダメか、ダメなんだろな、誤魔化したいなこれは。
「そ、それは……それは、あ、あれだ、身を任せてたとか……色々と今後とかを考えてとか、あるだろ」
「おにい何を言ってるの!? いやダメだから、いやいやダメでしょ身を任せたり、今後とかを考えたら! いったいどんな関係なの!?」
悠里は、何でまた前と同じように、関係とか聞いてくるんだ。前にも友達って確か言ったよな、幼なじみが友達でいいのか、どうかは別として。
「ど、どんな関係って、友達だよ友達、それ以外のなんでもないだろ?」
「はあ!? おにい、本気なの!? 正気!? 分かる訳がないし、分かりたくもないけど、今は友達は100歩……じゃ足りないけど、取り敢えず置いといて、それ以外の関係って何!? それ以外なんでもないって当たり前でしょ!? 頭のネジ大丈夫!? 緩んでるとかじゃなくて、ぶっ飛んでんじゃない!? 絶対反省してないよね!?」
この言われようは、いったいなんなんだよ。
悠里からみて俺は、理衣亜の幼なじみ以前に、友達にすら見えなかったて事が酷すぎる。
言いすぎたことや、泣かせたのは、確かに本当に悪い事だと思うが、ここまで言うことか……? だいたい、悠里のせいなのに、言い過ぎだろ。
「本当に反省はしてるって、頭のネジも1本か2本は、ぶっ飛んでるかも知れないが、そこまで言わなくてもいいだろ? 本当に迷惑を掛けた事にも反省してる」
「はあ!? おにいバカじゃないの!? 1本か2本を残してぶっ飛んでるの間違いでしょ!? 残りも飛んでく寸前の間違いでしょ!?」
「流石に言い過ぎだろ!? 本当に悪かったって、どうしたらいいんだよ、ちゃんと本当に反省したから」
「何で本当に反省してる人が、何でどうしたらいいか分かってないの!? この秒の間に、残りのネジもぶっ飛んでったでしょ!? もう頭のネジじゃなくて、頭がぶっ飛んだ方がいいんじゃない!?」
頭がぶっ飛んだほうがいいって、どう言う事だよ、怖いわ。
ぶん殴りたい、悠里を本当にぶん殴りたい、文句は言えないだろ、まあ間違っても、そんな事をしないが、本当に何で弟じゃなくて妹何だよ。
「悠里、分かったから、本当に、本当に反省してるから、落ち着け。本当に反省してるから」
「本当に……?」
「当たり前だろ? どんな理由があっても、俺が悪いことには、変わりがないんだから、本当に反省してる」
「……分かった、本当に反省しているならいいよ」
悠里も少しは、落ち着こうとしているのは、本当に良かった。余程理衣亜が酷い状態だったんだろうな、自分のせいで、こんな事になってと熱くなったんだな。
「ああ、ありがとう、本当にごめんな」
「ううん……いいよ、本当に反省してるなら、ちゃんとそうやって、おにいが反省してる事を言うんだよ……?」
「そうだな、ちゃんと言うよ」
「うん、それじゃ行こっか、何があっても大丈夫だからね? 私はおにいの味方だからね……? ちゃんと傍にいるからね」
行くって今から理衣亜の家に行くのか!? え、大丈夫なのか、流石にこの時間は本当に行きづらいし、理衣亜が、会ってくれなかったらって思うと、本当に怖い。
「こ、こんな時間に行っても、大丈夫なのか? 遅すぎないか?」
「……? 何言ってるのか分からないけど、時間を気にしたらダメでしょ、こういう事は早い方がいいよ?」
「ま、まあ確かに、早い方がいいよな、そ、そうだな行くか」
「うん……行こ、本当に何があっても私はおにいの味方だからね! じゃあまず、お母さんとお父さんの方から行って、それから警察に行こう!」
は? 今、悠里はなんて言ったんだ、あれ……?
「な、なあ悠里? 何の話だ? 何を言ったんだ?」
「はあ!? 何で急に誤魔化すの!? おにいが幼女の手を繋いで誘拐してた話でしょ!?」
「した覚えがないからな! 何の話だよ!」




