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恥ずかしさの連続だよ?




 私、早川理衣亜は今、凄く頭を悩ませている。

 大好きな健人と、2日も経ったのに、相変わらずメールも電話も、出来ていないから。



 私からも、メールと電話を出来ていないから、何も言えないけど、やっぱり連絡はしたいんだよ。

 だから今日の朝、健人から話しかけて来た時は、本当に驚いたし嬉しかった。



 健人から、話しかけて来たのは本当に嬉しい、嬉しかったよ、メールか電話の事かと思ったし。

 なのに、なのにだよ、私が期待していた言葉と、全く違う事を言われた時は、本当にどこまで、残念な頭なのって、言いたくなった。



 「今日の夜も理衣亜の声が聞きたいんだ、聞いていたいんだ、だから夜に電話をしてもいいか?」とか「電話で言いたいことがあるけど、恥ずかしいからメールをしてもいいか?」って言われるのを期待していたのにあっという間に粉々にされたよ。



 何で話しかけてきた第一声が、おはようでも無く、私の言われたい言葉でもなく、休み時間と昼休みに話しかけないでくれなの。

 色んな意味で残念すぎるし、酷すぎるよね、言われた私は思わず、少し? 本当に少しだけど怒っていた。



 おかげで健人に出来るお願いが2つに増えたけど、まだ足りないぐらいだよ。

 やっぱり結婚式は綺麗な所でしたいし、そこでお願いが1つと子供は2人は欲しいなあってお願いがある。



 健人にするお願いがありすぎて、全然足りない問題だよ。一緒に登下校毎日したいし、それにそれに雨の日には一緒の傘に、そして休みの日とかも、健人の部屋か私の部屋で……



「そうゆう訳で悠里ちゃん、私どうしたらいいかな!?」


「……ごめんリアねえ、何がそうゆう訳でどういう訳か全く分からないんだけど」


「何で!?」



 私はそんな事もあり、健人の妹の悠里ちゃんに、電話をして相談をしているんだけど、全く分かってくれなかった。



「……」


「えっと、悠里ちゃん?」


「はあ……どうしたの、リアねえ」



 悠里ちゃんが喋らないから、無視されたのかと思って、私は少し焦ったけど、違うみたいで良かった。



「えと、えっとね? ま、まずね、どうやったら男の子から連絡が貰えて、楽しく話せて、喜んで貰えるかな!?」


「……」



 また悠里ちゃんが喋らなくなっちゃったよ、何でなんだろう。わ、私、何かおかしな事言ったのかな、そんなに変なことは言ってないと思うんだけど……。



「悠里ちゃん?」


「……あっ、ごめんねリアねえ、良く言ってる意味がね? 分かるんだけど、分からないから、もう一回言ってもらってもいい?」


「ど、どうやったらね、お、男の子と楽しくメールが出来て喜んで貰えるのかなって……」



 恥ずかしさに負けて私は、健人からどうやったら、連絡を貰えるのかは聞けなくなり、男の子とって誤魔化して、楽しくメールをする方法と、喜んで貰える方法を聞く事だけにした。



「えっと私も、男子というか男子だけど、おにいとしかメールも電話も、してないから分からないかな? それに楽しくメールは分かるんだけど喜ぶって何?」

 


 え、待って、ちょっと待って今、悠里ちゃんが凄く羨ましいことを言わなかったよね!?

 健人とメールを、してるとか羨ましすぎるよ!? 私は、連絡先を健人と交換してから、2日も経ってるのに連絡が全くないよ。



 悠里ちゃんが健人と、何を話しているのか、凄く気になるけど、聞けない。余計に羨ましくなっちゃう。



「よ、喜ぶって、言葉そのままの意味だよ! 私から連絡が来て、どうやったら喜んで貰えるかなって」


「リアねえから、メールが送られてきて、喜ばない男子がいなさそう何だけど」


「そ、そんな事ないよ? け、健人が喜んでくれる所とか想像出来ないし……」


「……おにいに喜んで欲しいの?」



 自分で言っちゃうとか、は、恥ずかしい、恥ずかしすぎるよ……誤魔化したまま、聞こうと思ったのに、健人って言っちゃったよ。顔が熱いよ、絶対に真っ赤だよ。



「え、えっと、そ、そそそうだけど。うん、特に深い意味とかは無いんだよ!? 喜んで貰えた方が、た、楽しくお話出来るかなって! ね!? そ、そう思わないかな!?」


「……う、うん、そうだね。それなら、おにいだし普通に連絡するだけで喜ぶと思うよ? 普通にメールするだけが不安なら際どい写メを送るとか?」


「ゆ、悠里ちゃん、何を言ってるの!? き、際どいって、だだだダメだよ! まだ、まだダメだよ!」



 恥ずかしさに負けて、捲し立てるように言った私に、そんな事を言ってくる悠里ちゃん。



 き、際どい写メって、それはまだ結婚を前提に、つ、付き合ってないし、何より恥ずかしすぎる。

 それにしても、悠里ちゃんは何で、そんな平然と言えるの。



「冗談だよリアねえ……? でも間違いなく、おにいは喜ぶとは思うけど?」



 もう私の顔は、凄く凄く赤くなっていると思う。

 うぅ……は、恥ずかしすぎるし、冗談でも言って欲しくなかったよ。



 結婚を前提に、まだ付き合ってないけど……で、でも健人がよ、喜ぶなら……付き合って無くても、き、聞くだけ、うん。どんな写メか聞くだけならいいよね……?



「悠里ちゃん? ま、全くね送るとか、そ、そんな事はしないんだけど、い、一応ねどんな写メなのかな?」


「えっ? 送らないな……」


「あ、あれだよ! 今後、今後ね、何かの役にね、たつかもしれないし、絶対たたないけどね、ほ、本当に送ったりしないから!」



 恥ずかしさに負けてる私は、もう悠里ちゃんの言葉を遮りながら言った。



「う、うん……。ふ、2日前にね、おにいの部屋でまた見つけたラノベをおにいのベッドに横になりながら読んでたんだけどね? 妹ヒロインが撮ろうとしてたのはパジャマに胸元を開けたやつだったかな?」



 ちょっ、ちょっと本当に待って! 今、悠里ちゃんが、凄く凄く羨まし過ぎることを言わなかった!? 寧ろ、悠里ちゃん健人の部屋に入りすぎだよ!?



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