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幼なじみと玉砕?




「理衣亜の事が好きだ! 付き合って下さい!」



「……ごめんね健人。私、健人の事を好きじゃないから本当にごめんね……?」



 中学校卒業式の終わりに意を決して、幼なじみの早川理衣亜はやかわりいあ容姿端麗頭脳ポンコツに俺、増田健人は告白し、そして好きじゃないと言われ見事に玉砕をした瞬間。



 事ある事に絡んで来たり、何も無くても絡んで来たりと何かと俺に絡んでくるから、理衣亜は俺の事好きなんじゃないかと、勘違いをしたのが運の尽きだった。



 そうゆう風に見えてしまってから、いつの間にか俺の方が理衣亜を意識をしだして好きになっていた。



 結局は、幼なじみがぼっちでいるのが可哀想だからと話しかけるようにしてくれた、理衣亜の優しさなんだろう。



 そんな事をするから俺が勘違いするんだけど……

 全く勘違いするような事はやめて欲しい、幼なじみとはいえ本当に勘違いをするから、全くの要らない優しさだ。



 ぼっちが頑張って告白しても、結局は彼女なんて夢のまた夢だったってことだ。

 ぼっちはぼっちだから、ぼっちって言うくらいだし、唯一彼女になってくれそうな幼なじみにも振られるぼっちとか、ぼっちの風上にも置けないぼっちだな……

 結局ぼっちは、どこまで行ってもぼっちって事か。



「はあ……取り敢えず帰ろう、そして寝てアニメ見よ」



――――――――――――――――――――――――――――――――――



「理衣亜の事が好きだ! 付き合って下さい!」



「……ごめんね健人。私、健人の事を好きじゃないから本当にごめんね……?」



 中学校卒業式の終わりに私、早川理衣亜は話さなければイケメン、話せば漫画やアニメの話ばっかりな会話残念、頭脳普通な幼なじみの増田健人に呼ばれ告白をされた。



 告白をされた私は、ごめんねと謝ってその場を離れ友達と家に帰った。

 好きと言ってくれたその言葉は、私も本当に嬉しいよ。

 でも違うよね……なんなの好きって、おかしいよ、おかしすぎるよ。



 私はこんなに大好きで愛しているのに! もしかして会話残念だけじゃなくて頭も残念なの!? 告白の言葉間違えすぎだよ。

 理衣亜愛してる、俺と結婚を前提に付き合ってくれ、ぐらい言ってほしかったよ!



 まあ、そこまでは流石に無理なの分かってるけど……

 せめて大好きか愛していますぐらい言われたかったよ! そのせいで思わず大好きな健人に告白されたのに振っちゃったよ。



「はあ……せっかく健人に告白して貰えたのに振るとか私……」



 そして今、私は絶賛後悔中。

 ううん違う健人があの程度の告白しか出来ないのが悪い、きっとそう。

 はあ、上手くいかないなあ……

 どうしたら健人は私を愛してくれる? 違う、まずは大好きになって貰わないといけないよね!



「よし! 健人と高校も同じだし今度こそ!」



 私は、そう口にし意気込んでから。

絶対に健人に大好きになってもらって付き合うんだから! と決心する。



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