表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウチのPT@0  作者: ららら
4章 不穏な影
62/84

銀の世界へ

4章の名前が思い付かない

クエスト『最終決戦』

次のストーリーのクエスト名だが……名前だけで無理と分かる。

……説明文を見るに今までの騎士長だか隊長だかが勢揃いらしい。

勝てるかこんなもん。

情報が出揃うとか試しに行ってみるとかそんなレベルではない。 

三人でも俺たちは一回敗走したのだ。

人数倍とか無理ゲーにも程がある。

……そういえば次は全力とか言ってたっけか。

……本当に全勢力投入かあ。

一人ずつ順番に幹部を送ってくれる、優しい悪の組織とかを見習って欲しい。


 なんにせよストーリーはパスだ。

そうなると……どれに行こうか。

ガチャガチャ騒動……と言っても九割方マイのせいだが……とにかくそれが終わってやっとクエに行けるが……決まらない。

『火山地帯の悪夢』

うーむ……火山地帯……十中八九炎系統のモンスターだよなあ。

ドラゴン戦の名残で火耐性の防具を装備したままだ。

相性は悪く無いように思えるが……こちらのメインスキルも火なのでドラゴンのように泥仕合の可能性が出てきてしまう。

……これもパスかなあ。

俺たち一行は金はそれなりに余っている。

こうなると報酬よりも魅力的なのは……討伐対象のドロップ。

出来れば武具を作る為の未知の相手が……これはどうだろう?


『白銀に舞う鮮血』

……要約すると、ここからずっと北の森林地帯のモンスターを排除するクエスト。

凶悪なモンスターの住みかになっている雪山の麓にある森で、山での縄張り争いに負けたモンスターが降りてきてしまっているらしい。

付近の人間は山には近づく事は少ないが、生活の為に森には入らざるを得ないので駆除してほしいとか。

……まあ、クエストの背景なんてどうでもいいが。


「クエ決めたぞー」

そこそこ待たせたかな。

「あ、ショウさんやっと来た!!ほらほら見てくださいよぉ」

……ボイチャ繋がってたから何をしてか知ってるけど……。

「さ、タツさんどうぞ!!」

マイにそう言われると無言でタツはあるポーズを取る。

少し腰を落とし前傾姿勢になり右足を前に出す。

そして、右手を左腰付近に回す。

……これがミイから貰った『居合いモーション』か。

漫画などで出てくる居合いのイメージもろだ。

確かにそこそこカッコいいのだが……。

「ほらほら、剣背中に背負ってるのに居合いポーズですよ!!バカみたいですよね!?」

酷いなこいつ……。


「ぜってえ二度とやんねえ!!」

……まあ装備してるの普通に西洋剣だしなあ。

刀なら腰に差したりして絵になるのだろうか。

「あーあ……。折角ミイちゃんの心のこもったプレゼントなのに……。人の心が無いんですかぁ?」

その心のこもったプレゼントで遊んでやるなよ。

「ミイちゃーん、悲しいよね?」

いや妹に振ってもいつも……。

「そうですね……タツさんなら使ってくれると思ったのに……」

うわっ、姉に乗りやがった。

「っ……」

タツもまさかの二対一になるとは思わなかったんだろうな……。

「はーい、タツさんもっかい居合いやってー」

最初は微動だにしなかったが……。

「タツさん、お願いします……」

ミイの懇願によりあっさり敗北。

……どこか抜けて見える居合いポーズを取った。


「ほんっと、素手なのにこのポーズで何斬るんでしょうねぇ」

煽り絶好調だな。……絵面のアレさは自分でも分かってるのだろう。だから反論してこない。

……つーか、何がそんなに彼女の感性に引っかかったのだろうか。

そんなに繰り返す程面白いか……?

「いいからさっさとクエ行くぞ!!」

「あー……そんな事言わずにワンモア、ワンモア。ね?ミイちゃん?」

え?マイはまだこのネタで弄んのかよ……。

「……マイちゃんそろそろウザイ」

うわっ、あっさり裏切った。

姉妹の連携は一分しかもたなかった模様。

「うええっ、ミイちゃん!?」

「……さて、バカな姉を置いてクエストに行きましょう?」

上げて落とすのかー……。

姉妹だけあってマイの扱い方を良く知っている。


「おおっ!!キレイですねぇ!!」

そういえば雪のマップってなかったっけか。

雪によって白い銀世界となった森は幻想的だ。

「いやー……キレイなんですけど……」

茂みから突如大きな物が飛び出してくる。

大きい雪玉かと見間違う程真っ白な体毛と……巨体。

『シルバーグリズリー』だ!!


【火遁の術】

【フレアボール】

【フレアボール】

炎の三重殺。凄まじい炎と爆発が熊を包み込んだ。

……のだがまだ熊さんは生きている。

体力は半分近く残っている……半分も?

「大した事なさそうですねぇ。さっさと倒しちゃいましょ!!」

敵は腕を大きく振り上げる。

見え見えのモーションだ……ここは避けてもいいが……。

振り下ろしてきた爪の一撃をガード。

やはりこのダメージ量は……。



「今の熊は大した事なかったな」

「ですねぇ……パワーアップした私の魔法ならよゆーですよ!!」

「……タツさんショウさん?」

「ん?」

「なんだミイ?」

「……どうしたんですか?さっきから静かですよ?」

あー……ミイは鋭い……のか?

確かに考え事して黙っていたな。

タツも恐らく同じだろう。

「いつもみたいにマイちゃんに『うっせえんだボケ!!』ぐらい言ってください」

「……え?そこまで言った事無いんだけど……」

「……俺も」

「ミイちゃん?いつもおねーちゃんにそんな事思っていたのかな……?」

「ほら『調子に乗ってんじゃねえぞカス!!』とか言ってあげてください」

一番ヤバいんじゃないのこの娘……。


「ミイちゃんの言葉の暴力は置いといて……二人とも本当に元気無いですねぇ」

「……今の熊考えてたんだよ」

「ん?そんなに気にする程の敵だったか?」

「いや、一匹ずつなら確かに問題無いんだけどよ……」

……たぶん『シルバーグリズリー』は火が弱点だ。

いや、そうでないにしてもさすがに火耐性は持ってないだろう。

……それが三人の全力で半分も削れない。

ボス格とまではいかないが、ザコとしてなら今までの中でもトップクラスの強さだ。

強いから道に一体ずつしか配置していない……これならいいんだ。

問題はただのザコの一匹で……複数出現された時……。


……話しながら道を進んでいると、すぐに多少開けた場所に出た。

森の広場……とも呼ぶべき場所だろうか。

斧か何かで切り倒したと思える切り株がそこら辺に多数存在している。

よく見れば木にブランコが架かっているのが分かる……ここは小さな子供たちの遊び場なのか。

……大人たちが子供の為に必死で作った場所。


 残念ながら招かれざる客によって支配されていた。

シルバーグリズリーがあらわれた

シルバーグリズリーがあらわれた

スノーファングがあらわれた

スノーファングがあらわれた

スノーファングがあらわれた

スノーファングがあらわれた


 やっぱり熊もただのザコ敵Aだったかあ……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ