僕の思った事は文字になり言葉になる。
僕の名前は 『井上 颯真』 19歳。大学生だ!
僕が物心つく頃から、、、僕の頭の中で思った事や考えた事が...。
僕の頭のあたりで、 『文字になり言葉になる!』
僕以外の人達には、、、僕が考えた事や思った事が文字として見えている
みたいで!
僕が赤ちゃんの時に、僕のお母さんは僕の頭の声を文字として見ていた。
僕がお腹が空いて泣いているのか?
おしめなのか?
体調が悪いのか?
僕の頭の声が【変換】されて文字として見えてるみたいだ。
でも、、、何故か僕には見えない!!!
▽
僕が幼稚園の時、僕は仲がいい友達に内緒にしていた事があった。
僕とその子は、、、【同じ女の子】が好きだったんだけど......?
僕はその子に黙っていた。
そしたら、、、? 僕とその子の好きな女の子が僕たちに近づいてきた!
その子は、嬉しそうに女の子に話かけていて......。
僕は黙って見ていただけなのに、、、!
急に、、、僕にその子が言ってきた。
『何故黙ってたの! 颯真クンも、同じ女の子が好きなのに、、、!』
『えぇ!? なんでそんな事言うの??』
『颯真クンの頭の上に、、、文字が見えるから! ねぇ? そうなの??』
『......』
『颯真クン、私の事! 好きなんだね?』
『......』
...僕はその時、途轍もなく恥ずかしかった。
声に出していないのに、話していないのに......。
僕の思ってる事が考えてる事が、他の人にバレている!?
▼
僕は、お家に帰ってお母さんにその事を話したら......?
『ごめんね、、、本当にごめんね! どうしてあげたらいいのか? 颯真、
ごめんなさい。』
...お母さんは、泣きながら僕を抱きしめた。
僕も、それ以上は...何も言えなかった。
お母さんを泣かせてまで、僕の事で苦しんでほしくないと思ったから...。
▽
僕はそれからも、相当苦しんだ!!!
幼少期は、クラスの子たちからイジメられる事もたくさんあった!
僕の心の声が、思い浮かんだ事が、文字になり言葉としてみんなに伝わる!
僕も、だんだんと心を落ち着かせている時は出ないようになった。
お母さんに協力してもらって! 出ないように努力もしていたが......!?
どうしても、興奮したり気持ちが乱れてくると......?
出てしまうみたいで、みんなが僕を見る目がまるで【心に矢が刺さるみたいで】
物凄く痛かった。
▼
でも、僕が19歳になった時に僕と同じ【能力】を持った女の子が同じ大学に
いる事がわかった。
僕は急いで、その子がいるところに行くと、、、?
そこには、人盛りが出来ている。
よく見ると......?
僕が探している彼女だった。
彼女の名前は、、、 『田畑 みく』彼女も19歳だ!
▽
僕は、初めてどんな風に皆に見えているのか?
彼女を見て、実感した!
僕は彼女に近づいて、彼女の手を握って、人盛りになった場所から
彼女を連れ出した。
当然だけど、、、? 彼女が僕に言う。
『あなたは誰ですか? 私に何の用なんですか? 私に構わないでください!!!』
『落ち着いて! 落ち着いて! 僕も君と一緒なんだ!』
『えぇ!?』
『僕の頭の辺りを見ていて、、、。』
【ほら? きみと一緒でしょ?】
『......』
...少しの間、彼女は理解できていない感じで、、、!
黙って、僕の方を見ていたけど......?
彼女も、心の声で答えてくれた。
【ホントだ!?】
▼
僕も彼女も、生まれて初めて理解できる人に出会えた。
僕たちは、お互いのこの文字を言葉を何か......?
人の役に立つものに使えないかと考えている!!!
『一人より二人なら、いろんな事を乗り越えていけそうだ!』
最後までお読みいただきありがとうございます。