#15 レイの実力
「そろそろ魔獣が来るぞ。」
「なに?まだダンジョン前だぞ?!」
「デタラメ言ってるんでしょ?ネルは寝る〜。」
「そういえばこの前も分かってましたよね。どうやっているんですか?」
「そんな話は後だ。ほら。」
「まじで出るのかよ…お勉強しかしてこなかった君たちは下がってな。」
「寝れると思ったのに。ほら、私たちで十分よ。」
「いいよ。君たち必要無いから。」
「は?」
「ちょっとレイさん…」
「その剣借りるぞ。」
「あ、おい返せよ!」
「え、ちょっと待ってこれって…」
「この辺に生息してるやつなんかじゃないよな…」
「有り得ない…ここにイビルマンティスがいるなんて…」
「だから言ってるだろ。必要無いって。」
このカマキリ野郎は確か他の魔獣と違って火属性以外の属性魔法を操れるって聞いた
この辺に来れるカマキリってことは大体北部から飛んできたのだろう
となればこの大陸の北に生息するイビルマンティスが使う魔法は
「水属性魔法っ?!」
「ちょっと逃げろ!アクアカッターがバンバン飛んでくるぞ!」
「あとウィルは残れ!」
「え?あ、はい!」
「色々教えてやろう。」
「本当ですか!」
(色々魔法試してみるか)
(火属性と土属性を混合させて粉塵爆発を起こさせるエクスプロージョン!)
「何が起きたんですか今…」
ダメージが見られない
(なら次は!火を最大限に燃やして一方向に飛ばす火属性魔法インフェルノ!)
(おや?あれは氷?)
氷の壁の生成スピードが早い
(なら、直接叩くか)
(雷魔法だ!)
「ライトニング!」
「詠唱した!ちょっと待ってライトニングって…」
体をプラズマ化させ目の前まで移動した
(そのまま無属性魔法ビルドアップ!)
重い一撃が体を切り裂く
「凄い…もう何が起きたのか分からなかった…」
「先生を呼んでき…た。」
「何これ。」
「おい、ウィルもしかしてこれ。」
「えぇ。レイさんが倒しましたよ…遊んでる感じでした。」
「あー楽しかった!」
「レイさん。」
「なんだ、ウィル。」
「伝説の魔法使いましたよね。」
「あー、うん。でもあれしか使えないんだ。」
「そうであって欲しかったですよもう。まさか、学生が伝説の魔法を使用できるなんて誰も思いませんからね。」
「流石にあれは時間かけないと無詠唱は無理かな…」
「あれは詠唱って言わないですよ…もっともあなたにとっては詠唱したつもりなんでしょうが。」
「さ、本来倒すべきだった魔獣を倒しに行こうか。」
「あのイビルマンティスが喰らい尽くしたってことはないんですか?」
「この辺はな。俺らの目的地はダンジョンだぞ。」
「あ!そうでした!イビルマンティスですっかり忘れてました…」
「なあレイ。いや、レイさん。ダンジョン攻略の時はよろしくお願いします。」
「いいのか?お勉強ばかりの根暗で友達が居ない貧弱者みたいなこと言ってたじゃん。」
「後半二つくらい言ってないですよ!」
「魔法使いだってやれるってこと分かったなら良いんだよ。それじゃあ行こう。」
「ありがとうございます。」
〜別の馬車〜
「クリスさん、そろそろ着きますよ!」
「だな。全員切り替えていくぞ。」
「はい!」
「あの、お言葉ですがクリス王子」
「なんだテン。」
「クリス王子が成績優秀で学術に長けていた事は存じているのでいいのですが、クレアお嬢様は戦えるのでしょうか。」
「それは、学術は戦いに向いていない。と言っていると受け取ってもいいのか。」
「まあ、意訳はそんな感じです。」
「クレアは戦いよりもサポートを基本の魔法としている。特に光属性の魔法だ。攻撃魔法も使えるものもあるが我々には少し劣ってしまうから後方支援と考えてくれればいい。」
「後ろは任せてください!」
「分かりました…?」
「怪我とかしても大丈夫だよってことだよ馬鹿!クレアさんよろしくね!」
「はい!」
「おいお前馴れ馴れしいぞ!」
「うるっさいなそんなんだからお前は彼女も出来ないんだよ!」
馬車が止まる
「ほら着いたぞ。」
「お二人共!到着です。」
「あ、はい。」
「行くぞ!」




