#11 日常
〜数光後〜
「そういえばレイの魔法、未だに見た事ないな。」
「確かに。首席首席って持ち上げられてきたけど、どれ程のものなのかは知らないですね。」
「え?そんな大したことは…いやあるかもしかして」
魔導師に褒められてるんだよな
大したことありそう
「なんか変なこと考えてる。」
「あーいや。入学初日に俺先生に呼び出されたじゃん?」
『はぁぁぁ?魔導師に会った挙句魔法を褒められて魔法師団に勧誘された?!』
「有り得ないと言いたいが有り得るんだろうなこれ…」
「なんか見なくても分かってきましたね…」
「そんな褒めんでも。」
「ちなみにどの位までの魔法を扱えるのですか?やはり中位ですかね?」
「いや、高位の魔法まではほとんど。」
〈想像を超えてきた…〉
「そのレベルだともうこの学校にいる意味は無いだろう。なぜここに来た。」
「なんでだろう。でも経験は必要だとは言われた。」
「経験か…規格外の人間ってなんも知らなそうだよな…」
「思い出した!」
「どうしたのです?ウィル。」
ウィル=フリード
クレアの側近で肉体的には武術に長けているようだけど恐らくクレアが学術に進んだから一緒に来たという感じだろう
「フリルって苗字どこかで聞いたと思ったんです!」
「あ!俺も思い出したぞ!」
「あ、クリスまで。」
『ゼン=フリル!』
あ、父上の事でしたか
「父さんがどうかしたの?あ。」
「今ご自分でも気づきましたね。」
「ブジュツハソコマデダヨー…」
『信用なるか!』
「どんな訓練をしたんです?どのレベルまで出来るんですか?」
「ちょやめてよ…別にそこまでだって…」
「確かに歩き方といい姿勢もよく見たら剣士のそれだな…」
「それに身体もなんというか…その…」
「脱いだらムキムキですよね?」
「その細さには有り得ないほどの筋肉が秘められているのでしょう…」
「やめてって!」
「いいから…その…魔法学びに来てるから俺は。」
「学ぶことないくせに。」
「やることないくせに。」
「頭も冴えていらっしゃるくせに。」
あーあ拗ねた
このお話の登場人物(主人公を除く)
クリス=ヘラルド:ヘラルド国の王子
クレア=エリス:エリス財閥の長女
ウィル=フリード:クレアの側近で元は武術を専攻するはずだった




