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あらしのごとく……

作者: 戯言士

 私は読書が好きである。

 いろいろな娯楽作品に癒され、文学作品に学びを得る。

 なんて素晴らしいことであろう。

 そんな私は、ある日とある小説サイトと出合った。


 魅力的な数多の作品に心が震える。

 その感動を伝えるべく、それらの作品に全てに感想を送り★5の評価をつけ応援する。

 もっと、もっと多くの作品で私の渇望を満たしてほしい。


 長編作品の多くを読みきってしまったため、今度は短編作品を読み荒らす。

 短いのでサクサクと読み潰す。1日に何十何百と。いや、さすがに何百はいい過ぎだけどそれでも三桁には届くと思う。


 それらを読んでは感想を書く。そんな毎日が続くうちに、今度は自分でも書いてみたくなってきた。

 当然か。あれだけの作品を読んで何も感じないわけがない。感想を書くだけじゃ物足りなくなったとしても仕方ない。


 衝動に委せて作品を書き上げていく。

 リスペクトする作家さんに少しでも近づきたいとその作風を模倣するのもまた楽しい。

 ただ、私の今の力量だと不安がある。


 AIに頼るか。不本意だけど仕方ない。


 AI利用を決めたことで執筆は一気に加速した。その数は軽く二桁に上る。


 当然できた端から投稿。

 なんだろう。凄い快感。

 見知らぬ新たな世界への扉を開いた気分に心が高揚する。


 気づけばとっぷりと夜が更けていた。

 なんて時間の経つのは早いのだろう。

 もう少し書き続けていたいけれど、さすがにそういうわけにもいかないか……。

 ほどほどで切り上げることにしよう。


 私が食事を摂り風呂を済ませて寝たのは、それから一時間後のことだった。



 平日帰宅後は三時間読んで食事と風呂。

 それが済めば三時間の執筆投稿。

 休みの日なら、それを朝から深夜まで。



 そして半月後──。

 なぜか私は運営から垢BANを食らっていた。


 解せぬ……。

 大量の感想と投稿がスパムが見なされてしまったというオチです。

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― 新着の感想 ―
あら? エッセイ? と思ったらコメディだった。 危ない危ない。ワタシも感想はやたらと書いてるから気をつけなきゃ、って思っちゃったよ。
何それ怖い。 ((( ;゜Д゜))) ホラーだった。
ハッ! AIに小説を読ませてその感想をパクって書けば…… うん、自分の存在意義が分からなくなっちゃうやつだ。
感想一覧
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