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六章 反吐


 頭痛がした。


 父の願いを聞く事はやぶさかでもない。

 それ自体は言いは拒否する事ではないのだが、内容は彼女に喧嘩を売っているような代物であったのは間違いない。

 なにせ本来なりたい立場にいる男に、いまだに嫉妬し訓練の途中に事故死しろと思っているのが彼女だ。


 しかしながら彼女はファザコンである。


 父親が頭を下げて忙しいのは分かるが、それでもお願いできないだろうか。などと言われれば、拒否すると言う行動が出来ないのが彼女のジレンマだ。


 なにより彼女は現象論弁官として天才の分類にいる人間だ。まだ十も半ばという年齢で、人に教えられる立場である導技者の権限を得ている。


 彼と同い年で教員としての資格を持っていると思ってもらえばいい。

 魔法の中でも特に自然現象に干渉する現象論弁官だが、法術や薬剤に関する法術官、現象論弁官の派生ではあるが、その中でも鉱石などの物質に特化した鉱床冶官などと言った具合に分かれている。

 実際には大まかに分けているだけで、本来はさらに細分化するがここではさほど意味はないだろう。


 とは言え、彼女の年で教導の位階にいる人間は王国史の中でも珍しい。

 まさに神童と言うに相応しいだけの能力を示している。


 しかしながら彼女の状態ははっきりと変調をきたしている。苦虫を噛み潰した後に、さらに苦汁をの身に尽くしたような顔をして、さらに頭痛で頭を押さえている。

 さらに父にその言葉を聞かされて以来、生来の真面目さと教える相手の不快感で睡眠もまともに取れずにいた所為で目元には分かりやすく隈が出ていた。本来なら婚姻など引く手数多の人物であり、社交界でも相応の評判を持ったご令嬢だとは誰も思わない姿である。

 父の願いは彼女にとっては強烈なストレスであり、だがそれでも誠実にこなそうとする彼女の性質が、完全に精神と肉体面の自家中毒を起こしていたのだ。


「大丈夫ですか」


 そんな折に話しかけられるのは原因の男。

 誰から見ても明らかになってからしか言わない辺り、彼に色々と言ってやりたい事もありそうだが、彼女は感情を出来るだけ表にしない。

 この状況に至っても、お前なんかに意味はないと、お前なんかに興味ないと、そう自分とオーゼンに言い聞かせるような態度を彼女は取り続けていた。あくまで父の願いを聞き届けただけで、お前になんかこちらから何かしてやろうなんて考えていない。


 実際のところ意識どころか、それしか彼女は考えていなかったのだ。

 だがそれは意識しすぎるような行為でしかない。お前なんか知らないと自分に言い聞かせるような行為が、健全である筈がないのだが、それでもできうる限りの冷たい目をして、彼の言葉に対して拒絶をしめす。


「私の事をお前如きが気にする必要な権利などはありません」

「そうですか、少しばかり出しゃばり過ぎた様で申し訳ありません」


 文章に起こしてみたらこれだが、彼女は思いっきり噛んでいた。

 あれは理想の形でしかない。


「おみゃーが私の事を気にするなど、ありゃーしゃーせん」


 どこの訛りだ。

 だが空気が読めない男はオーゼンは、言いたい事だけを理解して、誰が見ても明らかな程体の状態がまともとは言い難い彼女を無視した。

 たしかに瀉血をしている所為もあるが、通常よりも青白い肌のお嬢様は、体調の悪さと自身でも制御できない感情の動きの結果として、舌すら回らない状況になっている。よく見る必要もなく、体は震えており、視点も彼を見ない事に関しては意地なのだろうが、それでも視線も泳ぎ、荒く息を吐き続け、それで周りはともかく自分を維持で誤魔化し切っている精神性だけは強固なものだ。


 そんな状態の彼女を平然と無視するオーゼンの心臓の強さもそうだが、これは彼女が彼を意識しているとの同じ程度には、彼は彼女に興味がないだけの事である。

 方向性は逆方向だが、明確に功利のみで人を判断するのがオーゼンの基本だ。

 その中に人の感情は不要であり、体調に至っては最初から気にしたことなど一度もない。


 そうでなければ人の心を病ませても、まだだと、足りないからと、相手をさらに追い詰めるような事はしないだろう。

 恩人の娘ではあるが、そこに利益以外の感情を彼は持ってこない。

 呂律が回らない状況で、何かしらの病気であると言うのに、オーゼンは体調が悪いらしいのでと法術官にお願いして、精神的な消耗は治らないと言うのに強引に彼女の体調を治して、自分の都合には問題ないと判断する。

 これに関しては彼が客観視出来ない人間である事が関わっているが、これは彼が睡眠すら法術で解決している人間だからこそ、彼女の扱いとしては最低レベルの対応を行っている。


 精神が摩耗している所に、無理矢理体調を整えられても人間そう簡単にはいかないのだ。

 どうにかしてしまっている人間だから、その辺りに対して配慮など一切ない。

 本質的に人格が破綻しているのは当然の段階で、彼の本質は強烈な利己主義であり、一部の理解者以外には彼の本性が理解できるはずもない。


 公爵があいつは人間ではなく竜騎士であると言ったのには相応の理由がある。


「それでは続きをお願いします」


 こいつは心臓に家でも生えているのではないかと言う言動だ。

 情を期待してはいけないが、彼女の事なんて何も思っていない彼の言葉に彼女は赫怒ともいえる怒りを覚える。だがそれでもそれ以上の矜持が、お前など知らないと言う態度を取り続けてしまう。


 自分が意識し続けている男の反応は、どこまでも彼女に無関心である事実を受け止め切れていないのだ。

 

 それを理解している彼女は感情の激発のままに魔法を吟ずる可能性があったが、自分が嫉妬していると言う事実を隠す為ならなんでもする。最後の一線を踏み越えながらきっちりと、自分の矜持から彼を焦げ記する事が出来ない。


 歯を砕かんばかりに噛み締め、歯ぐきから血が滲むが、それでもそうですかと素知らぬ言葉を吐く。


 ある意味ではこの二人は異常な相性の良さだ。

 彼を意識することを止められないお嬢様と、本当に興味の欠片も抱いていない男、だからこそ彼の行動は全て彼女を馬鹿にしているとしか思えない行動に代わる。

 興味がないく、彼女の持つ技術だけが必要なのだ。


 情念の方向性が少し変わるだけで恋愛の可能性すらあっただろうが、この二人の間には残念ながらその可能性は一切ない。何より彼の夢には彼女の技術を必要であっても、彼女自身は必要ではない。

 だからこそ彼女の感情は怒りに染まっている。この場で殺してやろうと考える程度には、彼の瞳に彼女は写ってないないのである。


 そんな彼の態度に自然と嫌味を吐いてしまうのは仕方のない事だろう。


「あなたのような立場の人は、騎士の法を極めた方が良いでしょうに、賢者の法など、繊細過ぎると言う物でしょう」


 騎士の法と言うのは、簡単に言えば身体強化系の魔法技術の事だ。

 これが無ければ、そもそも竜を人が御す事なんて出来ないのであるが、この習得及び能力の拡充が本来であるなら騎士を名を持つ者が行うべき基本技能であり奥義に連なる代物である。

 当然だが普通両方を十全にこなす等と言うのは、人生を二回繰り返すような暴挙である。


 同時に自分の領分に入ってくるなと言う彼女の本音が混じった代物がこの内容だ。

 もっと言うなら竜騎士目指してるなら、竜騎術や騎士法が中心であり学問である賢者の技術に関しては、竜に乗って使えるものではないのは、歴史が証明しきっているのである。


「竜騎士の頂ではなく、私は最強の竜騎士になると公爵に約束しました。ならば、今までの手順だけでは足りません。粗野な代物と繊細な代物が一緒になれないと言う訳でもありません」

「ですが、賢者の言葉は無駄と言えるほど長く、竜が飛ぶよりも果て無く遅いです」

「私は別に賢者の言葉だけでは足りないとは考えております。だからこそ森の人の行動も必要ではないかと判断しています」


 その言葉に唖然とするお嬢様。

 相当に無礼な言葉であり、ある意味では現象論弁官の意味を馬鹿にしていると言われても否定出来はしない言動である。


 だが賢者はともかく、森の人と言われて現状分かる人はいないだろう。

 賢者は弁をもって世界を変え、人は行動によって世界を変えると、この世界では言われている。

 だから何なのかと言えば、単純に現象に対する干渉の差でしかない。騎士の法でもそうだが、これは行動による身体強化法であり、それを意識的に発動させる方法を体にしみ込ませる。


 だからこそ時間差の無い身体強化が可能となるがこれが人の行動だ。

 賢者は弁をもって現象を起こす。だが踊りなどの方法で、現象を操る方法がある。これを彼は求めているのである。


 だがこれを現象論弁官に教えろなんて言うのは、お前の技術なんかどうでもいいから実利だけをよこせと言う様なものだ。

 これは学問を必要とせず、行えば発動すると言う類の代物だから理解を必要としない。


「それなら最初からそう言えばよろしいかと」

「いえ、それだけでは足りないから賢者の知恵が必要なのです。ですが頭の無い行動など、獣がやればよろしい事かと思います」


 挙句にこれだ。

 本人としてはこういう事だから教えてくれ程度の意図しかないが、中々痛烈な煽り文句である。

 学問としての価値などに興味はなく、古い奉納の儀式以上ではない森の人の行動に価値も覚えていない。だからこそ、行動だけじゃ足りないから、頭の法も覚えてもっと実利を得られる方法を作ると言っているのだ。


 それは現象論弁官と言われる前の魔法使いの時代から、研究資料に残っていないある意味では未開拓の方法であった。これには利権や、派閥争いと言った問題以外にも、盲点に近い発想ではあったのだ。

 馬術と航海術を同じものだと言う人間がいない程度には、この世界にとってはあまりにも違う事であったのだが、先入観がない彼にとっては騎士の法が出来るなら、賢者の弁でも出来るぐらいの感覚でしかない。


 そしてなら知恵をつけて、目的の物を作り上げるしかない。

 だからこそ賢者の知識が必要なのだが、この男の傲慢を突き抜けた発言に、体調が悪い彼女はその言葉に怒りを通り越して本当に認めたくない所なのだが、出来てしまうかもしれないと納得させられてしまったのだ。


 そもそもとして魔法使いと呼ばれていた時代、動きと言葉ではなく、踊りと歌によって世界を制していたのが賢者だ。それを賢者の弁と、森の人の行動と分け、効率のいい方法を特化させのが、現象論弁官と言う。

 だからこそ後者を技術的に特化させれば、もしかしたらその可能性がない訳でないと、彼女の知識から逆算は出来てしまう。


 彼女は天才である。だが歴史に名をのこす程の天才では残念ながらない筈だった。

 だが彼の言葉は引き金にはなる。

 弾かれた言葉は、間違いなく彼女を歴史に刻むに相応しい題材であり、新たな学問の始まりの言葉でもあったのだ。


 そもそもの話であるが、性別でなれなかったと言う自分ではどうしようもない部分での後悔の結果として、彼女自身の承認欲求は人並み以上のものになってしまった。

 先程からの彼女の状態や態度も分かる事だが、自分が認められなかった理由の相手に対して、明確に体調に影響を及ぼす程度には意識するのだ。

 そんな人間が歴史に名をのこすかもしれない可能性を提示される事に、いや世界に認められるような行為に飛びつかない筈がない。


 本来ならただの天才以上にはなれなかった彼女は、体調不良もあってか犬の様にだらしなく頬を緩ませる。

 待てと言われた飼い犬の様に、目の前の餌に対する執着が抜けずに早く続きを促す視線を彼に向ける。


「そんな目で見られましても、私には特に何かの思案がある訳ではありません」

「そのように非常識な発想をする人間が、尋常な思考をしているはずがありません」

「強いて言うのなら、騎士の法と人の法にの類似点を見つけ、現象の発生を体系化させようとは思っていました」


 ほら見ろと彼女は笑った。

 だがお嬢様と言う様な表情ではなく、どちらかと言えば牙を剥くような笑い方だ。

 どこまでも野性味に溢れた感情は、彼女の体に活力を取り戻させる。


「あなたは家伝として残された騎士の法を知っているのですね。貴族が百年以上隠してきた騎士が騎士たる理を暴き出したと言う訳ですか」

「まるで窃盗犯の様におっしゃいますが、私は見て覚えただけに過ぎません。それを公爵に説明した結果がこうであると言うだけの事です」


 悪魔の所業だと彼女は笑う。

 その一族の秘伝を暴き出し、騎士ですら本質を全く理解できいない騎士の法。騎士と言う生物を作り出すはずの技術は、知識の女神が持つ瞳に解体されてしまった。


「それも竜騎士たる法則を見出したと、ばれたとたんに全ての貴族に存在ごと皆殺しにされますよ」

「ばれない間に誰にも負けない竜騎士になればよろしいだけかと」

「私はその前に死んでしまう事をお勧めしますが、いまだアバラの色子であるあなたを誰も警戒はしませんか。まさかその間に秘伝は知識に成り代わるとは誰も思ってもいないでしょうに」


 本来ならこれは公爵の道楽を超える事はない筈のお話だ。

 だが人の形をした何かでしかない代物は、秘めたる技術をただの知識に変えていく。

 騎士達が流派の粋をつまびらかに解体しつくしていく。


 しかし彼らはアバラの色子の言葉に惑わされ続けて、盲目のままに彼の己たちの粋を見せ続けている。


 そんな正気とも思えない事実を知り口角を上げなるほどと呟く。

 そこでようやく今まで見ようとしなかったオーゼンと言う孤児をきちんと自分の視界に収めた。

 これこそが父が選んだ竜騎士の器であるのだろう。

 ここまで何も見ていない奴を見るのは彼女としては初めての経験だ。それを自覚して位からこそ、彼を見ないようにしていたのだが、彼女は再度頷きながら笑う。


 彼は自分を見ていない。きっと世界だって見ていない。同時に流石に認めるしかないだろう。彼じゃなければ父は彼を選ばなかった。


 こういう目だから、選択肢を無くしたのではなく。これ以外を無くした存在だから、世界に対して隔絶してしまう。瞬きの中で消えてしまう程、接点の少ない男を見て、正直に言ってこういう人間になりたいとは思えなかった。

 だがここまでではないと父の願いを叶えられないらしい。


 しかしながら彼女の父は、こんな人間になって欲しい等と望む筈もない。

 親の傲慢であろうとも、自分の子供に人以外になって欲しいと願う親は稀にしかいない。

 そして公爵は稀な方の人間ではないのだ。


 そこまで理解できても、彼女の心に残る澱みは完全には取り払われる事はなかった。

 だが一つの隔たりは間違いなくなくなった。

 体調を崩すような嫌悪感は流石に薄れていく。なにせ嫉妬を抱いても意味がなく。悪感情を抱こうとも彼には何の価値もない。


 自分がこうなれないと納得すれば、いやこうなりたくないと思えば父の愛に感謝しかない。


「腐った臓物の感情を、腐らせた原因を直視して初めて父上の愛が分かるとは」

「腐った臓物は意外と見ないんですよ。最初に野犬に喰われる場所です」


 スラムの豆知識を何ともなしに挟んでくるが、彼女は聞かないふりをする。


「本来なら、私の一生を賭けて行う題材です。完全なものは期待されても困りますが」

「不可能は可能の前段階に過ぎません。そして今まではこれからの布石です。だからこそこの世界に無駄があるなんて言うのは人間だけで、世界には無駄など存在しないのなら、今からは一足飛びの時間でしかありませんよ」


 さえぎるように彼の言った言葉はあまりの無茶ぶりで、知った事か言い訳はもう聞く気はない。そういう言葉を聞いてやるのはこれっきりだとばかりに、明確に笑顔と言う形で彼女を威圧する。

 今まで彼から視線をすら向けられていなかった事実を再確認しながらも、彼の感情の圧力は正直に言って彼女は怖かったが、意地の張り方では年季が違う彼女は余裕とばかりに笑顔で返す。


「強引な理論ですが、私は意外とそれは嫌いじゃないかもしれませんね」


 余裕を持った言い回しである。だが彼女の言葉に重きなど一切置いていない。

 ただどこまでも自分の都合で世界を回そうとするだけなのだ。


「正直詭弁でもなんでもいいのです。私が竜をもって空を駆けるのであれば、私の後ろに全ての竜騎士がいるのなら、他の御託は別に興味もありません。

 だからこそこういう言い方はとても失礼だとは思いますが、私や公爵の道をあなたが歩もうと言うのなら、諦めは捨ててください。そうでなければあなたは私達を追いかけるだけになります」


 そして彼女の心に最も火をつける言葉を平気で吐き出す。

 土俵に乗ったっとて、彼女はまだその資格が無いと言うように、今まで感じていた劣等感の中心ともいえる場所を突きさすのだ。

 今までと違い感情がそのまま激発するが、彼女の平手を当然のように受け止める。


「その時間すらも無駄なのです。やるべきことをやって、成すべきことを成す。目的が決まっていると言うのに、何もしないと言うのは何も出来ないのと同じ事でしかありません。

 私と公爵にはこの時間すらも無駄でしかないのです」


 視線を合わせて初めて気づく事がある。

 彼の言葉もそうだ。彼の行動もそうだ。そして彼の瞳もそうだ。


 そこにあるのは、ただひたすらの焦燥感である。早く早くと足りない時間を必死にかき集めるような所業。

 そこで先ほどまでの確信が消えうせる。

 見えないじゃない、見ないんじゃない、それしか見えない訳でもなく、そんな余裕すらない程に追い込まれているだけでしかない。


 その姿を理解した彼女は一歩だけ、たった一歩だけ、薄気味悪いと感じて後ろに下がろうとした自分の感情恥じて、代わりに一歩踏み出して頭を振り乱す。

 自我が強い者同士だが、これに手を出すという事の意味は思った以上に苛烈である事は理解できたのだろう。鬱陶しく皮膚に貼り付いた髪を手で払いながら、半分やけっぱちの様に声を張り上げた。


「分かりましたよ。分かりました。どうにかしてみます、何せ私は天才なので」


 竜騎士と言う何かに関わる事、父や目の前のよく分からない生物に手を出したのだ。

 もはや自分も逃げられる場所にはいない。


 その事実に嘆息し、だが結局いつも通りだと笑う。

 彼に関わった自分は、何も変わらない現状に彼女はいつもの様に、いつもの状態で、ただ感情だけがいつもより穏やかなままで、頭を抱え続ける。


 そしていつもの様に頭痛に苛まれる日々が続くのだ。

 

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