レイティアの人生1
アリティアの前世の話になります!少し長くなります。
レイティア=アルダーはアルダー辺境伯の長女として生まれた。
辺境伯領で幼少期を過ごしのびのびと育った。
「お嬢様!!早く降りて来てください!!」
木に登ったり
「お嬢様!!早く着替えてください!」
泥まみれになったり
のびのびと育ちすぎた、、、、
7歳になった頃、王都から来た騎士に憧れて、
「私、王都で、騎士になるわ!!」と言い出した。
あぁ、またお嬢様の暴走が始まった、、、
屋敷の使用人全員が思った。。。
「騎士になってただ1人の人に剣を捧げるのってとっても素敵!!」
「そうねぇ、いいわねぇ」
ほのぼのと返事をしたのはレイティアの母だ。
「ティア!だめだぞ!儂は認めぬ!」
断固反対したのはレイティアの父だ。
「ティアがしたいならいいんじゃない、止めれる気がしないし、、、」
半分諦めた反応をしたのは兄だ。
三者三様の反応をしたアルダー家の人だったが、結局は末っ子のティアに甘いので王都の騎士になるという夢を家族は認めた。
その日からティアは、ひたすら体力付けと剣の練習に励んだ。天性の才能もあってか10歳になる頃には騎士団に入団できるほどの実力者になった。辺境伯領ではティアに勝てるものはいないほどの強さになった。
「騎士の剣技は極めたわ!!次は諜報・隠密部隊にに入るための訓練をするわ!!」
もうレイティアを止められるものはいない、、、
そして、アルダー家の影(諜報・隠密部隊)の隊長に弟子入りして、訓練した。ある時は他領で諜報活動をしたし、またある時は怪しい動きをしている他国へ行ってスパイのようなこともした。レイティアはメキメキと実力をつけていき、12歳になる頃に、騎士になるため王都へ旅立った。
王都に着くとまず、私は田舎から出て来た少年に変装して騎士について情報を集めることにした。
(一応王都民の騎士に対する評価がどうか気になるからね)
王都の中でも特に人が集まりそうな市場へ行き、情報を集める。
「おばさーん!焼き鳥1本くださーい!」
「はいよ。あら、あんた見ない顔だねぇ。どこから来たんだい?」
「ああ〜、田舎の方から騎士になりたくて出て来たんだ。騎士団ってかっこいいイメージあるんですよねー、実際のところどうなんですか?」
「お!あんた騎士になりたいのかい、そりゃあいい!騎士様はここの見回りもしてくれるから治安がいいんだ。感謝しているよ!!、、、でもね、貴族の一部の騎士は親のコネで入ったボンボンがいて、そいつらはタチが悪いんだ。あんたも騎士になるんだったらそいつらには近づかないほうがいいよ気をつけな。」
、、、、、なるほど。見回りをする騎士たちはいい人だけど、一部では貴族であることを鼻にかける奴がいるのか、決めた!!そいつら根性叩き直してやる!!
まず、レイティアは少年の姿のまま騎士団試験を受けに行く。
結果から言うと、合格した。
ボロ勝ちだった。はじめは、若手の騎士相手に試験をしていたが、瞬殺すぎて実力がわからないと言うことで騎士団の第三隊(王都警備)の副隊長相手に試験することになった。
「少年、いつでも来い!!」
「行きます!」
ビュンーーー
隊長の目の前まで猛スピードで移動し、木剣を振るった。
カンッ
副隊長は間一髪で止めレイティアと距離をとった。
副隊長はすごい!!今まで誰もこの速さを止められなかったのに、、とレイティアが感動していると、
「、、、合格だ。」
と副隊長が言った。
「本当ですか?」
私は本気を出していないので少し不満だったが、合格できたので良しとすることにした。
「少年、名はなんという?」
「レイティアと申します。あ、あと少年ではなく少女ですね。」
「「、、、、、女?!」」
その場にいた全員が驚いていた。
あれ?なんか変なこと言った?
そう思っていたのが顔に出ていたのか、副隊長が
「少ね、、、いや、レイティア、女の身で騎士になるのは難しいぞ?それでも騎士になるのか?」
「はい!そのために訓練も受けました!!」
「、、、、そうか、困ったら俺を頼れよ?」
と第三隊副隊長のレンさんが言った。
「ありがとうございます!」
優しい人だなぁ、、
レンさんは20歳という若さで王都警備を任される第三隊の副隊長らしい、、、
あ、ちなみに私は、レンさんの部下として働くことになりました!!上司に恵まれました!