両親からの愛を感じました?
公爵家の屋敷に帰ると、早速お母様が、
「アリティア来なさい」
と私に後ろについてくるように言いました。
「はぃ、、、」大人しくついていきます、、、
お母様と向き合って座ります、、、、
「アリティア、なぜお茶会を抜け出したの?」
思ったよりも優しく聞かれました。
「えと、王宮の中が綺麗で、お庭だけじゃなく他も見てみたいと思って、少しだけと思って探検したら、お母様がどこにいるか分からなくなって、不安になって探し回ったら迷子になりました、、、、」
半分本当で半分嘘だ。事実を混ぜたら真実味があるように感じるらしいからね、、、結局怒られると思うけど。
「はぁ、王宮はあなたの家じゃないのよ!!
あの広いところで誰にも見つけてもらえなかったらどうするの!!」
「ごめんなさい、、、」
迷子になったのはとても反省しています、、、
「ティア、お母様は心配だったのよ。
これからは勝手な行動はしないようにしてちょうだい。」
「お母様、、、ごめんなさい。心配してくれてありがとう。大好きよ。」
そう言い私達はハグをした。
「このことはヴィルにも言うからね。」
「はい、、、」
ヴィルとは《ヴィルヘルム》、お父様のことだ。
お父様は宰相として忙しくしているからあまり心配させたくないんだけどなぁ、、、
ちなみに母はメグ、《マーガレット》という。
「ティアちゃーーん!ただいま!
王宮で迷子になったんだって?大丈夫かい?
怪我はないかい?親切な男の人が助けてるれたんだって?メグから聞いたよ!で、その男の人って誰だい?メグも知らない人だっていってたけど??」
ハグされ、頬ずりされながら質問をたくさん口にするこの人こそ、私の父、ヴィルヘルムだ。
一応《冷徹宰相》なんて呼ばれているんですよ?
政策に一切の妥協がないのと、顔の表情筋が外では一切動かず無表情なことから冷徹宰相と呼ばれるようになったとか、、、、
身内にはアホかってほど甘いんですけどね、、、
「大丈夫でしたよ。親切な方に見つけてもらえたので怪我1つしておりません。」
「ねぇねぇ。その親切な方って誰だい?」
これは言ってもいいのでしょうか、、、
8年前までアレンスティード殿下は立場的に弱かった気がするのであまり口に出さないほうがいいのかな、、、
「その人のこと調べるよ?」
「アレンスティード殿下です!!」
おおー怖っ!お父様って調べるとその人の素性から知られたくないこと(何才までおねしょとかしょーもないことまで)全部調べてしまうから、怖いんだよねー、、、即答しちゃったよ。。
「ああー、あの冷酷王太子ね。」
前世の私が死んだとき、彼はまだ12才いう若さで後継問題をめぐり命を狙われている方でした、、、
アレンスティード殿下、苦労したんでしょうね、、
私ももっと頑張ってアレンスティード殿下に役に立つような人間にもう一度なれるように努力しましょう!!
新たな決意を胸に、努力していきましょう!!