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早速出番みたいです

えっ?

アレンスティード様に刺客が?なぜ今?

レイティアの時ならともかく、今は殿下の地位は確立しているはず.....


「なぜなのですか?」そう尋ねることしかできなかった。


「小さい頃からあの人から狙われているからな...」

少し悲しそうに、殿下は小さく呟いた。



あの人、私にはわかる。レイティアの記憶があるから。あの人とは、現王妃のことだ。


殿下は、前王妃様の子で、現王妃に疎まれているのだ。恐らくだが、現王妃レティアス様は自分の子を王にしたいようで、まだ王子はいないがアレンスティード様を亡き者にすれば陛下も後継を作るという義務があることから、自分の子を王にすることができると考えているようだ。

あくまで私の見解だがその線が濃厚だとレイティアの時から《私》は思っている。


でも、そのことは《アリティア》である私は知らないので、聞こえないふりをした。


「イルマさんはその報告に行ったんですか?犯人は?」


「イルマは報告だ。犯人は証拠は掴んでいない。」


「では、私が育てた殿下直属の第四部隊をお使いください。」

そう言って私は殿下の前でひざまづいた。


「私、アリティア=ディアスは殿下に剣を捧げさせていただきたく。」

そういうと、殿下は辛そうな顔をした。


「やめてくれ.....俺はもう失いたくないんだ。」


私はハッとした。

前世のレイティアは殿下の目の前で死んだのに。。。

殿下はトラウマになってしまったんだ.......


「差し出がましい真似をして失礼いたしました。今の言葉は聞かなかったことに......」

私は今の言葉をなかったことにすることにした。

(アレン様、申し訳ありません。今世では、影ながら見守らさせていただきます。)

そう私は、新たに決意した。

もう殿下に悲しい顔はさせないように.....



その話はお互いなかったことにした。

少し気まずい雰囲気になったが、話は進み、殿下の刺客の件は第四部隊が調べることとなった。陛下にも許可をもらい、まずはルワンダ侯爵を調べることに。


「カイルと私でルワンダ侯爵家に潜入する!」

アリティアはそう言い、ほかの第四部隊の所属の人達にそれぞれの任務を与えた。



アレンスティード様へ報告に行く。

「アレンスティード様、アリティアです。失礼します。」

雑に挨拶を済まし、遠慮なく入室する。

「アリティアさん、変わりませんね。。」

ちくっと嫌味を言われたが、それすらもなんだか懐かしい。


「イルマさん、お久しぶりです!」

少し声が弾む。なんてったって1年ぶりだからね。


「.....おい、報告があるんだろ。」

そう言ってイルマさんと私の会話をぶった切ったのはアレンスティード様だ。

なぜかイルマさんはニヤニヤしている。

なんでだろう?


「はい。今回の件、ルワンダ侯爵がからんでいる、という情報を得たので、そこへ潜入捜査をして参ります。」


「.....お前1人で行くのか?」

「いえ、カイルという私の次に実力のある騎士と共に捜査します。」

そう!カイルはなんと私と訓練しているうちにぐんぐんと実力を伸ばし、私以外に負けないくらい強くなったのだ。


そして、アレンスティード様の了解をもらい、私とカイルはルワンダ侯爵邸へ行くことになった。


ルワンダ侯爵邸に潜入するまで2日に迫ったある日、私は宰相室に呼ばれた。

(まずい......お父様が........)

ガチャ


扉を開けるとそこには。。。








大号泣している父の姿が。

「でぃあぢゃーーーん、いっでぼじぐないよぉー」

ああ、やっぱり。このお父様は宥めるのめんどくさいんだよなぁ、と思いながら、私は話しかける。


「お父様。すぐに戻って参ります。そんなに時間はかかりません。王太子殿下の為なのです。お父様もわかってくださいますよね?」

少し潤んだ目でお父様を見つめる。


「.....うっ、ティアちゃんが天使!!殿下が羨ましい!わかった。でも、約束して。絶対に無茶はしないって。」


「もちろんです!」

(突っ走るかもしれないけどね。)という言葉は心に閉じ込めて、素直にお父様の言葉にうなずく。



お父様の許可も得たので、私は今世初の潜入捜査をします!!






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