女騎士になるの!!
屋敷に戻ると、ツェリが待っていた、、、
「奥様がお呼びです。」
なんでしょうかね?
「アリティア、あなた女騎士になりたいの?」
母の部屋に入るなりそのことを聞かれ、私はすぐに「はい!」
と答えました。
「そう、、、でもダメよ。貴女は公爵家の長女なの。そのことの自覚を持ってしっかりの淑女教育を受けなさい。庭に出ることは健康的でいいことだけど走ること、剣を振り回すことは絶対にしないで頂戴。」
ええぇぇぇぇ、、、、、、
前世での鍛錬不足を痛感して
今世こそ!!と思ったのに(グスン
お母様の近くに行き、顔を覗き込む形で見上げる。
目をウルウルさせてしばらく見つめ、
「お母様、私、その時の気分とかではなく本気で騎士になりたいの!淑女教育もその分頑張ります!!
だから、、、お願い」
と少し首を傾げてみる
そう!!これは、小さい頃のみ許される超絶テク、
その名も【ぶりっ子おねだり】だ!!
ネーミングセンスには触れないで、、、、
自分でもないのがわかってるから、、
っと話を戻しましょうか。
するとお母様は、
「、、、、、はぁ、わかったわ。アリティア、本気なのね。淑女教育も頑張るのよ。」
と、許可を出してもらえました!!
やったーー!!!
「ただし!条件があるわ。1週間後に王宮であるお茶会に参加すること、貴女ももう8才よ。断ってばかりではなく、ちゃんとお友達を見つけて人脈を広げなさい。」
王宮であるお茶会、初デビューがそこなんて気が重い!!はぁ、行きたくありません、、、お茶会は前世でもあまり好きではありませんでした。だって、女同士の会話が怖いんです!!
腹の探り合いみたいな会話があってウフフアハハとか面白くもない人の噂話を聞かなきゃいけないんですもの!!
「アリティア、、、お茶会の参加者は貴女と同じ年代の子たちばかりよ。そんなことは《今は》しないわよ。」
あら、心の声が漏れてしまいましたわ。しかしお母様の言葉が引っかかります。《今は》ですか、、、
まぁ、友達を作るためにもいかないといけないとは思うのですけどね。
1度くらい行ってみましょうか。
行くだけで騎士になるのを認めてもらえるのですから、私頑張ります!
まずはお茶会のドレスを選ぶそうです。
お母様のお抱えのデザイナーの方に来てもらえるそうです!
採寸され、少し疲れました、、、
ドレスの色やデザインを相談した結果、なんと、私にはセンスがないことがわかりました!!
色やデザインはお母様とデザイナーのフィンさんが決めてくれました。
私はプラチナブロンドの髪にアメジストの瞳なので、淡い色が合うだろうということで翡翠色のドレスに決まりました!フリルをつけてリボンで腰元をしめて、お上品な出来上がりになりそうでした!!
少し楽しみになってきました!
お茶会の日に向けてマナーの先生がやってきました。
「スパルカーシュ夫人、本日はよろしくお願い致します。」
と、カーテシーを披露する。
「礼儀が良くてよろしい。本日から3日間厳しく指導していきますのでよろしくお願いします。」
、、、合格点はもらえたようです。
スパルカーシュ夫人は、礼儀がなっていない令嬢には指導してくれないそうですから。
「カップを傾けすぎです。」
「椅子は音を立てて座ってはいけません!」
「カップを置く時音を立てない!」....
疲れた〜〜〜。
スパルカーシュ夫人厳しすぎる、、、
すること全てにダメ出しされ精神的にも身体的にも疲れました、、、、
女騎士になりたいのに(グスン