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英雄と呼ばれる人たち

作者: 春野

はじめまして、初投稿です(^^*

あらすじはあまり書くと、ネタバレになるので、詳しくは書けませんでした;

感想・アドバイス・問題点などありましたら、遠慮せずどんどんよろしくお願いいたします。




20××年。



しばらくカレンダーを見ていないから、今がいつごろなのか、詳しい日付は分からない。



俺が所属している部隊は、アフリカのAっていう国を担当している。



Aは、貧困・飢餓が激しく、社会環境もすこぶる良くない。



本来なら、俺らみたいな小規模の部隊だけじゃ国を始末できないんだけど、こんな国なら俺らだけで十分らしい。



実際にこの国に派遣されて、まだ2日くらいしか経ってないんだけど、あと数日もあればイケるかなってかんじ。



他国からの物資ルートを止めれば、結構ダメージは大きい。



あと、国中の建前だけの水道機関とか、電力機関を壊して、井戸を埋めて、畑を焼き払ったりするだけ。



今、俺がこうしている間にも、ものすごいスピードで人間が死んでる。



アフリカとか東南アジアの国は、武器を使わずにこういう方法で簡単に始末できるから、経済にも優しいってわけ。



某大学の有名教授が力説してたから、確かな話。



俺の同期は、ほとんどヨーロッパ地方に派遣されてるから、刺激的な日々を送れて羨ましいよ。



まったく。



…そういえば、一昨日、新開発された核兵器が南アメリカのどっかの国で実験的に使われたらしいけど、たった5000万人くらいしか死ななかったみたいで、失敗に終わったみたい。



俺たちみたいな英雄が、常に危険と隣り合わせで戦ってるってのに、核兵器くらいちゃんと作れって言ってやりたいだよな。



まったく。



そうそう、俺たち英雄が善戦してることをよく思ってない連中が、所々で暴動起こしてるって話聞いたんだよね。



本当に馬鹿な奴らだよ。どうせ、即処刑されるんだろうけどさ。



今日もそういう奴が俺たちの部隊にいたんだよね。



荒廃した村の道路のど真ん中でさ、空を見上げて、飢えと水分不足で動けなくなってる子供がいてさ。



それを、そいつが助けようとしたんだ。



ちょうど個人個人で行動してる最中だったから、誰にも見つからないで水あげれるっておもったんだろ。



その子供に近づいて、自分の水筒とって水を飲ませようとしてたんだよ。



そんで、そこを俺が奴の背後から銃で連射してやった。



背中がら空きだったから狙いやすかったしな。見事、命中だよ。



奴の血が、水筒からこぼれた水と混ざってさ、子供は土に浸み込みそうになってる血の混ざった水を、必死に舐めるんだよ。



細い細い、短い短いあの舌で。



もちろんそのあと、子供も撃ってやったけどな。



まったくおかしい奴だったよ。






なんでそうまでして、英雄になりたくないのか、分かんねぇよな。








end

架空の世界戦争に焦点を合わせて書いてみいました。


本当にこんな世界にならぬよう、願いも込めて。


でも、今・現在も、このことは他人事じゃないと思うんですね。


紛争から逃げ回っている人、ずっと衣食住をもたずに生きている人、戦禍をもう一度と考えている人、自国を顧みずただ己の権力に陶酔している人。


そして、それをメディアなどで紙一重に肌で感じられる私たち。


ありふれている存在だと思います。


すべてはどう在るべきなのか…。




と、考える毎日を送っています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最後までじっくりと読ませていただきました。何というか、言葉に出来ないって言うんでしょうか?誰が悪いと決めつけられない感じが、まさに戦争の生む物?という感じです。支離滅裂ですいません。 これか…
[一言]  改行が無駄に多くて話がぽつりぽつりと空いてしまう印象を受けました。話の内容は好きな分類だっただけに、そこがちょっと気になってしまいました。
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