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兄様は平和に夢を見る。  作者: T138
南部混迷篇
280/373

登場人物紹介(コローナ以外)

第1部終了時点の主な登場人物(コローナ王国以外)の紹介と現況です。


序盤は(他に)都合の良い便利屋(スポットパーティ参加)を意識していたので思いの外登場人物が多かった……

―ドルケン王国


 コローナの西の王国。国の規模は中堅程度だが、大陸内随一の空軍である翼竜騎士団を中心として最近まで永世中立を保ってきたが、度重なるテラリアと蛮族の侵攻に方針転換。対蛮族を名目にコローナと同盟関係を持った。

 急峻な地形で生活面では楽ではないが、種族差別が小さく、テラリアから流れててきた亜人が多く、穏やかに暮らしている。

 東部グルド山に生息するグリフォンを神獣・守護者として敬っており、関わるのはタブー視されている。それ以外にも翼竜ワイバーンを始め、多くの幻獣が暮らしており、青竜の目撃情報もある。



グスタフ・クレーメンス・ドルケン

 ドルケン現国王でありながら、ドルケン内でも五指に入る強さを持つ翼竜騎士として活躍。

 王太子時代にアンナの母、アニタに一目惚れの大恋愛の末にアンナを設ける。しかし、その立場と身分差から周囲には受け入れられず、アニタ母子を手放さざるを得ない状況に。

 即位後、王の勤めとして2人の妃と5人の子を持つが、アンナと再会し和解し合えたつい最近までずっと苦悩していた。

 立場上、公にすることは叶わないが、何かあった時は必ず力になると約束し、現在はたまに王城を抜け出しアンナに会いにアデル達の元に訪れては彼女らに色々教えている。



 ・アニタ

  アンナの母親。グスタフ王(当時王太子)の愛人だった。

  周囲の理解を得られず、ドルケンを追われる形でグランに逃れたが、現在消息不明。グラン王城に出入りしていたこともあったと言われている。




モニカ・フレドリカ・ドルケン

 ドルケン国王の王妹。兄王同様、ドルケン屈指の翼竜騎士である。

 国内で唯一、国とは独立した部隊の運用を認められている。武を以て兄王を支える姫騎士だが、結婚の条件に槍で自身を打ち負かす事などと条件を付けてしまったせいか、齢29の王族にして独身。



フランシス・ダールグレン侯爵

 ドルケンの財務大臣。

 職務柄、こと金計算においては重箱の隅を楊枝でほじくるレベルで厳しい。

 ドルケンにおけるカイナン商事の得意先



ベックマン・エドフェルト侯爵

 ドルケンの軍務大臣。国王グスタフとは幼馴染で付き合いも長く、信頼も厚い。

 アニタ絡みの事情を全て正しく把握できていたのはグスタフとベックマンのみであり、それ以外の者は伝聞や周囲に合わせる形でアニタを攻撃していた。



マルク・カールソン侯爵

 ドルケンの国務大臣。

 軍事に直接絡まない国内の情報を司る。国内地下に蔓延る不穏な動きの存在を察知し、各方面へ適切な対処を促している。



スヴェン・ダール

 翼竜騎士団イスタ駐留軍隊長




(鷲獅子の翼亭)冒険者

 アデルがドルンからグラマーへと抜ける道の案内を依頼したドルケンの冒険者パーティ。協力してキマイラを討伐した。

 後に地下犯罪組織の拠点を制圧する依頼を共に受ける形で再会。


・アントン

  人間の冒険者。


・バート

  同上


・コニー

  猫人の冒険者


・デレシア

  同上、女性



カミラ(F)

 ドルケン地下の犯罪組織に売られ、囚われていた謎多き女性。

 曰く、フランベル公国の住人と名乗り、現時代の知識、常識は持ち合わせていない反面、今は失われて伝承のみが残る技術の事を知っている。

 救出後はアデル達の姉を名乗りだしたが、その身の重要性を再認識された結果、コローナ王国のレオナールやロゼールに保護されることになった。

 現在もロゼールの元で古代技術や魔法の研究に力を貸している。




ブルーノ・ヴィークマン

 ドルケン西方国境、ビゲン領の領主である伯爵。アニタの存在を知り、娘と目したアンナにいらんことを企む。

 後にカーラに操られて謀反を起こすが、人望が伴わなかったか賛同者が現れず孤立する。


ウルマン子爵

 ダールグレン派だったが、ヴィークマンに恐喝され、手を貸した国境貴族。ヴェン達にグリフォンの卵を密輸させようとする。



ヘロルト

 ニルス達の祖父、元テラリア先帝の武術指南役。先代の影響力を嫌う現皇帝に追放された。






―グラン王国


 コローナ南西、ドルケン南の緑と水に恵まれた、即ち水と風の精霊に愛された土地。

 海洋進出も果たしており、交易を中心に経済力もある。

 風光明媚且つ温暖な地域柄か、国民性は陽気だが、不測の事態に弱い一面を持つ。

 天馬ペガサスを守護獣として敬っており、ペガサスに会えると運に恵まれると信仰されている。(実際にこの世界のペガサスは水と風の精霊と親しく、それらの加護を得やすくなる)

 国民、特に大都市の市民は平民でもそこそこの経済力を持ち、平和に暮らしていたが、貴族階級にはやはり欲が強い者が現れる。



ランベルト・レアンドロ・グランドーニ

 グラン王国最後の国王。

 経済的な手腕は内外から高く評価されているが、危機管理意識が薄く、そこをフィンに突かれ国体崩壊を招いた。

 フロレンティナに捕らえられ、フィンに護送された後に処刑された。



・エドアルド・エウジェニオ・グランドーニ

  正妃カテーナの長子。ミリアムと婚約するも、反ファントーニ勢力の謀略により破談。その後も最後までミリアムを信用せずに放逐し、ラパロ公爵の娘と結婚。

  フィンの侵攻によって父と共に捕らえられ、フィンに護送された後処刑される。




パトリツィオ・ファントーニ侯爵

 先の軍務大臣。ナミの保証人でミリアムの父。大変な野心家。

 自らも武人として高い実力を持ち、指揮・統率能力も相まって軍人、特に前線の者達からの信頼が厚かったが、政治的能力が低く、容姿に優れた娘を王太子妃に捻じ込み王宮を牛耳ろうとするも失敗し失脚。

 地方で再起を図ろうとしていた所へフィンの侵攻が重なり結果として多くの将兵が集まることに。

 その後解放軍を組織・編成し第2の都市グラマー護り戦力を整え、さらに娘を出汁にコローナに介入させることに成功し、挟撃する形の共同作戦を以てフィン軍を排除する。

 解放軍での活躍により英雄と称され、新生グラン国のトップとして内外にその名を知らしめている。



ミリア(15→17)

 絶世の美女。本名はミリアム・ファントーニ。グラン王国王太子の許嫁だったが、反ファントーニ勢の謀略により従兄に騙され破談に。それを受けて家を追放される。

 アデル達の助けでコローナに脱出をするが、親の政略によりコローナ王太子側室に。

 現在はレオナールの寵愛を強く受けており第1妃との間に不穏な空気を感じている。




ベルトランド・ラパロ公爵

 軍事のみならず、政治に対しても影響力を持とうとするファントーニ侯爵を快く思わず、関係のあるファーゴ家を使いミリアムを追い落とす。

 後に娘を王太子妃を捻じ込み、グラン王宮内での権力を王家の次にまで押し上げるが、軍事に強かったファントーニを排除したことでフィンの電撃侵攻を許す形となり、親子共々凄惨な最期を迎えた。



 カルロ・ベルトーニ侯爵

 ラパロがファントーニの後釜に捻じ込んだ傀儡軍務卿。




ヴァルフレート・トルリアーニ

 ベルトーニの下で大将に任じられていた将軍。

 グランディア陥落後は義勇軍を集め率いていた。

 現在はトップであるファントーニの独裁を警戒しつつ、なんとか隙を探そうとグランディアに出向いている。



 ジョルジョ・ジェッダ

 ベルトーニの下で少将に任じられていた将軍。

 義勇軍ナンバー2。軍を動かすのは得意だがそれ以外は余り才はない模様。

 現在はカンセロの治安維持・回復に当たっている。




――フィン王国


 文明崩壊後、無法地帯だった大陸南岸を1人の大海賊が平定して興された国。その大海賊が初代国王で、他の国より少しだけ新しい。

 大陸随一の海軍力を誇る、海洋の覇者。

 国の成り立ちから、『力こそ全ての国』、『秩序ある無法国家』などと言われる。尚、抑止力も立派な力とされているのであながち間違いではない。



レイラ

 レインフォール商会会頭。

 フィン国南東部、トルナッドを母港とする有力私掠船団コルセアテンペスト武装商船団の頭。

 珠無し竜人として同族たちから爪弾きにされ、人族の社会(当時無法地帯)に飛び込み、建国前の初代フィン王と共に小さな海賊団から実力でのし上がってきた武人。

 約300年前とされる、フィン建国を目にし、深く関わってきた生き証人。

 現在は性格もだいぶ丸くなり、王国運営からは距離を取っており、時折血で血を洗う様な激化を見せる王位継承者争いにも基本干渉しない。

 しかし、その隙を他国に突かれない様に牽制、場合によっては防衛する役割を担っている為、歴代の王、候補者達から蔑ろにされることもなく、その気になれば十分な影響力を持つ。


 オルタの育ての親。オルタの母親、カタリーナとは20年来の友人。



フィデル・ド・フィン

 第13代フィン国王。歴代の国王同様、他の兄弟姉妹、有力者たちを力で押し退けその座についている。

 即位間もなく東の小国群ながら経済力のあるブリーズ3国に侵略し、手中に収める。レイラからは強欲と評されている。

 7人の妻と16人の子を持つ。




――カールフェルト王国


 (旧)ブリーズ3国と呼ばれる小国群の一つ。魔法強国と言われ、大災厄と言われる魔族、蛮族の大侵攻の前から存在していたとされる国で、その撃退の中核となった国と言われている。現フィン王に侵略されるまでは“神聖不可侵”的な立場でテラリア皇国も含む他国からも一定の敬愛を受けていた。

 大厄災による国力低下に乗じ、イフナス大公が分裂して独立、その後平和を取り戻しつつもかつての栄華は失われたままだった。

 突然のフィンの侵略により現在、その王国の名前は途絶えている。



フロレンティナ・フォン・カールフェルト(34)

 カールフェルト王国末代(第26代)の女王、フィンの外様将軍。

 幼少期より魔術の天才として評されていたが、父である先々王の急逝により、叔父である先王の“繋ぎ”を経て、成人と同時、即ち弱冠15歳にして女王に即位。4年後、フィンの攻勢を察知し、武力だけではどうにもならないと屈する形で降伏。水面下で国家存続(再興)の計画を練る。


 当時、絶世の美女と評されており、フィン王が過去からの慣例を無視してフロレンティナを手に入れたかったのが戦争の発端とまで言われている。

 降ると同時に手籠めにされ男子を一人出産、その男児が成人すればフィン傘下の国としてカールフェルト王国を認め、譲るという約束を交わして旧領の領主を務めつつ、旧ブリーズ平定に手を貸す。


 情勢を理解できなかった国民や軍の一部、さらにはイフナス公国の者からも売国奴呼ばわりされた挙句、妹を立てた反乱まで起こされたため、フィン軍の力を借りてそれを平定。その後、足元を固めるためにフィン式の圧政をとった為、多くの旧国民からさらに嫌われた。

 後に激しくフィンに抵抗したイフナスの惨状を見てカールフェルトの民はようやく状況を理解し、評価を変えようとする動きも見えていた。


 現実ぎりぎりのところで大陸南部の大混乱を収めていたフロレンティナの死の報を受けて、水面下に押し込められていた様々な思惑が浮上し、水面を激しく揺らし始めることになる。



そして激動の第2部へ!(主人公たちが激く動くとは言っていない)


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