表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兄様は平和に夢を見る。  作者: T138
東部戦線編
187/373

暗夜~状況

 第4陣地急襲の報を受けたアデルがその第4陣地に到着した時には戦闘は既に終わっていた。

 旧村の柵の切れ目である門――出入口というべきか。には、煌々と篝火がたかれ、国軍の兵士4人ずつが見張りについている。

 それ以外の者は北門手前の広場に集まっている様だ。

 魔法の光によって照らされたその中心にブリュンヴィンドの姿が見えた。活躍できたのだろうか?多くの人に囲まれながら何かをご褒美でも貰って食べている様子だ。


 アデルは一安心しその近くへと降りようとする。音か気流に気付いたか、地上の部隊もそれに気づいた様でアデルに向かって手を振っている。アデルは光を発しておらず、まだ下からは見えていないだろうとは思うが、ブリュンヴィンドの脇にいたオルタが知らせたか、ワイバーンが安全にに着陸できるスペースを空ける様に移動してくれていた。

 アデルはオルタの誘導に従い、降下して着陸する直前。様々な物を目にすることになった。

 目立つのは積み上げられた十数体のケンタウロスの死体と、ほぼ同数の並べて安置されていた人間の遺体。狙撃されたのだろうか?その多くは頭部から相当の血が流れた形跡が見える。家屋の方は損傷こそしているものの、焼け焦げた形跡はない。全く心配していなかったと言えば嘘にはなるが、やはりオルタとブリュンヴィンドはきっちりとハルピュイアのインターセプトに成功していたようだ。


 着陸したアデルはまずイベール子爵に一礼する。

 礼を受けたイベール子爵は数歩前に出ると、アデルに右手を差し伸べる。

「君の仲間とグリフォンの活躍もあって無事勝利することが出来た。制圧も完了し新兵器のハルピュイアもケンタウロスの襲撃も撃退することが出来たよ。」

「恐縮です……」

 アデルは差し出された手を握り返しながら静かに答えた。

「む?元気がないな。何かあったのかね?」

 イベールの知る普段のアデルと違う雰囲気を感じたのだろう。イベールはアデルにそう声を掛ける。

「本隊――第3陣地の部隊は損害らしい損害もなく快勝との事でした。ただ、ハルピュイアを率いていた青黒い鳥人の闇の精霊魔法のせいで少しざわついていますが……」

 アデルはそこでチラリとオルタを見た後、イベールに向き直り小声で伝える。

「いずれ連絡が入るとは思いますが――我々の追えなかった第5陣地は相当の被害が出ているようです。」

「……そうか。」

 他の者が聞いている可能性も考慮して、アデルは敢えて“壊滅”という言葉は避けた。と、同時に気になったことを尋ねる。

「そういえば……ネージュやアンナ、他の遊撃部隊は?」

 第1陣地を強襲し殲滅した後、制圧はせずここへと戻ってくるはずの面子がいない。

「思ったよりも遅いね。あの人たちが苦戦する様な戦場じゃないとは思ったんだけど……捕らえたケンタウロスの対応でもしてるのかもよ。」

 心配を隠せないアデルにオルタは明るめに答える。その言葉に何事か思い出したかのようにイベールが会話に割り込んで来る。

「そう言えば……襲撃部隊のケンタウロスも3体ほど捕縛したのだが、言葉が通じずに困っていてな。」

 どうやらこちらでもケンタウロスを捕獲できたらしい。

「そうでしたか。ネージュなら話が聞けると思いますが……これなら第1陣地で生け捕りにこだわる必要がなかったかも?」

 アデルが言うとオルタがそれを否定する。

「いや、出所が違うだろうし、それぞれ確保する価値は十分あったと思うよ。実際それぞれに聞きたいことはいくらでもあるしね。それよりも兄ちゃん、火傷した?顔が少し赤く腫れあがってるみたいだけど?」

「う、ああ。ハルピュイアの最初の1体を背中から刺したら、例の樽が暴発してな……えらい目にあった。」

「おいおい。大丈夫かよ?神官に手当てしてもらった方がいいんじゃない?」

「あの爆発を至近距離で?大丈夫なのかね?」

 アデルの返事にオルタとイベールが気を遣ってくれる。

「幸か不幸か、ハルピュイアの背中ごと突いたので、ハルピュイアがある程度の緩衝材となってくれました。装備らしい装備のないハルピュイアはバラバラになって落ちていきましたが……」

「被害は?」

「爆風で少し飛ばされたのと、顔など装備のない所の火傷ですかね。あとしばらくは耳が上手く聞こえなくて苦労しましたが……」

「神官を呼んですぐに治療してもらった方がいいんじゃない?」

 話を聞いたオルタが心配げに言う。

「いや、大丈夫とは言えんが、こちらも負傷者は多いようだしな。アンナが戻ってきてからでも十分だ。と、いうかケンタウロスの心配がなくなったなら迎えに行くべきかね。」

「流石に少し遅い?」

 アデルとオルタがそんな会話をしていると、東の見張りから声が上がる。

「英雄殿が戻って来るぞ!労いと抜駆けへの抗議の言葉を用意しろ!」

 見張りのおどけた声にアデルとイベール以外の者が思わず歯を見せて笑いあった。



 東門に最初に意気揚々と到着したのはヴィクトルだった。

 ヴィクトルはアデルらと別れた時には持っていなかった背負い袋を担いで広場中央に集まっていた将兵たちの中心へと入ると、これ見よがしにその袋を見せ、袋を開く。

「「うっ……」」

「うわぁ……」

 中身を見た兵士たちは少し引くような、困惑した表情を浮かべる。

 袋から現れたのは、巨大な手、拳であった。

「これは?」

 イベールが代表してそれを尋ねるとヴィクトルは姿勢を正し、敬礼を見せつつも、にやりと口の端を歪めてから言う。

「第1陣地に“配置されていた巨人”の拳です。本来なら首を持参したいところでしたが、いささか大きすぎて運ぶのは無理でした。」

「なんだと!?」

 イベールが聞き返そうとする。が、それを聞いた周囲の兵士たちが一斉に湧く。

「「「「おおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 ヴィクトルが動かないことを良いことに数名の兵士、冒険者らがその拳の大きさを確認する。そこにあるのは間違いなく巨人の拳であった。

 手首から切り離され、何かを握っていたかのように指が折り曲げられている拳。大きさは人間のそれの2~3倍、体積で言うなら2~3乗の大きさと言ったところだろうか。

「前言撤回だ!抜駆けなんて野暮なこと言ってられるか!正真正銘の英雄の帰還だ~!!」

 先ほどの兵士が調子のよい事を言う。この瞬間、東征軍――コローナ東部に新たな英雄が誕生した。




 兵士たちの歓声をよそに、厳しい表情を覗かせたのがアデルとイベール、そしてオルタだ。

「……他の人らは?」

 アデルがヴィクトルに尋ねると、ヴィクトルは小さく鼻で笑ってから答える。

「捕虜にしたケンタウロスを連行しながら来るためもう少し遅れるだろう。心配はいらん。竜人の小娘はともかく、翼人の娘は素晴らしい支援をしてくれたぞ。」

「……ソウデスカ。」

 ネージュもアンナもとりあえず無事、そしてケンタウロスの捕獲もうまくいったようだ。そこは一安心ではあるが……

「巨人とは?」

 アデル達の疑問を代表してイベールが尋ねた。

「はい。第1陣地のオーガの討伐が終わるとほぼ同時に、屋敷の中に隠れていたギガースが出現、各員の奮闘によりこれを討ち取ってまいりました。」

「巨人は敵の拠点にいると聞いていたが……」

「竜人曰く、『確認したとは言っていない』とのことですよ。まあ、軍外部の素人の言うことですので。しかし、結果として幸いしました。もし、軍の――多数の兵たちの前にいきなりアレが現れていたら適当に暴れられるだけでも相当な被害になっていたでしょう。少数の精鋭、そして支援の揃った中で交戦できたことは“運が良かった”と考えるべきかと。」

「……確かにそうだな。そちらの被害は?」

 イスタで巨人の暴れっぷりを目にしているイベールは冷静に考えそう答えた。

「誰一人欠けておりません。」

「そうか。ご苦労であった。こちらにもケンタウロスの襲撃があってな。何とか撃退できたが……そうだな。君たちのことも一緒に報告しておこう。」

「よろしくお願いします。しかし、ケンタウロスの襲撃ですか?事前の情報が不完全だったようですね。大事なく幸いでした。」

 ヴィクトルはアデル達を横目で見ながらイベールにそう答えた。




 ヴィクトルの到着から程なくしてラウル達と騎士の残り、そしてネージュとアンナが第4陣地に到着した。その列の中央には拘束されないままのケンタウロスが3体、内1体はハンナなのだが。を伴ってきている。

「これは……!?」

「lptyja……」

 人が集まっているスペースにやってきたラウルとケンタウロスが同時に眉をしかめた。それぞれの遺体に気付いたのだろう。さらに一瞬、ぎょっとした表情を浮かべたネージュとアンナがブリュンヴィンドを目印にアデル達と交流する。

「おつかれさん。」

 アデルが2人を労うが、ネージュとアンナの表情は硬い。

「巨人の話は聞いた。まあ、嫌味くらいは言われたかもしれんが、潜入調査じゃないんだ。あんまり気にするな。」

「嫌味……ですか?」

 アデルの言葉にアンナが怪訝そうな表情を見せる。

「あれ?あの野郎、お前らには何も言わないのか。そりゃそれで結構だが……」

「何か言われたの?」

 アデルにネージュが尋ねる。

「いや、事前情報が不完全だったとか、結果運が良かったとか。な。」

「そう……」

 いつになくネージュに元気がない。

「大丈夫だ。気にする必要もビビる必要もない。文句があるなら、確実に裏を取れる斥候を雇って出せって話だ。」

 誤報という訳でもないが、不完全な情報で味方を危機に陥れたことを気にしていたのか、神妙な表情で俯くネージュの頭をアデルは抱え込んで撫でた。

「実際、危険性は指摘して一応の備えもしてあったしな。結果としてタイミングがずれただけだろう。これにびびって必要だった情報を出さず仕舞いにするよりよっぽどいい。みんな無事だったしな。」

「うん……」

 珍しくネージュが大人しく撫でられていた。アデルはネージュの頭を撫でつつも、第3陣地でのことを思い出す。

『竜人が――お前たちを――破滅へ導く。』

 今更アデルが、アデル達がネージュを疑うことはない。しかし、精神系の闇の魔法と共に投げ込まれたこの言葉が今後、軍全体にどのような影響を及ぼすのか、アデルは心配せずにはいられなかった。


「そうだ。アンナ。お疲れの所悪いが俺とワイバーンの治療を頼む。」

 アデルとネージュ双方が一通り緊張から解放されると、今まで気にしていられなかった火傷の痛みがぶり返してきた。

「治療?何かあったのですか?」

「いや……ハルピュイアごとあの樽を槍でブスリとやったらな……爆発しやがったんだ。」

「うわっ……」

 何やってんだコイツ?と言わんばかりの顔でネージュが声を上げる。

「大丈夫なんですか?今すぐに。」

 アンナは慌てた様子でアデルとワイバーンに“回復・大”の魔法を施した。

「痛みは引いたと思いますが……すぐに治療できなかった分、少し腫れが残ってしまいましたね。しばらくは強くこすらない方がいいでしょう。」

「おう……ありがとよ。」

 アデルの治療を終えたアンナがそう言う。火傷の場合、そう言う事もあるのか。部位欠損程ではないが、負傷から治療までに時間が開くとこういうこともあるようだ。

「ワイバーンは?」

「こちらは大丈夫そうですね。」

「ワイバーンも竜は竜、熱に耐性はある筈だからね。」

 アンナに続きネージュが答える。その時、ラウルがアデル達の所へとやってきた。

「アデル。済まないが付いて来てくれ。子爵が情報のすり合わせを行いたいらしい。それからネージュも、こちら側でとらえたケンタウロスと話がしたいので通訳を頼みたいとのことだ。」

「まあ、そうなるだろうな。わかった。すぐ行く。オルタ、騎獣とアンナを頼む。アンナは少しでも休んでおいてくれ。」

 アデルはネージュを再度抱えながらそう言うと、ラウルの後ろへとついて行く。

「ブリュンヴィンドと一緒に休んでるといいよ。」

 アデルが去っていくと、オルタがアンナをブリュンヴィンドの傍らへと誘った。




 屋外の空気とは裏腹に、ラウルに連れられて入った旧村の家屋の中は少々重苦しい空気に満ちていた。

 中にいたのは、イベールとその副官の他、傭兵団の団長、ヴィクトル、ラウル、それに第3陣地から援軍のまとめ役として派遣されてきた正騎士2名だ。

「君たちにも負担をかけ続けることになって済まないが……現状の確認と捕虜の尋問に付き合ってもらいたい。」

「わかりました。大丈夫です。」

 イベールがアデルに声を掛けると3人に席へ就くように促す。

「まずは第3陣地の状況だ。当初の制圧はほぼ完勝と言って良いだろう。国軍と傭兵団に死者が2人ずつ、あとは神官たちの治療で賄える範囲で敵は殲滅した。

 次に新兵器とやらを持ったハルピュイアだが……それもオルタ君とグリフォンが全てここへたどり着く前に始末してくれた様だ。第3陣地へ10体、こちらへ4体という話だったが……?」

「概ねその通りです。元々は恐らく20体だったのでしょう。発見したのは最初に捕虜として預かっているケンタウロスです。2体を射落としたところで新兵器を確認。ケンタウロス曰く、エーテル弾と呼ばれている様です。恐らくは樽に気化・爆発性の高いエーテル液に衝撃か空気に反応する発火装置が付いたものかと思われます。

 また、20体の内恐らく1体は別の種、闇の精霊魔法を扱える、青黒い鳥人でした。そちらのお話は?」

 アデルはそう答えながら第3陣地から派遣された騎士を見る。

「報告済だ。闇の精霊魔法に関しては……《精霊使い》の冒険者のアドバイスをもとに必要な者には治療も行っている……が、空気は良くないな。そこへ来て第5陣地隊の壊滅とこちらへの襲撃の話が重なり、恐慌状態が落ち着いたとは言えない状況だった。」

「第5陣地方面隊の状況は?」

「君が飛び立ったとほぼ同時に指示がでてな。すぐに動ける騎兵を連れこちらに向かったので詳報は聞いていない。」

「そうですか。」

 騎士の答えにアデルは沈黙する。アデルの沈黙によりアデルの説明が終わったと判断したイベールは次にヴィクトルへと話を振る。

「そちらは?」

「敵第2陣地、第1陣地共に殲滅に成功しました。最後の予想外の戦闘がありましたが、こちらも各員の奮闘により撃退。別段問題は有りません。」

「そうなるとあとは第5陣地の詳報と本隊が今後どう動くか……だな。今のうちにケンタウロスの尋問に入ろう。」

 イベールがそう言うと全員同意を示し、捕らえたケンタウロスの所へと向かう。ケンタウロスはハンナを除きブレーズ達がまとめて管理・監視していた。


 まずは第1陣地、ラウル達が捕らえたケンタウロスから話を聞くことになった。こちらで捕らえられたケンタウロスは2体。すでに恭順を示しており武装解除のみで拘束はされていなかった。

 話を纏めるとこうだ。


 ・1体がネージュと決闘したが完敗し恭順の意を示した。

 ・第1陣地の巨人は2日前に南拠点より運び込まれた。すでに服従の呪いを受け、大雑把な命令を与えられて様だ。術者は北拠点にいる竜人の配下。

 ・陣地に配置されてから南拠点に戻ってないので確実とは言えないが、拠点にもう1体巨人がいる筈である。

 ・南拠点のリーダーはトロール。怪力無双且つ自己強化や回復の魔法も扱う。伝令として石の魔物を従えている。

 ・南拠点の敵数はおよそ200強。基本的な構成は他の陣地と同様の中隊が4つ。ケンタウロスは残り10人ほど。彼らの氏族長もおり、強い。

 ・ハルピュイアに関しては聞いていない。

 ・出来ることなら同氏族の者とは戦いたくないが、命令があるなら同行し玉砕する。


 だいたいこんな感じだ。

 巨人が更にもう1体、司令官の怪力無双のトロール、ケンタウロスの氏族長始め10体と頭を抱えたくなる話だ。



 次に第3陣地強襲部隊のケンタウロスに話を聞く。彼らは竜人――ネージュの存在に驚いたようだが、人族の仲間だと聞くと不快そうな表情を見せた。こちらは後ろ手で縛られ、足も棒で走りにくい様に拘束されていた。こちらの話はこうだ。

 ・北拠点よりケンタウロスリーダーの指示で敵陣(エストリア部隊)を迂回するように森を通り、ハルピュイアの爆撃と同時に攻める予定だった。

 ・森の移動に手間取り、ハルピュイア到着の時間と少しずれが生じた。

 ・ケンタウロスリーダーはどこの氏族にも属していないが、とにかく強い。知謀に長け、魔法まで扱う様だ。魔の森周辺のケンタウロスとしては異例中の異例な存在。

 ・ハルピュイアと鳥人――ネヴァンは北拠点から派遣された者である。首謀者はケンタウロスリーダー。

 ・ケンタウロスリーダーと共に東征(テラリア攻め)にも参加。エーテル弾はそこで初めて目にした。製法その他詳しい話は知らない。

 ・北拠点のリーダーはカーラという名の竜人。勢力のリーダーであるドルフという竜人の愛人らしい。

 ・北拠点にいるカーラとケンタウロスリーダーは仲が悪い。カーラがトロールやオーガといった蛮族軍を、ケンタウロスリーダーがケンタウロス3氏族を力で従えている。

 ・故に蛮族軍とケンタウロスとの仲はあまり良くなく、連携もほとんどない。ハルピュイアとネヴァンはケンタウロスリーダーが連れてきた。

 ・人族に従うつもりは一切ない。

 ・数は300強~400、内ケンタウロスはあと50体ほど。カーラとケンタウロスリーダーの他は、ギガースが3体ほど。



 こちらは今すぐに必要な情報ではないがなかなか興味深い話を聞けた。指揮系統が2つ存在し、それぞれで余り仲が良くないというのは今後大いに参考にできそうだ。

 一同はこの話を聞いた後の相談の結果、まずは第3陣地から派遣された騎士の一人が、この情報をカミーユの所に持ち帰り、その判断を仰ぐということに決まった。

 ハンナ及びネージュが従えたらしいケンタウロスは引き続きアデルの預かりとなる様である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ