表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

教室に到着!

 妹と下駄箱辺りで別れ、俺は自分のクラスのある二階へと向かった。

 というか、別れたというよりはローズの後をこっそりとついて行っていただけなのだが。おお怖い。これでは俺はただの妹ストーカー、イモーカーではないか。そんな言葉は聞いたことがないだと? 今俺が作ったんだから当たり前だろう。というかこの言葉はいずれ流行る。まあ現実では流行らないだろうから、アニメの中で流行る言葉になるだろう。こんなアニメ流行語を先取りする俺。なんてスマートなんだ。スマートであり、パイオニアであり、ナルシストだ。ちなみにナルシストは俺にとっては褒め言葉だ。自分を愛して何が悪い。自分を愛せないと人も愛せないと俺は思っているから、それでいいと思うよ。ここで一句詠みたいと思う。俺愛す。自分を愛し、イモ愛す。……。むうっ。妹を愛すと読みたかった所だが、字余りになるから、略したところ、イモ愛すになってしまった。これではまるで、芋を愛しているみたいではないか。あるいはイモアイスを愛しているみたいではないか。これはスマートではないな。却下だ却下。

 俺は頭の中で詠んだ俳句を即座に打消し、精神的ダメージを最小限に抑えようとしたが、ガラスのハートが若干傷ついたようで、俺は心のガラスの割れた破片を修復する為に、十八番の歌を口ずさんだ。

 教室に着くと、まだ人はまばらだった。

 時間的にはぎりぎりなのだが、このクラスの生徒たちは、どうしてなのかいつもぎりぎりで登校してい来るやつが多い。それは男女問わずだ。

 と、あと数分でホームルームが始まる。

 その時、ドタドタドタドタと廊下を突っ切って教室へと向かってくる音が聞こえた。来たな。我がクラスメイトよ。しかし彼らは走ってきているのではない。廊下は走ってはいけないという、校則は我が校にも例外なく存在しているからだ。つまりこのドタドタトいう足音は走る音ではない。競歩の音なのだ。我がクラスメイトはいつも開始時間ぎりぎりに競歩で競うように我がクラスにやってくるのだ。

 そして開始一分前、クラスになだれ込むようにして、クラスメイト達は我がクラスへとやってきた。そして、その生徒の雪崩に混じって我がクラスの先生、甲賀火遁こうがかとんがやってきた。

 いつも思うんだが、この先生。ただ生徒に触りたいが為になだれ込んでいるのではないだろうかとか考えてしまう。勘ぐってしまう。

 すると、机に置いた俺の右手の五本指の人差し指と中指の間にトン!! と音がした。見るとそこには手裏剣が。そう、何を隠そうこの先生は教師でもあると同時に忍者でもあるのだ。名は体を現すというけど、この先生の場合は本当に名は体を現していた。まんま忍者のような名前だった。忍者だって隠す気ないだろ、先生。

「何か先生について不審なことを勘ぐっていたでござるな? 奏」

 先生は顔に施した、歌舞伎メイクでどこかドヤ顔で、そして少しご立腹な様子で言った。

 ああ、面倒くせえ。

「いえ、何でもありません。先生」

「そうかそれならばいいでござるよ」

 先生はそれ以上追及することなく、教壇についた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ