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俺のオナラが伝説に

作者: モナカ

ヤバいヤバいヤバい!

俺はいまかなりの危機的状況に直面している!

授業中だと言うのに屁がでそうだ。

公衆の面前で屁をこいてしまったら一生の恥だ!

授業中に屁をこいたなんてなったらあと1年半の高校生活をドブに捨てるようなものだ。


かげであいつ授業中に屁をこいたんだぜー?とか言われつづけるんだろう!


...いやだ!

屁をこくだけで陰口を言われるなんて辛すぎる!!


しかも今の時代SNSがこわいっ!

『授業中に屁をかますやつ現るwww』

だとか

『やべえw授業中屁をかましやがったwww』

などすぐにまわりに広がるだろう。


そしたら高校全員に知れ渡るだろう。

屁コキの佐藤と...

死にたくなる!


なぜ、なぜなんだ!

オナラというのは生理現象だろう!

なのに、オナラを授業中にすると笑いの的だろう。

俺は社会を変えたい!!

オナラを自由にできる社会に!!


...とまあ、冗談はさておき本当にヤバいどうしよう。

たった1度のオナラで高校生活に泥を塗るなんて...

どうしよう...泣いちゃいそうだ...


とりあえず平静を保とう。

まあ、今はこのオナラをどう乗り越えるかを考えなければならない。

授業の残り時間は15分...た、えられるか?

いやいや、無理だもうそこまでやつは迫っている。

なら、音を出さないようにこくか?

これは賭けになるだろう。

音が出るかもしれないし、出ないかもしれない。

臭いはまあ、何とかなるだ.ろ...う...き、きのっ、昨日の夜飯は何だった..?

ぎ、ぎょうざだった...詰んだ...

おのれ母さんめはかったな..

いや、母さんにあたるのはお門違いだろう。


ほんとっ、どうしよう...

もういっそのこと開き直って1発かますか?

「いやぁ、失礼!

まあ、みんなもするから仕方ないよね?

生理現象だしね!」

と、笑いながらごまかすか?


これは、駄目だろう。

完全にヤバいやつだ!


なにかないか!

ごまかす方法はないか!


ふと、隣を見てみると...やぁばい...

隣の席は学校のマドンナ的存在の安達さんだぁっー!

俺の憧れの人でもある。


き、嫌われたくない。 

けど、臭いはそっち行きそうだなぁ~。

憧れの人に屁の臭いを嗅がせる..か..

..こここ、こ、興奮...しないよ?

ほ、ほんとだよ?


....ん?

..なんか..安達さん、モジモジしてないか?

ま、まさかね~...

お、お、オナラ..じゃないよね、

すっげえもモジモジしてる。


へぇ~安達さんもオナラとかするんだ~

...いやいやいや、他の人じゃなくて今は俺のことだろう。


...てか、このままだったら安達さんが恥をかくんじゃないか?

それはだめだ!

あこがれの人なのだ!

オナラなんかで彼女の学校生活を棒に振るわせるわけにはいかない!


..てか、安達さんモジモジしすぎだよ~?

挙動不審だし、バレちゃうよ。

そういえば安達さんのオナラってどんな臭いするんだろ...

いいいい、いや、そ、その全然そんな嗅ぎたいとかなんて思ってないんだからね!ふんっ!


まあ、とりあえず彼女も人間なのだから生理現象もある。


まあ、声をかけるなんてできない。

いきなり

「安達さん。

俺と一緒に1発...かますかい??」

なんて、言ったら完全にヤバいやつだ。


しかもこれは勘違いかもしれない。

もしかしたら、トイレに行きたいのかも知れないだろう。

ど、どうしよう。


今の教室は先生が問題をだし解かなければならなく、非常に静かだ。

こんなところでかましては、ならない。


残り時間はあと5分!

これは、もしかしたらい、いけるかも耐えられるぞ!!

さっきまでは、すぐそこまでやつが来ていたが...なぁんだ案外耐えられるじゃん。


は!

あ、安達さん...プルプルしてるだと!?

ま、まさか、やっぱりトイレじゃなくてオナラだったのか!!!


耐えろ!耐えるんだ!安達さん!

あと、あと3分だ!

耐えろ!


あと2分耐えろ耐えろ耐えるんだぁ-!

おれも、耐えている!!

安達耐えろ!


あ、あと1分...

耐えろ俺!耐えろ安達さん!

耐えろ!耐えろ!耐え『プゥ~~...』へ?

お、俺じゃないよ?


ま、さ、か?

はっ!

安達さんだぁー-!!!

顔が真っ赤で下を向いちゃってる。


先ほどの屁は、結構響いたぞ!

いい屁をかましたな!安達さん!

...じゃなくて!

みんな安達さんに注目してしまってる!

ヤバいこのままでは、安達さんが薔薇色の高校生活をたった1発の可愛らしい屁で棒に振るうことになる!!

...やるしかないか...

憧れの人のためだしかたない...


俺は、椅子から立つとみんながこちらを向いた。

安達さんもこちらを向いた。

俺に任せろ!!安達さん!!


そして俺は

『ブババッ..ボンバッヘッ..カス~!!!』

屁をかましてやった。


「失礼!

昨日の夜飯ぎょうざでガスが貯まっていたらしい。

授業中にガス抜きしてしまった。」

...すげえ音が出たな....

だが、これでいいこれでいいんだよ俺。

安達さんのためだ。

あ、あれ?目から水が...湧いてきそうだ。


みんな、目を見開いておれを見つめている。

あぁ、もういい。

もう、開き直ろう。

さあ、どんどん広げてくれぇー!

SNSで世界に拡散しろよ!コノヤロー!


安達さんも目を見開いておれを見つめていた。

あぁ..嫌われたな...

母さん、父さん..ごめん。

俺明日から引きこもるよ...


そして授業もおわり、帰りだ。

みんなが、すごい目で俺を見ていた。

はっ!もうどうでもいい!

俺はデカイ屁をかまして不登校になるんだ。


帰り道、一人寂しく歩いていると

「佐藤くん-!」

と、後ろから聞こえた。

ああ、からかいに来たのか。

もう、どんとこい!


と、後ろを向くと

「あ、安達さん!?」

安達さんだった。


安達さんは、走り寄ってきて俺の前にくると、両手の人差し指を胸の前でモジモジし顔を赤くしながら

「わ、私をかばった..んだよね...?

ありがとう。」

と言った。


俺は

「ななな、なんのことだ?

俺はただオナラしただけだ。」

とぼける。


「ふふっ、そう...そうだね。

明日..さ、ちゃんと学校来てね。

一緒にお昼ご飯食べようよ!」


「あ、ああ。」


「そ、そのね..

かか、か、かっこよかったよ!

じゃあね!」

と走って行ってしまった。


こ、これは...屁をこいて良かったんじゃないか?

俺のあのダイナミックなオナラも許されるんじゃないか?


次の日から学校で伝説として語り続けられるなど俺は知るよしもない。

なんとなく、オナラから始まる恋愛を書いてみたいなと思い書いてみました。


どうだったでしょうか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] おもろい。 個人的には落ちの結婚うんぬんが邪魔。 あと個人的に、豪快に屁をかましたことにより学園のヒーローになった……みたいな展開も捨てがたい。 あくまで個人的には、ということ。 おもろか…
2016/09/11 17:04 退会済み
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