6/7
動きだす歯車
あれからどれだけの歳月がたっただろうか。
忌々しい奴らからはあの方の存在が消えつつある。
そしてお互いに醜い争いを始める。
嘆かわしい。
貴方がいなくなってしまったのは間違いなのだ。
だから
器だ……
器が必要だ……
あの方をもう一度この世界に……
呼び戻すために。
忌々しい奴らを再び恐怖に陥れるために。
負の感情を集め
その魂と
体に捧げれば
貴方はもう一度私に姿をみせてくれるだろうか。
ずっと
ずっと探していた。
見つけた。
やっと
代わりの器が見つかった。
入っている魂を壊して
注ぎ込もう。
あぁ……
早く会いたい。
貴方に。