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動きだす歯車


あれからどれだけの歳月がたっただろうか。


忌々しい奴らからはあの方の存在が消えつつある。


そしてお互いに醜い争いを始める。

嘆かわしい。



貴方がいなくなってしまったのは間違いなのだ。


だから






器だ……



器が必要だ……





あの方をもう一度この世界に……





呼び戻すために。




忌々しい奴らを再び恐怖に陥れるために。





負の感情を集め





その魂と





体に捧げれば





貴方はもう一度私に姿をみせてくれるだろうか。







ずっと


ずっと探していた。



見つけた。



やっと


代わりの器が見つかった。





入っている魂を壊して





注ぎ込もう。






あぁ……




早く会いたい。




貴方に。




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