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創風記
8回目 15分
お題 くだらない神話
条件 400字以内
風はすべての起源である。
なぜなら宇宙は時空の摩擦により生まれたものだからだ、その摩擦は総じて風の力によって生まれていったのである。
まだすべてが生まれていなかった頃、世界には温度だけがあった。
その温度は寒さと暑さの二種類しかなくそれは軈て冬と夏と呼ばれるようになった。
冬と夏は仲が悪かった。
隣にいるだけでゲロを吐きそうになるくらいだから相当なものだ。
仕方なく世界はその仲介として秋と春を生み出す。
世界には調和が齎されていく。
季節と呼ばれるようになり軈て季節ごとに風が生まれていった。
風は全てをかき回していった。
そのお陰で急激に変化が広がっていく。
世界はたくさんのモノを生み出していった。
万物と言われた。
万物は更に万物を生み出していく。
万物がそれぞれ移動するたびに世界には風が吹き、微生物などのミクロの世界は誕生した。