08話ー少年(ケンタ)の目的
箱「今回はゲインの出番ないです。はい。」
迷子「え、どう考えてもあの流れならそのまま俺の生産チート生活がはじまるんじゃねぇのか?」
猫「(ヾノ・∀・`)ナイナイ」
一人の少年がちょうど街の門を出たところだ。
その少年は金髪の髪をなびかせながら、草原を走り抜ける。
「ぴぃぃぃぃぃぃ!!」
「あ、わりぃ」
たまに小鳥を踏んづけたりしながら。
「ゲイン一人で大丈夫かなぁ〜」
口の悪い友人をだとは思うが、昔からの付き合いだ。
ゲインとケンタは、リアルでは10年以上の付き合いということもあって良く同じゲームを遊んだりしていた。
ゲームキャラの効率的な育て方についてはゲインにはまずかなわない・・・が。
VRMMOはゲームだが、リアルすぎるゲームはゲインには致命的だろう。
FPS(一人称視点のシューティング)をプレイ中に、迷子になるやつだ。
リアルでは言うまでもない。
簡単に街の中を案内し、できるだけ目印になりそうな大きな建物を中心に教えておいたが、絶対迷うだろうな・・・。
ゲインと自分とではプレイスタイルが違うのだから、ずっと一緒にいるわけにも行かない。
迷子になっても絶対連絡してこないだろうしな。
今は自分がゲームを楽しむことを考えよう。
ケンタのプレイ方針は、どんどん戦闘しようぜ!だ。
未攻略の敵がいれば突っ込んでいって、倒すのに必要な力を見極め己を鍛えたり装備を整えたり準備をして、また突っ込んでいく。
倒せない敵がいなくなったらPvPで腕を磨いたりレアな素材を探して、強い装備を作ってもらう。
「1対多の戦闘を最近やってなかったからなっ。腕が鈍ってるっぽいしソロで鍛え直すかっ。まってろよ、ありんこぉぉぉ!!!」
少年は友のことを忘れて、アントのうごめく森へ足を踏み入れる。
より強い敵を求めて、自らを鍛えに戦場へと行く、それが少年のゲームを楽しむということだった。
箱「あ、気がついてた人いるか知りませんが、ケンタは見た目少年ですけど、お酒飲める歳ですよ。もちろんゲインも。リアルで見た目少年っぽいだけです。」
猫「あ、1万文字行ったみたい。ワーイヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノワーイ」