03話ーバカと喧嘩
関西弁さんに案内してもらい武器屋へと来たのだが・・・。
「なんや、えらい賑やかやな。」
賑やかっていうか・・・。
ニンジャと少年がガチの喧嘩してた。
素手のニンジャと大剣を持った少年が|PvP(対人戦)を行っていた。
そしてその少年にはすっごい見覚えがある。
正直話しかけたくないが、このまま見守るのも時間の無駄なので二人が間をとったタイミングで少年の首根っこを掴み
「えらく楽しそうじゃねぇか、ケンタぁ」
耳元でささやいてみた。
ニンジャの方は関西弁さんがどっから持ってきたか水をぶっかけてた。
「こんなトコで何しとんねん!店前で暴れたら迷惑なんがわからんのか、ラン!」
どうやらニンジャと関西弁さんは知り合いらしい。
あっちは任せてこっちのお説教をしときましょうかね。
「なっ、ゲイン!?待ち合わせにこんなに早く来るなんて嘘だろ!」
何やらすっげぇ心外だが今はそういう話ではない。
「何街ん中で暴れてるんですかね、周りの迷惑考えろよ?」
「だ、大丈夫だって!ちゃんとPvPシステム使ってたから他の人にはダメージでねぇし・・・」
ほぅ、PvPシステムとやらを使うと対戦相手以外はフレンドリファイヤ扱いなのかな?
「店前で暴れてたら店に入りづらいっていうか近づきづれーんだよ。いいから反省しろ」
「いたっ」
頭にチョップ入れといた。
昔からこいつは口で言ってもわからねぇからな・・・。
ニンジャの方も何やら涙目で震えているので話はついたのだろう。
「連れがご迷惑かけて申し訳ない・・・」
「拙者は、ただPvPを・・・」
「もっかい水かけたろか?」
「ひぃぃぃぃ」
「お互い様みたいやから頭あげてぇな。ワイも頭下げなアカンなるわ」
取り敢えず武器屋から早々に移動する。
武器はあったらいいな位だったから、この周りの注目浴びまくのまま武器屋に入る必要はない。
俺は少年の首根っこを掴んで引きずっていく。
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