10話ーおっちゃんと調合
箱「題名のおっちゃんと調合ってなんかいやな絵面だなぁ・・・」
猫「受付のオネェさんにしなかったのが敗因。゜(゜´Д`゜)゜。」
店の奥におっちゃんと来た俺は、おっちゃんに調合の仕方を教えてもらう。
調合スキルのアビリティは、一度作ったことのあるモノを工程を無視して作れるというものらしい。
今の俺だとアビリティで作ってもLv1の回復薬しか作れないようなので、今回は使わないようにと言われた。
店の奥には個室の作業室がありその一室に来ていた。
作業室の作業台には大量の薬草Lv10と調理鍋に薬研がおいてあった。
この作業台はコンロがついてるらしい。
なんと使用者の魔力を吸って火をつけるというエコ仕様。
いや、出るとこ出したら呪いの品じゃね?
「完成した回復薬は床においてる瓶に入れてといてくれ、あと水はそこの水釜のを汲んで使ってくれ」
と、言うとおっちゃんは作業室から出て行ってしまった。
確かに回復薬の作り方を聞きはしたが・・・最初の一回ぐらい見てて欲しかったなぁ。まぁ見てる暇あるならバイトさせないか。
回復薬を作るのに必要な材料は、薬草と水と瓶。
おぅ・・・薬草の出汁かな?
薬草を鍋でぐつぐつ煎じると出来上がるらしい。
ね?簡単でしょ?っとおっちゃんに言われた時は殴るべきか迷った。
確かに聞いただけなら簡単そうだが・・・。
すっごいアイテムのLvってのが気になる。
鍋の名前が調理鍋って言うぐらいだし、もしかしたら料理スキルのレベル上になるかもしれない。
能力値も上げておきたいので、成長点を割り振ることにする。
取り敢えず能力値からだ。
基礎能力値(残り成長点:12)
【STR:16】【VIT:16】【AGI:16】
【INT:15】【MND:15】【DEX:25】
【LUC:10】
他のゲームと同じなら【|DEX(器用)】が、高いほどいいものが作れるだろう。
他にも使えるだろうから多めに割り振っておく。
基礎能力値(残り成長点:0)
【STR:16】【VIT:16】【AGI:16】
【INT:15】【MND:15】【DEX:35】+10
【LUC:12】+2
器用貧乏の自動上昇は【LUC】を対象外としているので少し【LUC】にも割り振っとく。
【LUC】って何に影響出してんだろうな。
いいことが起こる確率上昇とかだろうか。
あとはスキルだな。
スキル(残りsc:12)
【調合:1(0/2)】【植物知識:1(1/2)】【生産適性:1(0/2)】
【水魔法:4(10/16)】【土魔法:3(4/8)】
【目利き:1(0/2)】【値切り:1(0/2)】【採取:1(0/2)】
【】【】
取り敢えず【調理】はとるが・・・。
調理だけでいいか・・・調理も使えるかわからねぇけど。
スキル(残りsc:11)
【調合:1(0/2)】【植物知識:1(1/2)】【生産適性:1(0/2)】
【水魔法:4(10/16)】【土魔法:3(4/8)】
【目利き:1(0/2)】【値切り:1(0/2)】【採取:1(0/2)】
【調理:1(1/2)】【】
これで準備は万端だ。
調理鍋に水をいれ、コンロの上に載せる。
あとは、薬草を水に入れて火を入れてぐつぐつする。
水が薄い薬草の色に変わったあたりで、火を止めて完成した回復薬を確認する。
▼回復薬 Lv1 【消耗品】【水】
飲むことで薬草の強い治癒力と生命力を得られる薬。
【うすい】:回復量-2
効果:HPを10回復する。
薬草のステータスと見比べてしまう。
というか2度見した。
▼薬草 Lv10 【植物】
世界中に分布している生命力の高い植物。
効果:HPが20回復する。
効果落ちてんじゃねぇか!
なんだよ、うすいって。
薬草の数が少なかったのか?
薬草を5個ほど投入する。
しばらく煮込んでいると
▼回復薬 Lv1 【消耗品】【水】
飲むことで薬草の強い治癒力と生命力を得られる薬。
【濃い】
【過剰回復Lv1】:回復量+2 毒状態(1)を得る。
効果:HPを20回復する。
Lv10の薬草を使ってLv1の回復薬を量産しているのはまずい気がする。
大丈夫だ・・・薬草はまだたくさんある。
次は3個でチャレンジだ。
ちなみにもったいないから失敗作の回復薬も一応瓶詰めしている。
ぐつぐつにこんで・・・
▼回復薬 Lv2 【消耗品】【水】
飲むことで薬草の強い治癒力と生命力を得られる薬。
効果:HPを20回復する。
よしっ!
鍋の大きさに比べて薬草の数が合わなかったらしい。
いや、水の量を加減できてたらそんなこともなかったのか?
いや、まて。
よしっじゃないな。
Lv5の回復薬を作らなきゃ・・・どうする・・・。
鍋は小さめのやつで、丼1杯分の水でいっぱいになる。
ちなみにおっちゃんは鍋に1杯の水と1個の薬草で回復薬作れる。
この鍋の場合、1回の調合で完成する回復薬は瓶3本分。
瓶もコップ1配分しかはいらないぐらいのサイズ。
ペットボトルのちっこいやつぐらい。




