友情
悪魔の瑠希愛と幼馴染みの圭、そして転校生の桐吾の学校生活を書いてみたので読んでください。
俺は悪魔界の王になる者。
名前は瑠希愛。
まだ、15歳。
王になるまであと3年。
その間に俺の妃になる者をみつけなければならない。
(じゃないと親父に政略結婚させられる)
俺の周りにはキャーキャー騒ぐ女子がいるが、好みのタイプではない。
親父が今までに何回も見合いの写真を持ってきたが興味がなかった。
なぜなら、俺は恋や恋愛など信じてないからだ。
親父とお袋はいつも喧嘩ばかり。愛とは簡単に壊れ、崩れていくものなのだ。
夏休みが終わり、いつも通り学校に行くと、女子が騒いでいる。
うぜぇ……
教室に行き席に座ると、隣に席が増えていた。
誰か来るのか?
そぅ思ったとき、チャイムが鳴った。そして、ハゲの先公と1人の男子が入ってきた。
とても幼い感じで、誰にでもなつく犬みたいな感じだった。
「え~、今日転校してきた“和泉 桐吾”君だ。みんな仲良くするように。じゃあ和泉君、自己紹介して」
「は、はい。
和泉 桐吾です。残り半分しか同じ中学にいられないけど、よろしくお願いします。」
「じゃあ、和泉君の席は……」
「先生ー。瑠希愛の隣が空いてます。」
声をあげたのは保育園からの親友、龍神 圭だ。
マジかよ………
「そぅか。じゃあ山神、頼んだぞ。」「………はぁ。」
「じゃあ、和泉君は山神の隣に行きなさい。」
「はい。」
「よ、よろしくお願いします。」
「おぅ。」
キーンコーンカーンコーン
「じゃあ解散。」
「瑠希愛~。お疲れやな。」
「マジだりぃ~。…お前……和泉だっけ?」
「うん。和泉 桐吾だよ。」
「そっかぁ。…まぁ隣だし、よろしく。」
「うん。よろしく。」
「しっかし、あと半年で卒業かぁ。瑠希愛と離れるの寂しいゎ~。」
「俺的には圭から解放されるから嬉しいゎ。」
「そんな冷たいこと言わんといて~な。俺、泣いちゃうよ?」
「わ、待て!!泣くな。お前が泣いたらうるさいんやから。……俺は圭のこと、一生ダチだと思ってるから心配すんな。」
「る、瑠希愛~(泣)」
「だから、もぅ泣くなよ。な?」
「うん。分かった。」
「よし。」
…ん?視線を感じる……
「あの~……」
「あ……、忘れてた。ごめんな?桐吾君」
「あ、わりぃ……。こいつのことになると周りが見えなくなっちまうんだ……。こいつ、ちょっとめんどくせぇとこ、あるから。」
「いえ、大丈夫ですけど……2人はとても仲がいいんですね。」
「まぁな。保育園のときから一緒にいるからな。なんか弟みたいなんだ。」
「俺は瑠希愛の弟かよ。まぁ、喧嘩の強い兄貴がいてくれて嬉しいよ。ね、瑠希愛兄ちゃん。」
「うぜぇよ。離れろ。」
「兄ちゃん、ひどい(涙)」
「兄ちゃんじゃねーし。まぁ、甘えん坊の圭には俺しかいねぇもんな。」
「うん。瑠希愛兄ちゃん大好きだぜ。」
「……羨ましいなぁ。」
「じゃあ、桐吾も瑠希愛兄ちゃんの弟になればいいじゃん。俺は末っ子で桐吾は真ん中。」
「えっ!?圭さんが真ん中じゃなくていいんですか?」
「圭は甘えん坊の末っ子でいいんだよ。だから桐吾は真ん中。俺は可愛がってやるし、圭は甘えてくれるぞ?」
「で、でも……」
「俺が弟じゃ嫌?」
「ち、違いますよ。」
「じゃあ、決まり。あと、俺たち3人の中で敬語は無し。呼び捨て、タメ口な。」
「俺はいいよ~。」
「……桐吾は?」
「…分かった。じゃあ、よろしくね。圭。瑠希愛兄ちゃん。」
「よし。新しい家族ができたな。」「よろしくね、桐吾兄ちゃん。」
こうして、3人は仲良く生活していく。
読んでくださってありがとうございます。
3人はこれから楽しく生活を送って、無事卒業しました。
瑠希愛は悪魔だってことを2人に教えたけど、なんとか仲良く生活しているそうです。
では、新しい作品もよろしくお願いします。