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レアルハン・エラス

「カノン!カノン!」

父親の声だろうか?

妙な感覚が、しばらく続いていたのだが、やっとのこと解放されて清々しい気分である。

「グラン...この子泣かないわ....大丈夫なの?」

「ノーヴァ、大丈夫なのか?」

「グラン様、どうやら息はしているようです...」

母親らしき声を聴きながら、されるがままに体が

揺らされているのを感じる。

「グラン様、お名前をつけてあげてはいかがですか?」

「そうだね...レアルハン...

今日からこの子の名はレアルハン・エラスだ!」

父親らしき声がそう呟いた、その時体から熱いなにかが巡り順応していく。




そこで、記憶が終わっている。

そして今

子供部屋であろう部屋に何もできずに寝転がっている...まぁ怠惰で平和なのはいい事だが、いかんせん何もできないことには変わりない。

俺の見えうる限りの情報というのならば柄模様が入った天井と今寝ているベットの真横にある窓からの

日差し。それのみである。部屋には、

ベット以外の目まぐるしい家具というのは見当たらない、クローゼットが長方形型の部屋の一面をしめているのは新鮮だが、服も何もなく、綺麗に開けられているため、ワクワクもなにもないのてある。

日向ぼっこをするだけの部屋といっても違和感はないだろう。

そんな事を思っていると

ガチャリと音を立てて扉が開き

茶髪の中学生ほどにも見える女性がいわゆるメイド服を着こなし、入ってきた

「レアルハン様、失礼致します。」

そう言って俺は抱き抱えられる。

スレンダーな体型が故に、胸すらもスレンダーになってしまったメイドさんに広間とも言えるであろう広さのリビングに連れてこられた。

その広間には、

父親であろう、スラっとした金髪の男性と

母親であろう、お嬢様のような綺麗さをもった、

白髪の女性

兄であろう、3歳ほどであろうがどこか落ち着いた雰囲気を感じる、少年が揃っていた。

「ナーシャ、レアルを抱かせてもらえるかい」

そう言って俺を抱く父親

先程のメイドさんとの身長差により、少々視線が高くなる。180cmはあるのだろう、抱かれた俺の視点はほぼ前世と同じほどになっていた。

「グラン、レアルは本当に落ち着いているのね。

あの時もそうだったけど、一切泣かないのね。」

「僕に似て強く育っているんじゃないかな?」

「えぇそうであるといいですね」

そういってソファーに座る父親に抱かれる俺を

覗き込む。

「レルナート、貴方の弟よ。」

母親譲りの白髪をもった、いたいけな少年が俺を覗く

「レアル、ぼくはレルナート。君のお兄ちゃんだぞ」

そう言いながら、顔を綻ばせ俺にいい笑顔を浮かべてくる。

「カノン様、お乳のお時間では?」

「あら、そうね。」

そう言って俺は、豊潤な胸を持つ母親に抱き抱えられ、部屋をあとにする。


あの前世ですら見れなかった胸や、成人男性ゆえの

羞恥心には、慣れるしかないを自覚させられた。

その後はまた部屋に戻され、過ごすこととなった。




2年後



僕ことレアルハン・エラスは2歳となった。

初めのうちは恥かしかった色々も今では卒業し、

現在は、自由気ままに、2歳児を謳歌している。

とりあえず、わかった事を整理したいと思う。

ここエラス辺境伯家は、辺境も辺境にあり、

4人の家族と7人ほどの使用人で構成されている。

辺境伯といっても家は小さい方で、そのおかげで

7人でも家事が事足りている。

家族構成としては、

父様

グラン・エラス エラス辺境伯現当主 24歳

母親

カノン・エラス エラス辺境伯現当主夫人 22歳

(旧姓カノン・マティニオ)

長男

レルナート・エラス エラス辺境伯次期当主 5歳

次男

僕ことレアルハン・エラス 2歳


こんな感じだ。

最初の疑問であった言葉の問題は、どうやら

神様補正で完璧翻訳されているらしい。

あの茶色髪のメイド ナーシャ が本を読んでくれていた時、言語自体は見慣れないものであったが

読む事は自然とできたことからおそらくそうなのだろう。

まぁ目まぐるしい発見というのはこれくらいで

正直まだ情報不足もいいところだ。

だが、魔法というのは確かに存在している。

というのも、電気なしで動く魔道具や、母様がよく

治癒の魔法を使っていたりと、人々の生活によく

根付いているのだ。

母様にそれとなく、教えて欲しいと縋ってみても

まだ早いと却下されてしまった。


それゆえにまだやれる事というのは少ない。

今、布団と愛を育んでいても何も問題がないほどに。

そうだ布団といえば、一歳ごろに歩けるようになったと同時に、ベットを大きくしてくれと縋りついて、なんと赤ちゃんベットからダブルベットに大出世を果たしたのだ、そのおかけで何一つ不自由がない生活をおくれている。

けれど家具の数には変わりがないから、ポツンと

ベットが一つあるだけという、ものすごく寂しい

部屋となっている。クローゼットもまだ9割は持て余しているのが現状だ。

「あぁ〜暇だなー」

「そんなに暇なら僕の仕事、手伝ってみるかい

レアル」

そう言いいながら、部屋に入ってきたのは

ついこの間5歳となり、だいぶ背が伸び雰囲気が

変わった僕の兄ことレルナートだ。

「まだ、仕事はやりたくないかな兄さん

それに今はこの暇が心地いいんだ。」

「ちょっとは、動いたらどうだい?」

「僕は跡継ぎじゃないからね、何もしなくてもいいんだよ兄さん。それに僕はまだ2歳だよ!」

「僕が2歳の頃にはもう領地に出ていたからね、

ちょっと羨ましいよ。それより、僕はレアルが何もしないで何か思わないのが不思議だよ」

「兄さんが働きすぎだからだよ」

「そんな自覚はないんだけどな....

とりあえずまた今度手伝ってね」

「気が向いたらね」

そういいながら部屋を出ていく、レルナート兄さん

「あっそういえば、父様が時間があるなら執務室に来いって言ってたよ」

そう言って扉を閉める。

あの父様が、僕に呼び出し?

まぁ後で行ってみるか。

とりあえず今は布団ともう一度愛し合わなければいけないのだ。






「レアルー入るぞー」

そう言って父様が僕の部屋へ入ってくる。

「父様、どうしたんですか?」

「どうしたもなにも、僕は、レルナートに

君に来てもらうよう頼んでたんだけどな...」

「時間がある時といっていたので、

もうちょっとゆっくりしてから行こうと....」

「僕が頼んだのは朝の10時。で、今はもう夕方の5時流石に僕もそこまでとは思ってなかったよ...」

「どうせなら、夕食時にと....」

「「どうせなら」っか.....」

「とりあえず、執務室に来てもらえるかい?

あと次からは聞いてから1時間以内に来ること!

わかったね?」

「はい....」

少々待たせすぎてしまったようだ。

2歳児気分は許されないみたいだ。



半ば強制的に執務室に連行された。

執務室は普段居住区となっている一階ではなく

物置や空き部屋が主な二階に建てられている。

そのため僕が行く事はほぼない。

「1年ぶりですねこの部屋は」

「レルナートがレアルくらいの時には、カノンに連れられて毎日きていたんだけどね...」

「それは、勤労ですね!」

「レアルにも、仕事を覚えてもらいたいんだけどね?」

そんな会話を執務室の少し奥にある机の椅子に座っている父様と向かい合わせで繰り広げる。

「早速だけど、本題から..

明日領地視察に行くんだ、そこでレアルを領民に紹介して周りたい。」

「確かに、まだ一度も家の敷地内を出たことがありませんでしたね。」

というのも僕は家の敷地内の訓練場くらいしか、外の世界を知らないのだ。

「まぁそういう事だから、

明日は、いつもより2時間ほど朝の時程を早めるからそのつもりで準備しておいてね?」

2時間かぁ〜、毎日2度寝を重ねている僕には

少々しんどいものがある。ここは

「一時間じゃ...」

「ダメ」

速攻で却下されてしまった。

父様にはもう少し2歳児を労わってもらいたいものだ。

「そんな顔しても、時間は変えれません。」

「そんな〜...」



その後夕飯やお風呂を済ませて、

今日は早めに寝ることにした。





















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