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私を呼ぶ声

作者:

これは、私が実際に大学時代に体験したお話を書いています。

私が大学1年生の時。

夏から秋に差し掛かり、少しずつ過ごしやすくなってきた頃。

私は、大学の授業が終わり駅まで歩いていました。

友達は別の授業があり、駅までの道のりは耳が寂しく、好きな曲を聴きながら。

…すると、突然耳鳴りがしました。ボォーという耳鳴り独特の音と共に「●●」と私の名前を呼ぶ声も聞こえ、少し遠くから呼ばれたので、友達が追いかけて来たのかな?と思い振り返りました。

…しかし、そこには誰もいませんでした。

私の聞き間違いかな?と思い、深く捉えずそのまま駅に向かって、また歩き出しました。


…次の日、大学の授業が終わり今度は友達と歩いていました。

すると、昨日よりも近くの方で「●●」と名前を呼ばれました。

今日は友達も近くにいたので「呼んだ?」と聞くと、「ううん、呼んでないよ?」と言われました。

…また聞き間違えたのかなと思いました。でも、連日同じ聞き間違いをするか?と少し不安に思いながら、帰りました。


…そして、その次の日。

その日は授業が5限目まであり、帰る頃にはすっかり辺りは真っ暗になっていました。

声のこともあり、友達と帰りたかったのですがその友達はお休みで、一人で帰りました。

…怖かったので、いつもより少し音量を上げて駅まで早歩きで歩いていると

「●●」とハッキリ男の人の声がしました。

…しかも声は後ろではなく‘‘耳元‘‘で聞こえたのです。

流石に怖く、駅まで走って行こうかと思ったのですが、勇気を振り絞って後ろを振り返りました。

…そこには誰もいませんでした。しかし、少し遠くの方で住宅街に入る道の近くにある電柱の後ろをよく見ると、人影が見えました。

その人は目が合った、または見つかったと思ったのか、急いで駅とは逆方向に逃げていきました。

…一体何だったのか。恐怖と困惑が入り交じりながら、その日は急いで帰りました。


…数日後、授業を受けていると先生から生徒に伝達事項があるとのことで、授業後にお話しがありました。「先日、大学前の住宅街で不審者が逮捕された。どうやら、女性をターゲットにしていた痴漢やわいせつ行為を目的としていたらしい」と…。

私が見た怪しい人物が、その不審者かどうかはわからない。

けれどあの日、その人に気づかずに歩いていたら…?

私があの呼ぶ声に反応していなかったら…?と考えると、凄く恐ろしいです。

…あの声は守護霊かご先祖様の霊だったのではないか?私を守ってくれたのではないのか?…と、

私は思っているのです。

その後の大学生活では、あの声を聞くことはなったです。

しかし、また私の身が危ない目に合う時に呼んで教えてくれるのかもしれないです。

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