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まほうけんきゅうがくぶっ!~魔法学校の365日~  作者: 双葉。
第1章 私がまほーつかい!?
2/2

第2話:ごーかくしちゃった!?

ーぜんかいまでのおはなしっ!ー


私、愛奈は中学受験に失敗しちゃって、一通の封筒から魔法学校を受験することに決めた。

そして今日、ついに試験の日で魔法が使えないはずの私は今更慌てていたーーー

試験が始まり、みんなは淡々と試験監督に魔法を見せていく。


「次!水上 千時瀬!」

試験監督が呼び出した。

(みずかみ、ちとせ、ちゃんか...)

「♃☌☓⚬☩✧☍...」

1人のエルフの美少女が魔法を唱え始めた。


(あの子、凄い美人さんだ...エルフだ、あと今の呪文を唱える声も綺麗だし髪も綺麗だし惚れ惚れしちゃう、、、)


「おぉ...すごい...時を操れるのか...」

外で掃除をしていたおじさんが数秒前と同じ行動をしているみたいだ。


「はい、七星 春架!」

「はーい、ななほしはるかいっきまーす!♡」

(いやなに、あの子...語尾にハートが見える喋り方してるきっも...)


その間に少女はイケメン男子を連れてきて、

「✢☓✧✥☌✻❈...」と、呪文を唱えた。


イケメン男子がさっきまで気だるそうな顔をしていたはずだ。


しかし...


「はるちゃん...すき...すき...」

(ええええなにこれすごい顔真っ赤にしてすきすき言ってるえええ)

突然、頬を赤く染めて吸い付くかのように少女に近づいていく。

「相手を惚れさせる、好かせるか。なるほど...」

(いやなんで平然としてるの!?)


「はいはい、次々、千田 雷斗」

「はいっ」

一見クールな眼差しをしているが呼ばれた時に返事したその声はとてもハスキーで聴き心地も良く、笑顔も素敵だった。

(せんだ、らいとくん...か)


「❊✱✫☥☨...あ、みなさん、気をつけてくださいね」

周りがキョトンとしている間に彼の魔法はもう発動していた。

ヒュゥゥゥ

『キャーーーッ』

風が一気に強くなり、辺りのものを吹き飛ばした。


「ほ、ほう、なるほど...次、佐伯=ルータ=メッシグ...か、こい、」

「はーいっ☆」


最初女の子かと思ったが、普通に男の子のようだ。

けもみみかと思ったその耳はひょこひょこと動いている。大きい目は彼のチャームポイントと言っても過言ではない。

「猫さん、猫さん、こちらにおーいで!」

彼は猫を手招きし、抱き寄せてから呪文を唱えた。


「✬✠⚬✦■☥...!」

「にゃーん...♡」

「はいはい、いい子いい子だね~!」

「お前は動物と心を通わせるのか、なるほど、えーと、早海 愛奈!」

「え、は、はいっ!!!」


(きちゃったきちゃったきちゃったあ...)


とりあえず前日に覚えたとある魔法を発動しようと決めた。


「♡☀︎♣︎✠⚯⚐☭♅...!!!」

(あ、あ、成功したかな、力が満ち溢れてくる...)


しかし彼女の周りには何も起こらなかった。


「おや...、何も起こらないようですね。」

「へ、へぇ...」

「とりあえず着席しろ」

(うっわ絶対落ちたなこれ...)


***


1週間後、学校から連絡があり、担任から封筒を渡された。

家に帰って封を開けた。


「パピヨン魔法学校...特別合格...あなたは人に幸せを与える力があると見なされました...よって合格です...って、え、え、えええぇっ!?」

寝ていたお母さんは機嫌悪そうに私を睨みつけ、

「うるさいなぁ、どうしたの」

「ご、ごーかくしちゃったの!魔法学校!」

「はぁ??え、え、ほんとだ、よくやったじゃない...」


その日が私にとって1番嬉しかった。


ーーーこれから彼女の魔法学校での生活が始まる。


※今回はほぼキャラ紹介のようなものです。

次回は愛奈が恋をします。(宣言)

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