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生存者救出

ファデルと視目は車に乗り調査隊の一人を探すことにした。

「とりあえずボトルは全部回収したよ」

「そうですか。すみません、助けてもらって」

「いや、構わないさ。ところで気づいたかい?」

「ええ、まさかこんなにも早く来るとは思ってませんでしたけど」

ファデルの車の後ろにはあの黒い車が尾行していた。

「さて、どうしたもんかね」

「考えがあります」

ファデルは自身の作戦を視目に話す、

「ふむ、良いかもしれないね」

「ではあれを使ってください」

「分かったよ」

視目はリモコンを取り出しボタンを押す、するとカーナビに点が示される。

「近いですね、これなら行けます」

「よし、じゃあ頼むよ」

視目は車から飛び出し、走って行った。

「こっちもやるか」

ファデルは車をUターンさせ、黒い車に向けてレーザーを放つ。レーザーは車に直撃するが黒い車は前進し続ける。

「まだまだ」

車を振り向かせ、後ろからレーザーを撃つ。

「チャージ開始」

黒い車がUターンし、再びファデルの車と対峙する。

「チャージ完了」

ファデルの車から通常よりも太いレーザーが放たれ黒い車に直撃した。そして車は爆発した。

「まだだ、ここは内なんだろ」

炎が逆再生されるかのように収まり、黒い車が傷一つない状態で再び走り出す。ファデルは一旦黒い車から逃げる形で距離を取る。

「自動運転にして」

ファデルは窓から身を乗りだす、車は立体駐車場に入り、黒い車もこれを追う。

「モードをロープにしたら」

ファデルは懐中電灯のようなものを取り出し、駐車されていた一台の車に懐中電灯を向けてボタンを押した、すると懐中電灯から光でなくロープが放たれ車にくっついた。

「う、重っ、視目さんこんな風に戦ってたのか」

ファデルは懐中電灯を振ってロープで繋いだ車を黒い車の前に持っていき、ロープを解除した。当然黒い車と切り放された車が激突する。

「これで終わり」

そしてファデルは球体の爆弾を後ろに投げた、2台の車は爆発した。


視目は車で見た点を元にバーのような場所にたどり着いた。

「見つけた」

カウンター裏に女が縛られた状態でいるのを発見する。

「念のためだ、悪く思わないでね」

視目はビー玉を取り出し、女の額に当てる。ビー玉は特に反応しない。

「よし、ファデル君、調査隊の1人を発見したよ。これから作戦の位置まで行くからね」

『分かりました』

端末からファデルに連絡し終えた視目は女に白い機械を取り付ける、たちまち男の身体が白いクッションのようなものに覆われ、やがて収縮し、片手に収まるほどのサイズになった。

「さて、行きますか」

視目はバーを出た。


ファデルは黒い車が追っているのを確認して交差点を曲がる、そのまま路地裏を抜けると海が見える。ファデルは再び方向転換し黒い車と正面衝突した。黒い車に押し負ければ海に落ちる状況、2台は均衡状態であった。

『ファデル君、終わったよ』

通信機から視目の声が聞こえるとファデルは車を飛行モードに真上に上昇させた。しかし黒い車はその場に縛り付けられたかのように動かない、

「出しますね」

「ああ」

視目が車に乗り、車はそのまま空を飛行して行った。少しして黒い車が全速力で前進して海に落ちた。

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