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母親の支配に悩む二人の女性
夏海と典紀は猛勉強ののち、精神科医になった
「よく頑張ったね。荘野先生、片平先生。」
白衣の高岡医師は夏海をほめちぎった
夏海は認めてほしかったのだ
しかし、不安にもなる
「成功は努力の先にある。荘野先生は成功を掴んだんだ。自信を持っていいよ。」
典紀も同意見である
「荘野先生の心の闇は深いと思います。」
片平先生もそう思うか。毒親とは厄介だね
ちなみに心臓外科の鹿野先生の診察は受けているのだろうか?
「それを条件に許可しました。」
おお。噂をすれば
お疲れ様です。高岡先生
白衣の鹿野医師は不躾を謝罪した
医師になった夏海は外科の伊集院医師に遭遇した
「伊集院先生…。」
伊集院医師は夏海の話をただひたすら聞いた
彼女自身、過干渉は他人ごとではなかった
精神的に締め上げられ、夏海の言いたいことは彼女自身が言いたいことだった
恋人を侮辱されることもあったと夏海に明かし、夏海はこう言った
私だけじゃなかったんだ。と