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医師の独白
私は水無瀬 聖として作品を書く医師 伊集院智美
今はニューヨークにいる
これは私とわがままで身勝手な会社員 大泉修一の物語である
大泉とは長い付き合いだ
身体が不自由なくせにまるで子どもなのだ
伊集院先生、大泉さんと別れないんですか?と聞かれる
そうね。別れたいけれど、何かと世話がかかるから
違う。恋愛という洗脳に負けたのは私なのだ
私自身、何度怒ったか。
アイツの彼女だが戦いである
だから水無瀬として書いている
私は医師だ。本職は
日本に帰って来た
医師の伊集院です。救急車を
彼女は空港で急患を処置している
伊集院先生、ありがとうございます
心臓疾患?
そのようです