1-3-3 「これ、一応『小・中学生向け』の回だし?」
※つなぎがアレだけど休憩明けという体でひとつ
「それじゃあ、今日発表してくれる人!」
手を挙げた人は――。
……書川と、中学生くらいのお姉さんと、えーと……。
あ、ちっちゃい女の子も挙げてる! すごいなあ。周り、みんな年上だよね?
「えーと、三人か。……うーん、誰か、もう一人くらい欲しいんだけど……」
……ん?
「司瑞、バトラーって――」
「お、気付いた? ……バトラーな? 当日決めんの。びっくりした?」
それって見たい人ばっかり集まっちゃった時、ちょっと大変じゃない?
ん、てことは……。
「――え!? それじゃあ、人が集まらなかったら……」
いや、まさか。……まさか?
「……そう。できないんだよ、最悪」
えええ、それじゃあ――!
「あ、いや……、あくまで最悪の場合な? 逆に言うとさ、やるつもりで来てなくても、その場で『やります!』って言ってもいいわけ」
「そうそう」
あ、観上が入ってきた。
「そういう時に『じゃあ自分が!』って言うと、結構目立てたりしてね。……まあ、僕はしないけど」
「しないんだ!?」
たしかに、観上はそういうことしなさそうだけど!
でも……うーん、オレがしたことあったらなあ。目立つのはちょっとアレだけど、でも……。
「本庄が気に病むことないよ」
「そうそう。だからさ、そんな顔するなって。な? ていうか――」
「――ね」
……えっと、なにその呆れ顔。二人とも。
「うーん……だーれかいないっ、かなっ?」
えっと――お兄さん、なんか後ろ歩きで近付いてきたけど!?
「……キョウ、今日やらない?」
なんかわざとっぽく内緒話の演技してる――!?
「えー、キョウは今日やんないっ」
乗ってあげようよ司瑞!?
「メイの命令でも?」
「もー、兄ちゃん迷惑なんだけどー」
「えーと……この状況を打開できるのはキョウしかいないっ!」
なにこのダジャレコンボ!? 上手な卓球してるみたいな! ちょっとなんだか寒いけど!
「えー、兄ちゃん自分でやればいいじゃん。……てかヒャクパーそのつもりでしょ」
あ、途切れた。
「んー、キュージューゴパー?」
「ほぼ100じゃん!! やんなよ、もー! やりたいんでしょ!? 時間終わっちゃうよ!?」
あ、やりたいんだ!?
「いや、でも、ほら、……ね? これ、一応『小・中学生向け』の回だし?」
「……兄ちゃん、何回出てんだよ」
……え、わりと出てるの!?
「んー?」
とぼけてる! すっごいとぼけた顔してる! そりゃあ司瑞も「うぎぎ」ってなるよね!!?
「――仕方ないなあ。
……それじゃあ、今日はお兄さんも参戦しちゃおうかなっ!」
「「「「「「おおーっ」」」」」」
わ、なんかすっごく盛り上がってる!?
「最初からそうすればいいのに」
「司瑞のお兄さん、結構めんどくさいトコあるよね」
「なー? でも家だとさ? ……もっとめんどいんだよなー、兄ちゃん」
……隣のふたりは、わりとフツーのテンションなんだね?
ゴメンまだちょっとあったわ。でも次で発表入るんで許してヒヤシンス。
ところで順番しっかり決めてないんだけど、「書川→お兄さん→中学生女子→小学生女子」の順でいいかな。書川の発表まだ一文字も入力してないけど。