表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小4男子、ビブリオバトる  作者: らと
【第一章】小4男子とビブリオバトル
19/33

1-4-5b 久地なじみの発表『パーフェクトフレンド』

[05:00]

[04:59]


「はいどーも! ナカ(ちゅー)一年C組所属、クラス委員の【久地(くじ)なじみ】です! 『久地』は『久しぶり』の『久』に『地面』の『地』、名前は『おなじみ』の『なじみ』でひらがな! 今日(きょー)は名前だけでも覚えて帰って――って、そういうのじゃないか。へへ」

 い、いきなりマシンガン!

 『開始早々ペースをにぎった』って感じだ。

「えーとっ、私が今日持ってきたのは――。

じゃかじゃかじゃかじゃか……」

 こ、このわざとっぽい感じ……!

 ……なんていうか……オレの身近に心当たりがあるような、ないような。……こういう言い方は『ある』ときのやつ。

「――こちら!

【野崎まど】さんの【パーフェクトフレンド】という小説です」

 のざきまど。『まど』って面白い名前だなあ。

 ……あ、『まどみちお』! 『まどみちお』がいる! 名字だけど!

「お話も面白いけど、表紙がかわいくて好きなんだよね。見えるかな?」

 ちょ、ちょっと高い……。

 少し後ろのほうが見やすかったりするのかも、発表。映画とかと同じで。


「ん? あー、前いると見づらいよね。ごめんごめん!」

「あっ、ありがとうございます!」


 見せてくれた! ほんとだ、漫画っぽい絵の女の子が描かれて――。

 ……まんなかの子、書川じゃない?

 ……いや、書川じゃないけど! フィクションの子だけど! スカートもはいてるけど!!!


「……えーと、こほん。

それじゃあ、あらすじを簡単にっ」


「――まず、一人目の主人公は小学四年生(・・・・・)の【理桜(りざくら)】ちゃん」

 オレと同じだ!

 漫画とかでも本物の人間(ヒト)でも、自分と同じってとこがあるとなんか嬉しくなっちゃうよね。

「理桜ちゃんは周りよりちょびっとだけ頭がいい、優秀でしっかり者な女の子です。クラス委員として、先生からもすっごく頼られちゃってる子だったりします。……いやあ、私みたいですね?」

 ええと、今の『ボケ』なのかな、これ。誰か『フフッ』て笑ってたけど。後ろのほう。

「そんな理桜ちゃんはある日、えーと、先生に頼まれて――友達の【ややや】ちゃんと、【柊子(ひいらぎこ)】ちゃんと一緒に、ずっと学校に来てない【さなか】ちゃんの家に、様子を見に行くことになるんですね。

そこで分かるんですけど――実はさなかちゃん、ちょーが付くほどの天才で! もうとっくに外国の大学を卒業してて、数学者のお仕事もしてるんです。

学校に行かないのも『自分は行く必要が無いから』。それでも一応学校にいるのは、さなかちゃんのお母さんが『行った方がいいよ』って言ってるから、みたいなんですね。

んで。初めて自分より頭がいい、同じくらいの歳の子に会った理桜ちゃんは、それはもう、ものすっ――ごくショックを受けちゃうんです。


〈なんだこの子は!? 自分よりずっと、ずーーーーーっ……と、頭がいいぞ!?〉――」



「わっ」

 びっくりした! 二人(司瑞と観上)にも笑われた……。

 だ、だっていきなり大声出すんだもん、久地さん!



「――って。

えー……、というのも理桜ちゃん、さなかちゃん()に来てからいいようにからかわれたり、話してる中で『自分より優秀な子がいるぞ』ってことを、いやほど、すっごく思い知らされちゃったんですね。それはもうイライラです!

そこで、悔しくなった理桜ちゃんは、さなかちゃんにこんなことを言ってしまうんです。


〈ちょっとくらい勉強できるからって、学校行かないなんて――そんなの間違ってる! だってあんた……友達(・・)、いないでしょ!?〉」


 迫真の演技(ハクシンのエンギ)――っていうのかな。大げさに言うから、普通よりキャラのセリフがこう、すごく入ってくる感じがする。


「……それに対して、さなかちゃんはこー言うのです。


〈「【友達】って、一体なんなんですか(・・・・・・・)?〉


――と。

……さなかちゃんは【友達】を知りません。いままで、そんなの必要なかったから。

理桜ちゃんもですね? 答えられないんです。

「なんで【友達】って必要なんだろう?」「いた方がいいんだろう?」「そりゃ、いた方がいいのは分かるけど」……って」



 さっき大きい声だったから、静かに喋るとよけい「聞かなきゃ」ってなっちゃう……!

 ……いや、「聞かなきゃ」っていうより「聞き入っちゃう」って感じかもしれない。

 元気に喋るのもなんかわざとっぽいのも――なんか、全部作戦のうちなんじゃないかって思えてきた。もともと話すの上手(うま)そうだけど、発表と普通のおしゃべりってやっぱ違うものだと思うし。

 ……久地さん、『味方のフリしてるけど実は敵』のキャラって感じがしてきた……。どこまでホントなのか、全部嘘なのか周りにもわからない感じの。……いや、でも意外と仲間は見捨てなかったりするかも?



「――で、

二人はなんやかんやで仲良くなるんですけど――」

 あ、ちょっと聞き逃しちゃったかも……。

「あー……」

 ん?

 なんか久地さん、一瞬止まったような、――!?



「でもですね?」


 (カン)違いじゃなければ、あの。

 ……いま一瞬すごい闇のオーラが出たような気がするんだけど、その……。





「――■■■■■((重大な))、なんと■■■■((ネタバレ))



[00:00]





「「「「「「えええええええええええ!!?」」」」」」




 や、やっぱりそうだ(け、けろりと言った)――!!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
web拍手 by FC2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ