2話
異次元の空間
光り終わった先に見たものは、辺り一面が白くて狭く広いようなそんななんともいえない場所であった。
だが、奥のほうから神聖な空気がただよっていた。
と、その奥から
「おお、ぎょうさん来ておるわい」
といって言葉に似合わず18歳くらいの青年が出てきた
「なんなのよ」
「どうなってんだよ」
「きゃーーーー」
「異世界、異世界...グヘヘ」
最後はともかくみんながみんな混乱していろいろ言っているときに、その青年から生まれてはじめて感じたような恐怖を感じた。
「黙れ」
デスボのようなかすれたような低い声でさらにしゃべっているものを黙らせる。
そしてさっきとは反対のやさしい言葉でこういった。
「少しばかり混乱しておるかもしれんが、今から情報を送るから待っておれ」
少ししてから頭の中にすっと何かが通っていくような感覚を感じたあと、今の状況を把握した。
まとめるとこうなる。
・さっきの青年は神であること。
・地球とは異なる異世界へ転移されること。
・ルドリア国と呼ばれる国に召喚されていること。
・召喚の瞬間に割り込んで説明していること。
・召喚先の世界が剣と魔法の世界であること。
・スキル、ステータスという概念があるということ。
ざっというとこんなものだ。
「あ、いい忘れておったがお主らには過酷な世界じゃと思うたのでスキルをひとつ与えたからのしっかり育てておけばいいこともあると思うぞ。じゃ、いって来いの。」
こうしてここにきたときと同じような光に包まれ...