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初期設定 その3

今回で、初期設定が終わります。

 "弓"

 弓は見た目からして和弓である。

 竹や木、麻や藤などほとんど植物から作られたもので、大きさも221cmと大きい。

 現在日本において弓道の試合は、距離が28mと60mである。

 それに対して500メートル先の的に当てられるのだからチートである。

 有名な那須与一ですら70mから80mと言われている。

 矢は、弓を射る時に出てくる。

 なので無くなることはない上に、刺さった矢は1分後チリのように消えてゆく。

 弓矢は当たりどころが悪くなければ抜かない限り出血を抑えることもできるが、この矢は消えてしまうので出血多量の危険に立たされることもありそうだ。

 運悪く当たらないようにしてほしいと、少年は願う。

 "棒"

 棒は180cm程の丸棒で直径が3cm程である。

 素材は木のようだが非常に硬い何かとしか言えない。

 もし、悪役非道の集団がアジトに立ち篭ったらアジトごと、木っ端微塵にしてやろうと思う今日この頃である。

 ある意味、刃物より怖い武器である。

 "馬"

 馬は普通の馬である。

 この馬は、人の言葉を理解するだけでなく人の言葉を喋る。

 しかも、おしゃべりである上に知識豊富なので色々なことを教えてもらえるのだが、いらない知識が多く肝心な部分や重要なところが抜けるのが玉にキズである。

 大抵の所とは、地面はもちろん水面、マグマの上、断崖絶壁なで自由に行ける。

 ただし、水中や地中、空中などは行けない。

 "槍"

 槍は大身槍である。

 槍には色々な形があり、十時の形をした十文字槍、片刃の菊池槍、L字の形をした片鎌槍、笹の葉をかたどったような笹穂槍、シンプルな素槍などがある。

 少年の持っている槍は、御手杵と言われる槍に近い形をしている大身槍と言われるものである。

 槍身だけで138cm大きく、柄を入れると3.8m近くになる。

 柄の部分をものすごく短くし剣のようにして持つと、西洋のロングソードと見た目は全く変わらないが、切れ味は段違いである。

 突けば、大半のものは突き通すことができる。

 "薙刀"

 薙刀は槍とほとんど大きさが一緒で、刃が片刃で反りがある。

 柄で薙ぎ払い、刃で薙ぎ斬ることが可能である。

 個人戦でも最強と言われているが、複数の敵を相手にしても最強と言われている。

 ただ、大きいので広い場所で戦うのが一番いいようだ。

 "手裏剣"

 手裏剣は、日本の武術の中でも最も難しいとされるものの1つである。

 主な種類は、棒手裏剣と言われるもので棒の片方が針状になっていて、針状の方を刺さなければならない。

 棒手裏剣を刺せるように投げれるだけでも訓練が必要になる。

 もう一つ車型手裏剣というものがある。

 平べったい鉄板に刃が複数付いているものだが、こちらが一般的に手裏剣と言われているものである。

 まっすぐ飛ばさないと、すぐに空気抵抗を受け的に刺さらないことが多い。

 少年は棒手裏剣1種類と車型手裏剣3種類を持っていている。

 棒手裏剣は、鉄でできた箸のような形をしている。

 車手裏剣の1つは四方手裏剣といい、折り紙で作られる形をしている。

 よく伊賀や甲賀の忍者が使っていたとかなかったとか・・・。

もう1つは、十字手裏剣というもので四方手裏剣の刃を細くした手裏剣で、よく柳生の忍びが使っていたとかなかったとか。

 もう1つは糸巻というもので、四角の辺を少し下にカーブさせたような感じにし全体に刃をつけたようなもので、戸隠忍者が使っていたとかなかったとか。

 どの手裏剣にしろ、10mも離れていれば当てられないと言われているものを、100mも投げ的に当てられるのだからすごいと思う。

 手裏剣も弓矢同様投げる時に表れ、一定時間つまり1分経つとチリのように消える。

 ちなみに、手裏剣は投げると言わず打つというのは豆知識の一つである。

 "鎖鎌"

 鎖鎌は、武器の中でも特殊なものになるのではないだろうか。

 少年の持っている鎖鎌は、33cmの刃がついた鎌、その鎌の柄の後ろから延びる鎖は33m、鎖の先にある分銅は33kgの鎖鎌である。

 鎖の先についている分銅は凶器だし、分銅を避けても鎖が絡まるし、鎖や分銅を無視して近づけば鎌の餌食になる。

 まさに、鎖で相手を翻弄することができる武器である。

 "十手"

 少年の持つ十手は、時代劇でみるものより、二まわり大きい。

 十手とは、時代劇でよく「御用だ御用だ」と言って振り回してるあの鉄の棒である。

鉄の棒に鉤がついていて、よくその鉤に刀を挟んでポキッと折ってしまうシーンがあるが世の中そんなに甘くない。

 下手をすれば鉤が小さくて、刀が入らないなんてケースもあるくらいだ。

 ただ少年が、この十手を使えば相手の武器はほとんど壊れるであろう。

 相手を抑える前に、相手の心が折れるであろう。

 ちなみに、火付盗賊改方長谷川平蔵は鉤のついていない長めの十手を使っていたそうだ。

 "短刀"

 刃渡り28cmの反りの無い一見ナイフのように見える刃物であるが、そのぶっとい刃物は別名鎧通しとも言われる短刀である。

 短刀を装備すれば柔術が使える。

 柔術では、本来相手のとどめを刺す時に使用していたそうだ。

 少年の場合、装備をしていないと柔術が使えないという理由がある。

 でないと、少年の力で相手の腕を取り力いっぱい投げ技を行ったとしても、腕だけ残して他の身体はどこまで飛んで行くか見当もつかない事になってしまうのだそうだ。

 "脇差"

 刃渡り48cmのほとんど反りのない日本刀である。

 忍者刀ととも言い、脇差を装備して忍術が使えるようになる。

 基本的に、気配を消して相手に忍び寄ることができる。

 よく、火を吹いたり、渦巻きを起こしたり、影になったり、ガマガエルを呼び出したりしているが、少年にはできない。

 できないが、何故か水の中で数時間に及ぶ息ができ活動することができる。

 "刀"

 刃渡り68cmの日本刀で、 表と裏の模様が一緒のため、その刀は表裏一体の刀と言われている。

 刀を装備すれば居合術が使える。

 相手の攻撃に合わせてこちらが攻撃するというもので、まさに相手に居合わせることができる。

 鞘の中を刀が走り徐々に早くなり抜く瞬間に切りつける技は日本特有と言われている。

 一概には言えないものの、相手の行動に関係なく抜け付けと共に相手を斬るは抜刀術である。

 "太刀"

 刃渡り88cmの大きな日本刀である。

 太刀を装備すれば剣術が使える。

 少年が使えば、大半のものは両端にできるので、恐ろしい限りである。

 日本刀は、刃渡りの長さで呼び名が変わるのだ。

 刃渡りが30cm未満を短刀、30cm以上60cm未満を脇差、60cm以上を刀や太刀とする。

 太刀は、刃を上にした時に(なかご)と呼ばれる柄の部分に作者の名前が書いてあれば太刀、反対側に書いてなければ刀、又は打刀と呼んでいる。

 名前がない場合も刀と呼ぶことが多い。

 槍の御手杵といった特別な名前で呼ばれるものもあるが、基本的には、 作者の地域や地名および作者名を併せて呼ばれることが多い。

 槍は、島田義助の作と言われている。(現在の静岡県)

 薙刀は、三条宗近の作と言われている。(現在の京都)

 短刀は、相州正宗の作と言われている。(現在の神奈川県)

 脇差は、長曾根虎徹と言われている。(現在の滋賀県)

 刀は、千子村正といの作と言われている。(現在の愛知県)

 太刀は、長船長光の作と言われている。(現在の岡山県)

 今日のところはこれくらいにしてまた後日調べるつもりでいる。

 武芸の神様の加護の欄を閉じ、次の欄を見た。

 生命の神の加護をクリックして確認する。

 ある条件を達するとHPが無限になります。  条件に達しました。

 ある条件を達するとMPが無限になります。  条件を出しました。

 ある条件を達すると不老不死になります。  条件を出しました。

 これ以上は出てこないので、次の欄に移る。

 創造神の加護の欄をクリックする。

 条件を満たすと神依頼請負人になれます。  条件が満たされました。

 少年はどこで条件を達し、どこで条件を満たされたかを知っている。

 知っているが今は話したくない。

 ステータス欄を閉じ目をつぶった。

 足音が聞こえてきた。

 コツ・・コツ・・コツ・・コツコツコツコツ

 そして目の前の扉の向こう側で止まり、足音の主はこのようなことを言ってきた。

 「333番夕食の時間だ。夕食を持っていた。速やかに受け取るように。」

 少年は黙ってそのまま目の前の分厚い鉄の扉の下にできた小窓を開く。

 小窓と言っても鉄で作られたもので、上についてるピンを外すとお盆のような形の蓋が前に倒れてくる仕組みだ。

 蓋を倒して一度少し離れると、扉の向こう側から食事が配給された。

 「30分で回収する」そう言われてから食事を始めるのが日課だ。

 現在18時で、18時半に食事を済ませ食器類が回収される。

 19時に就寝し、翌朝6時に起床となる。

 ここが刑務所の独房で、少年は無期懲役になり収容されているのだ。

 なぜかって、それはいつか話すこととしよう。

 就寝の時間になり、布団を敷き、中に入るものの眠いはずがない。

 とりあえず布団の中で目をつぶる。

 持ち物の中にある小説でも読もうかなとした瞬間聞きなれない着信音が、電話というよりはメールの着信音のようなものが聞こえたのだった。

 刑務官が忍ばせた携帯でもなったのかと思ったが、近くに刑務官の気配はない。

 となれば・・・ハッとなり、ステータス画面を見る。

 すると、創造神の加護の横に(1)が付け加えられていた。

 (1)をクリックすると神の依頼表というものが出て、そこからさらにクリックする。

 魔法の神の依頼とあったので、クリックすると依頼内容が書かれていた。

 内容は以下のようなものだった。

 魔物の存在が認知されていないので、魔物図鑑の制作及び魔物の倒し方の伝授をお願いします。

 そして、依頼内容の詳しいことは、依頼を受けてからとのことでした。

 一番したに、依頼を受けますか?   (Yes・No) とあります。

 世界を預かってる神もいるんだなと少年は思った。

 受けるべきか受けざるべきかと、少年は全く悩むことがなかった。

 なぜかというと神の依頼請負人になって早1ヶ月、全く依頼が来なかったからである。

 Yesを押すと、すぐ移転しますかと出たので、少し考えて敷布団を丸め布団にデコを作り移転した。

 朝になり刑務官が、少年のいないことに気づいたものの、さも少年がいるかのように何十年と封印されたことを少年は知らないまま。


次回から本編が始まります。

移転した少年と魔法の神様とのお話です。

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