初期設定 その2
錬金術の神の加護の続きと、武芸の神の加護の始まりです。
錬金袋からアイテムを取り出すときは少し工程がいる。
錬金袋の欄から[装備品]を除く4つの欄の1つを選び、出したい物を選んでいく。
選んだ物の最終確認として、絵が表示される。
表示されるその絵は、中身も見ることが可能なので、チェックしてから出すことができる。
例えば缶に入ったお菓子を、缶ごと人にあげるとしよう。
[缶]という覧を選び、その中から缶を開けずに中身を確認できるので、チョコレートを渡したい人にクッキーを渡してしまったりとか、クッキーを渡したい人に煎餅を渡してしまったとか、煎餅を渡したい人に爆弾を渡してしまったと、かという問題がなくなるからである。
咄嗟に出したい物があると思う時は、不便かもと思うだろうが、そこはそうでもない。
ちゃんと、とっさに出せるような欄が設定されていて、それが[装備品]である。
[持ち物]の中から100個分、[特別品]の中から20個分が設定できるようになっている。
全て番号で設定されているので、頭の中で出したい物の番号を浮かべるだけで出てくるが、設定していないと出てこないし使ったら補充しないと、これまた出てこない。
出し入れのできる範囲は、少年を中心に半径100mどこでもできる。
つまり、他人のポケットに勝手に入れることとか、盗まれたものを徴収できたりする。
鑑定は錬金袋に収納できる大きさの物だったら大体できる。
大きすぎる物例えば城だとか、細すぎる例えば細菌などは鑑定できない。
鑑定結果も少年がいる時代や世界で変わる。
例えば畳で見てみるとしよう。
と、その前に畳の簡単な説明をしておこう。
畳は日本特有の敷物で、イグサという植物を編んで畳表という物を作り、それを床剤に巻いて作る物である。
それを踏まえて、現代の日本で鑑定してみるとこうなる。
鑑定:敷物(畳) イグサを使用した敷物 一般的に使われている。
現在のアメリカで鑑定してみるとこうなる。
鑑定:敷物(畳) 日本特有の敷物 ほとんど使われていない。
もしイグサという植物がない世界に行った時に鑑定するとこうなる。
鑑定:敷物(畳) 異世界の敷物。
畳が使われなくなったとする、未来で鑑定した場合こうなる。
鑑定:敷物(畳) イグサを使用した敷物 現在は使われていない。
畳が作られる前の時代で鑑定した場合こうなる。
鑑定:敷物(畳) 畳は未だ開発されていない。
このように鑑定は、時代場所によって変わり、しかもものすごく簡易である。
ちなみにイグサという植物が、その世界にあるにも関わらず、認識されていない場合の鑑定はこうなる。
鑑定:敷物(畳) 畳は未だ発見されていない。
鑑定結果が簡易なので、少年がどのように使うか見物である。
鑑定範囲は500mで、一瞬しか見れず見逃した物があるとするならば、30分以内ならドライブレコーダーみたいに自分の中で再生して鑑定することができるが、敏捷100000の少年の目をごまかせる人はなかなかいないと思われる。
錬金術の神の加護の欄を閉じ、次の武芸の神の加護に目をやりクリックする。
項目が1つで、装備できる武器に沿った武術を使いこなすことができるとある。
また2つまで武器を装備できるとある。
少年の持っている武器は現在、12種類で全て[特別品]にしまってある。
少年は武器などなくても十分戦えるし、むしろ勝てない相手などほとんどいないだろうと思われる。
少年にとって装備とは、格好のような物であるといってもいいのかもしれない。
では、武器と武術の方を見ていこうと思う。
武器:神器弓 弓術 500m先の的を射ることができる程度。
武器:神器棒 棒術 物を破壊することができる程度。
武器:神器馬 馬術 大抵の所は移動できる程度。
武器:神器槍 槍術 突き通すことができる程度。
武器:神器薙刀 薙刀術 薙ぎ払うことができる程度。
武器:神器手裏剣 手裏剣術 100m先の的に打つことができる程度。
武器:神器鎖鎌 鎖鎌術 鎖で翻弄させることができる程度。
武器:神器十手 十手術 相手を抑えることができる程度。
武器:神器短刀 柔術 素手で戦うことができる程度。
武器:神器脇差 忍術 忍ぶことができる程度。
武器:神器刀 居合術 相手と居合わせることができる程度。
武器:神器太刀 剣術 両断することができる程度。
とある。
次回で初期設定が終わります。