Poison.
排水溝に
一直線に走っていく
そんな泡の行列が
いつまでもいつまでも消えないと
僕の体からこんなにも
毒が生まれてくるものかって
だんだんと嫌になってきて
たくさんのボディシャンプーが
手のひらから溢れて床一面に広がって
ならいっそのこと
全部が泡だらけになって
毒なんて
見えなくなるくらいになればいい
夏の残り香のメントールが
グジグジとした僕の体の上っ面を
一枚一枚そぎ落として
シャワーの一粒一粒が
敏感に感じ過ぎるくらい
これでもかって毒を絞り出す
全部泡になってしまえ
全部流れて行ってしまえ
シャンプーだってまだ
済んじゃいないんだ
もう少し、暖かい日が続くと思ったのにな。
ありがとうございました。




