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✧ 詩 ✧ ふたり

夜はいつのまにか



寒い



夜はいつのまにか冷たい


黒い湖に映る月がゆれて

暗い空に白い月がゆれる


黒い湖に僕がゆれて

暗い空に君がゆれる


月がゆれて

黒い湖と暗い空がひとつに溶けて


君と僕は抱き合って

深く深く深い暗闇に沈んでいって


誰もいない冷たい夜の底で

ふたりしずかにひっそりみつめあって

忘れられた月の光をじっとみつめあって

すこしずつ弱くなっていく光をみつめあって


君の笑顔をみつめて

最後の笑顔をみつめて

さよならの笑顔をみつめて

もう二度と寒さを感じることはなくて

君はただほほえみながら消えてしまって

ふたりが望んでいた幸せはどこにもなくて


夜はいつまでも冷たくて





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