表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

新居到着

新居に到着したのは、昼頃だった。Nが来るのは2時頃だという。殆どの家具類はNが使っていた物をそのまま使う予定だ。

親父と荷物を降ろし整理を始めたが、所詮はセダンタイプの車に乗る程度の量なので、さほど時間はかからずに終了し、親父もスグに引き返した。

ライフラインに関する手続きも済ませてしまい、Nが来る予定の時間迄にはまだ時間がある。とりあえず、実家から持って来た昼食のパンを食べて待つことにした。

少量の荷物とはいえ、やはりバタバタと忙しかったせいで、その間は不安は忘れていたが、やはり落ち着くと不安が募り始める。

するとNから、買物や手続きをするから、先に引っ越し業者が着くと連絡があった。

電話だと正直様子がよくわからない。

とりあえず待つしかない。

しばらく待っていると、引っ越し業者が着いた。とりあえず作業を進める。

1時間程たった頃だろうか、Nが到着した。

「ゴメンー!すぐ手伝うからね!」

Nの様子は全く変わり無い様に見えた。声も特に落ち込んだ様子も無い。

「うん…。取り敢えずおおまかな作業は完了してるから、細かい指示お願い。」

「分かった!」

その後の作業でも、特に変わった様子は無かった。正直、拍子抜けした程だ。

…なんだ。何でも無いんじゃないか?

やはり、昨日はNが思い詰めただけで、一晩経って落ち着いたら、そこまで深刻に考える必要が無い事だったんじゃないか?

直接Nから話を聞いて無いので、完全に不安が払拭されたわけでは無いが、それでも大分気持ちは楽になった。

大丈夫、問題無い。これから幸せな時間が当たり前に来る。そう思った。

でも、現実はそうじゃ無かったんだ…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ