嚢腫とは
悪性の卵巣嚢腫、つまり癌は"充実性腫瘍"とも言って、触ると硬い。一方の卵巣嚢腫は柔らかいらしい。
卵巣の腫瘍は、"上皮"、"胚細胞、"卵胞"に出来る。ざっくりと言うと卵巣の外側か内側のどちらかから発生する。
癌は"上皮"、外側に発生して、嚢腫は外側からも内側からも発生する物がある。
卵巣嚢腫は発生の状況で4種に分類される。
それが…
1.漿液性嚢腫
卵巣の表面を覆う上皮から発生し、漿液というさらさらした液体が卵巣の中に溜まってしまったもの。卵巣嚢腫の中で最も頻度が高いといわれている。
2.粘液性のう腫
ゼラチンのようにねばねばした液体が卵巣の中に溜まってしまうもの。
3.皮様性のう腫
半ば成長した人間の元が卵巣に溜まり、ドロドロとした腫瘍になってしまったもの。卵巣は人間の元を作る臓器であり、髪の毛や皮膚を作る細胞が勝手に増殖してしまった結果できた嚢腫。
4.チョコレート嚢腫
子宮内膜症が原因でできる嚢腫。子宮内膜症は、別の部位で子宮の中と同じように月経が起こる病気。それが卵巣の中で起き、出口がない血液や剥離した細胞が卵巣の中に溜まってしまったのが、チョコレート嚢腫。名前の由来は、子宮内膜の細胞や血液が変色してチョコレートのように見えることから。
つまり卵巣嚢腫は、卵巣に液体や細胞が詰まった袋が出来た状態。だから、触ると柔らかい。だが、硬くても癌とは限らず、良性の場合がある。
子宮に出来た腫瘍は良性の可能性が8〜9割程という事だった。
本当に癌だろうか?
調べてみると、意外と嚢腫と癌は初期の検査では区別が難しそうだし、約9割が良性ならNだってそうでは無いか?俺だって、Nだってそんな低い確率に当たる程、クジは強く無い。
大丈夫。きっと大丈夫。
僅かではあるが、光が見えた気がした。




